「素直に観ないと損をする…」ヴィンセントが教えてくれたこと 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
素直に観ないと損をする…
素直に観て、素直に泣かされて、ビル・マーレイはやっぱり凄い!と感じた一本。
個人的な好物だらけなので、贔屓目の加点あり。
正直どんでん返しも無い王道展開だし、ダメなものはやはりダメ。
けれどそもそもの「異物同士」、小さな理解と交流が大切だというテーマは、「グラン・トリノ」に通じるのではなかろうか。
幾分こちらの方が(かなり)食べやすくなっているけれど笑
脇を固めるメリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ。
そしてオリバーを演じる子役まで。
「演技ってなんだ?!」と再考せずにはいられない仕事ぶりと。
効果的なスローモーション(ココで?!も、ココで!も含め)を始めとする演出。
脚本に上手く盛り込まれた問題の数々のうまい見せ方。
そしてなにより…
やっぱり音楽の使い方が素晴らしい!
CLASH「I Fought The Law」、そして御大の「Shelter From The Storm」(コレはビル・マーレイの使い方と演出がズルい!笑)の爽快さ。
恥ずかしながら、この使い方それだけで涙が出てしまった。
モノの見方は多々あり、観る時点での観察者の状況に寄ってもそれは大きく変わるであろうけれど。
このような仕事を、素直に受け止められる心の状態は忘れたくないな…と痛感した作品。
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