ヴィンセントが教えてくれたことのレビュー・感想・評価
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ナオミ・ワッツが老けてて(@_@)!!
期待通りだが少し物足りない
先日見に行ったが、思いも掛けず泣いてしまった(笑)最後の発表会で。...
よくあるストーリーですが
また、いい映画に出会ってしまった
素直に観ないと損をする…
素直に観て、素直に泣かされて、ビル・マーレイはやっぱり凄い!と感じた一本。
個人的な好物だらけなので、贔屓目の加点あり。
正直どんでん返しも無い王道展開だし、ダメなものはやはりダメ。
けれどそもそもの「異物同士」、小さな理解と交流が大切だというテーマは、「グラン・トリノ」に通じるのではなかろうか。
幾分こちらの方が(かなり)食べやすくなっているけれど笑
脇を固めるメリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ。
そしてオリバーを演じる子役まで。
「演技ってなんだ?!」と再考せずにはいられない仕事ぶりと。
効果的なスローモーション(ココで?!も、ココで!も含め)を始めとする演出。
脚本に上手く盛り込まれた問題の数々のうまい見せ方。
そしてなにより…
やっぱり音楽の使い方が素晴らしい!
CLASH「I Fought The Law」、そして御大の「Shelter From The Storm」(コレはビル・マーレイの使い方と演出がズルい!笑)の爽快さ。
恥ずかしながら、この使い方それだけで涙が出てしまった。
モノの見方は多々あり、観る時点での観察者の状況に寄ってもそれは大きく変わるであろうけれど。
このような仕事を、素直に受け止められる心の状態は忘れたくないな…と痛感した作品。
クソジジイと少年のハートフルコメディ
ヤラレタ!!(笑)
この映画こんな泣かせ方すんの!?の術中にはまって大粒の涙
St. VINCENTという タイトルに繋がる 秀悦なオチ。
昨年、全米でわずか4館の限定公開から、
口コミで2500スクリーンに拡大。
そして興収4400万ドルの
スマッシュヒットを記録して、
ゴールデン・グローブ賞に
作品賞と男優賞のWノミネート!
こんな材料がそろったら、
もう観に行くしかないよ。
ビル・マーレイは
「ロスト・イン・トランスレーション」以来
パッとしなかったけど、
キャリアは確かに重ねていたね。
少年とダメ老人がふれあう、
ヒューマン・コメディ。
よくある題材だし、
アメリカ人はこういうの好きなんだなぁ
なんてくらいにしか思ってなかったけど、
いやいやこれがかなりの名作だった。
久々に見るビルは、
すっかりじじいで
お腹も出てハゲちまってたよ。
朝から娼婦と遊び、
呑んだくれで、金もなく、
ギャンブラーで、
セコくて自分勝手なヴ老人ィンセント。
観客には
ちっとも共感できない
頑固でイヤミオヤジな主人公を、
等身大のように演じていく。
シングルマザーの
少年オリバーと絡んでも、
なりふり構わない。
けどじわじわと感じてくる
ヴィンセントの魅力が、
中盤から観客を引き込んでいく。
ここで描かれている人物は、
アメリカでよくいる人たちだ。
軍で活躍したのに、
今じゃ仕事もなく理解者もいない。
孤独に押しつぶされそうな
毎日を送っている老人。
旦那から逃げてきて、
働きづめなシングルマザーと、
何もかも悟っている少年。
そんな設定で
米国スライスオブライフの
切ないリアリティがせまってくる。
脇役の名演も、
映画の奥深さを作り出している。
ナオミワッツの、
妊娠した娼婦がうまい。
さすが演技派女優だ。
こんな汚れ役をきっちりこなすプロの仕事に、
ため息だよ。
少年役はなんとデビュー作なようだ。
難しい立ち位置の役柄を、
丁寧に演じていた。
大好きなテレンス・ハワードが、
チンピラ役で出てたのも嬉しかった。
50年代から80年代の、
ヒットチューンも素敵。
少年がいじめっ子を倒した時に流れた
ザ・クラッシュのI Fought the Lawはスカッとしたし、
ラストカットでの気ままな時間で、
ボブ・ディランの
Shelter From The Stormも良かった。
一貫してヴィンセントの
好きな曲という設定なんだろう。
演出のカメラ割りや構図も、
いろんなところで工夫されているし、
俯瞰カットが多いのも、
いいアクセントになっている。
最後の秀悦なオチで
「St. VINCENT」の
タイトルの意味が分かる。
やられたーという良い裏切りの後で
感動が押し寄せてくる。
この映画のビルも、
バードマンのマイケルキートンも、
同世代だけど、
自分をさらけ出した
素晴らしい演技をしてるなぁ。
ふたりの次回作が楽しみだよ。
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