ヴィンセントが教えてくれたことのレビュー・感想・評価
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泣けた
日本だったら、授業参観で、子供が親について赤裸々に書き綴った作文で、最後に「そんなお父さんが僕は大好きです」なんてまとめられて、ボロ泣きする西田敏行的な視点の映画ですね。
人生も終着点が近く、何もかもが上手くいかない。
もしかしたらお金で全部解決するんじゃないかと思える部分をさらけ出し、「老い」「借金」「人付き合い」なんかから全部逃げ出し、誇張もせず淡々と描き出したヴィンセントという人物像を、子供の視点を通してあぶりだしていく。
「最高の人生のはじめ方」「リトル・ミス・サンシャイン」「グラン・トリノ」なんかが好きな人にはお勧めの映画です。
2016.10.3
ヤラレタ!!(笑)
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
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子供と老人と言う構図で、落ちは解っていたんだけど
ここまでとは〜〜
本当の優しさや本当の強さや
色んなモノを内包してるヴィンセントじいさん!
お金にセコいのも、ちゃんとそれなりの訳があって
ギリギリのところで人物像が破綻して無いところが
流石な脚本だな〜〜と思う。
『St. VINCENT』と言う原題に繋がる部分はちょっと
やり過ぎ感があったけど〜〜
その後の、
事情はそれぞれ違って、それぞれが問題も抱えているけれど
心が通じ合える人同士が、1つの食卓を囲んで補い合って生きる。
私の一番好きなパターン。
そのテーブルにあの子までいるなんて〜〜〜
ああ、ヤラレタ〜〜(涙)
ラストは良い。
序盤から中盤にかけては、少し退屈に感じるところとあり、、、
観るのを途中で止めようかとも思ったが、ラスト30分はテンポも良く、ハラハラするし、感動するし、すごく良かった。うーん、もったいない。
オリバーの物分かりが良すぎて、彼の内面をもう少し見たかった気もする。全体的に人物の堀りが薄いのが、序盤退屈な原因か。
ヒューマンドラマ
ビル・マーレイ主役。
借金、ギャンブル、酔っ払いのヴィンセントの隣に母子家庭の親子が引っ越してくる。
そしてヴィンセントがいじめられっ子オリバーの放課後のシッターのアルバイトをすることに。
環境が悪い事ばかりだけれど、賢いオリバーは本当は心優しい人間だとしる。
いろんな人種、生活に追われてお金はないけど、人間らしく生きる姿をサラリと描き、ブルックリンらしい映画。
ドロドロした嫌な人間が出てこない気持ちよく見れました。
そんなに偏屈だと思わないのは自分も偏屈だから…?
セリフのセンスがめちゃくちゃ良い。
皮肉が効いている感じが好き。
オリバーが言うには大人っぽ過ぎる、というかプレゼン力は年齢の割にすご過ぎる気もするが。
「お前はオレの何を知っているのか」と何回か言うように、表面と内面は違っていて、人を理解して受け入れていく過程が描かれている。
最後の食事シーンは、多様性が現れていて、映画内での描写が積み上がっていることからも幸福感を感じる。
セリフや写真や表情から、作品内で語られていないことを想像できるのも良い点だと思う。
時折見えるヴィンセントのいい人描写があり、ラストの説得力も十分と思う。
シートベルトや食事のくだりもそうだし、8年間毎週はただただすごい。
"夜勤の人"ナオミ・ワッツは最近こういう役が多い気がするが、演技力高いなと思う。猫とのやり取りから人柄が滲み出ているな。
お前はオレの何を知っているんだ!?
ヴィンセントが他人と分かり合えず衝突する度に発する「お前はオレの何を知っているんだ!?」というセリフがとても重要になってくる。
人生のどこかでボタンを掛け違えて良くない方向に墜ちて行ってしまうことってあるよね?あるある。
初めは、ヴィンセントは世間から逸脱したただの素行の悪いクソジジイなんだけど、だんだんとヴィンセントがいつも抱えている歯がゆさのようなものに共感してしまう。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」より「オリバーが気づいてくれたこと」のような・・・
ヴィンセントは、ケンカの仕方とか、ロクなこと教えていないような・・・
ともあれ、ニコっとするような映画でした。
聖人は身近なところに
不良オヤジものって清々しくていいですね。まあ色々悪さしてて問題だらけでも、人間らしさ満載で。ちょっとしたズルをやりあって、汚い言葉も言い合っても、一緒に食える仲間がいると人生は楽しい。
主演は主人公にあらず、の映画でした。
ワルのオヤジ、といっても悪党というわけではなく、酒とギャンブルで身を持ち崩してしまって一文ナシの、そう、いわばダメオヤジが主役の映画。彼が、隣家に引越ししてきた母子家庭の男の子を引き受けるというお話です。
最初のうち、一瞬、これは「カラテキッド」か、とも思いますが、子供を鍛えるシーンはごくわずか、したがってなぜこの子供が学校のワル連中と五分の友達になれたかという点について、ほとんど謎のままで話はどんどん進行してしまいます。
もっとも、早い話、この映画の主人公はこの子供なんですけどね。
どんな人でも、悪い部分、暗い部分に目をつぶり、光があたっている面だけを見るように心掛けている少年の人生観こそがストーリーのキモです。
そのような少年に出会ってしまったダメオヤジも、自分の良い面にだけ光を当ててくれる少年の出現のおかげで、ハッピーエンドを迎えます。
ま、それだけの話なんですが、隣近所で泣いている観客が何名もおいでになっていて、つまり誰かに自分を投影できれば楽しめる映画なんだろうなと思います。
私は、投影する相手がおらず、従って冷静に映画を観察してしまい、冷えてしまったわけですが。
安娼婦役のナオミ・ワッツの芸の幅の広いことには驚きました。
ダイアナ妃から安娼婦まで演じられる名女優の、次回作にも期待したいと思います。
Further On
ベルモントパーク競馬場の場面。
800倍の三連単を当てるが貸し元が見張っている。
喜びを抑えてオリバーとふたりでスったroleをする。
そのときBronze Radio ReturnのFurther Onがかかる。
大金をレジ袋に入れるとスローになって駐車場へ走る。
さびのところで曲がオンになる。
Lead your way
Sing your song
Moving everyday
Going further on
銀行への雪辱をはらし、ふたりはバンダナしてサングラスかけてアイスクリームなめながらコンパーチブルでドライブ。酒場で鼻突き技ダンス。しばしの満ち足りた時。
繰り返し見た。
ゆるい。でもぬるくはない。
快適な映画だった。
豊頬のJaeden Lieberherを、このあと成長を追えるほど諸処で見た。聡明で清潔感あふれ優しくてスラリとしている。adorableが抜けても余裕で生き延びる子役出身者だと思う。さいきんJaeden Martellに改名したようだ。
ロクでもない人生に祝福を
物語としては少年とジジイ、それぞれの成長と絆みたいな感じ。
主人公のヴィンセントは飲む・打つ・買うのまさしくクズ野郎だし、
少年・オリヴァーは虚弱っぽい雰囲気。
正直、典型的な構図なことは否めない。
なんだけど、キャラクターに血が通ってるというか、
ビル・マーレイ(ヴィンセント)がほんとに自然で
すげー煙たがられてるんだけど、みんな本当に嫌ってるわけじゃないっていう。
ちょうどいい塩梅の愛嬌みたいなのがすごく良かった。
そんでいろいろとヴィンセントのクズっぷりを見せつけられた後の、あの発表会。
もうそれまでダメさに向いていたベクトルが、一気に愛おしさに向かうというか
ある意味で報いられてこなかった彼の善さが、力いっぱい肯定されるというか。
まぁ要するに泣かずにはいられなかったってシーンで、すげーよかった。
いやー思いがけずずっと記憶に残るような名作に出会っちゃったなあ。
【ほろ苦き日々を少しのユーモアと優しさを携えて生きる。見知らぬ街に越して来た少年の隣人は偏屈な“聖人”だった。】
ービル・マーレイの”デッド・パン”演技、炸裂作品。-
■沁みたシーン は数々あれど・・。
1.ヴィンセントの隣家に越して来た、マギーとオリヴァー(ジェイデン・マーテル:今作の素晴らしき演技により、その後の快進撃が始まった魅力的な若手俳優である。)との最初の最悪の出会いのシーンからの、ヴィンセントがオリヴァーの面倒を見る事になるシーンへの流れ。
ーさり気無く、ヴィンセントの優しさが仄めかされる。マギーから時給を貰うけれど・・-
2.オリヴァーを苛める子供達へのヴィンセントの態度と、オリヴァーに”技”を教えるシーン。そして、その”技”が苛めっ子たちに炸裂するシーン。そして、苛めっ子たちとの垣根は消える。
ー男だったら、売られた喧嘩は買わなくてはいけない・・。-
3.ヴィンセントがオリヴァーに”技”以外に教えた事。
・”あの女の人は誰?By オリヴァー”
”夜の女・・。一番正直にお金を稼ぐ人だ・・By ヴィンセント”
・競馬
”男だったらチマチマ賭けるな・・”
・バーでの酒の嗜み方と男のやせ我慢の仕方
4.ヴィンセントがオリヴァーに教えなかった事。
・認知症の妻が入院している施設に足を頻繁に運び、(医者の服装で・・)優しく話かけ、要望を聞く。
8年間、妻の服を黙って、洗濯する。
ーヴィンセントがどこか寂しげな表情を漂わせたヒネクレタジジイになった
理由が少しだけ分かる。-
・ロシアの娼婦”ダカ”(ナオミ・ワッツ)のお腹の子供の父親。
<”私の周囲の聖人”というテーマで、オリヴァーがヴィンセントの一生をスピーチする場面は、実に心に沁みる。
又、独りで暮らして来たヴィンセントの家がいつの間にか綺麗に掃除され、”皆”で食事をするシーンもとても、良い。
エンドロールでヴィンセントがボブ・ディランと”デュエット”で歌う”シェルター・フロム・ザ・ストーム”がこの素晴らしき映画の余韻に実にマッチングしている作品でもある。>
人間性は目に見える所だけぢゃないよ
ラストにかけての展開はお涙ちょうだい的で無理もあるけど…好みでした^_^;
ありがちな人間捨てたモンじゃないよ的なストーリーだけど、ビル・マーレイの演技と少年役のジェイデン・マーテルにしてやられた。
許す心
オリバーがえらい♡
子供って感じる能力は大人並みにあると思うけど
それを言葉にして発表出来たオリバーは
大したもんだ!
あたしの母親も変わった人で怒りっぽく、近所の嫌われ者で
あたしも随分手を焼いた、、、
数匹の猫とゴミ屋敷暮らしだったけど
あたしの娘は平気でその中に入って仲良くしてた
そして娘も大人になってから
「おばあちゃんはあんなだったけど、すごく賢い人だったよ」
「なかなか面白い人だった」
と肯定してくれる
泣けるんだよな~
ヴィンセントが教えてくれたこと
一見、飲んだくれの気むずかしい人間嫌いなおじさんのイメージですが、芯の優しさあり周りに人を集めます。
オリバーの聖人の発表は感動しました。
私も鍵っ子でしたが隣にこんな人がいなかったのが残念です(^ ^)
はちゃめちゃやりながらも、人生訓を語ったりするかと思いきやヴィンセ...
はちゃめちゃやりながらも、人生訓を語ったりするかと思いきやヴィンセントは最初から最後までオリバーの前でも偉ぶらずそのまま。
奥さんへの愛情や、身重のストリッパーに診察させたりも『やってあげた感』がまるでないのがうまい。
幼いオリバーが、誰よりもヴィンセントのそんなところに気づいたっていうのが出来過ぎではあるんだけれど思わずホロっと泣けました。
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