Mommy マミーのレビュー・感想・評価
全105件中、21~40件目を表示
スティーブの心の映像
どうしたらいいのか正解はない、皆んな精一杯でどうしようもなく観ていて辛い作品だった。
映像と音楽はすごく鮮やかで、スティーブの心が楽しいとき、母親が希望に満ちた将来を妄想したときに画角が広がる表現がよかった。特にスティーブのスケボーやカートに乗り風を受けて自由に自分の世界を楽しんでいるシーンはとてもきれい。
ドラン監督の音楽(BGM)と人物のクローズアップのタイミングが好み。
でもやっぱり胸が苦しくなる話で、入院するときやその後母親の留守電にメッセージを残すシーンは辛くて泣けてきた。母親が友人に話した最後の内容が救いかな…
終わり方は個人的に嫌な予感がして何とも言えない気持ちで見終わった。
悲しい
母子再び
2015年の公開時にも見たのですが、昨日まで恵比寿でやっていたのでまた見てきました。
個人的にはドランの処女作「マイ・マザー」が一番好きです。この「マミー」を見て良かったなと思った方には是非「マイ・マザー」「わたしはロランス」等も見て下さい!と言いたいです。
テーマは母と息子の葛藤。アンヌ・ドルバルが母を演じています。彼女のフランス語が非常に聞き取りにくい。すごく訛りがあって。他の作品ではドルバルはきれいなフランス語を話しているので、恐らくこれはわざとなんですよね、主人公一家のポジションを示すための。
1対1の画面が話題になりましたが、正方形だと画面がひとりのアップになりやすい。これが「たかが世界の終わり」の撮り方につながったのかなと思いました。父親が亡くなり引っ越した点など、いくつか重なるところがあります。
隣人のカイラは息子を亡くしていて、恐らくスティーヴに息子の成長したときの姿を重ねている。
子どもを持てば、どうしてもその子が卒業して結婚して孫が生まれて…と想像するかと思います。それだけにラストが悲しい。
いい意味で「マイ・マザー」をより洗練させた作品ではないでしょうか。
グザビエ・ドランの次の作品が早く日本で公開されることを首を長くして待っています。
oasisのワンダーウォールがかかりスクリーンが広がるシーンは鳥肌...
oasisのワンダーウォールがかかりスクリーンが広がるシーンは鳥肌!
たかが世界の終わりから入り、私はロランスと見てきましたが映像と音楽のかっこよさはさすがドラン監督でした。
話としては障害と貧困の二重苦の中、どの選択が正解だったんだろう、誰がいけないんだろうと考えさせられてしまいました。。後半の夢のような素敵な将来のシーン(実際、夢)を見てしまうと、スティーブ、暴力振るうなよ。。。と思ってしまう。でも本当は暴力のきっかけになった、障害を理解しない人びとと社会構造がダメなんだろうなあ。
障害による貧困対策が施設提供じゃなんかなあ。でもそれがベストなのか。。。うーん勉強不足。
ネタは重かったけど映像美のおかげで見やすかったかな。面白かった!
初ドラン!!
親として
冒頭から画面が小さくて、「ワイド画面に対応してないのか?」とか思いながら観てたら、後々意図的な作りだと分かり、それや音楽の使い方も含めて非常に凝った作りの映画でした。今までであまり観た事のない演出多数で、話に入り込むより作りに驚く映画。
この映画はこれが売りなのかな。
話は所謂問題児の息子を抱えた母親の苦悩。そして国の制度に翻弄されていく母子。しかし母は強し。息子は母の愛情が冷めるのを心配しながら、母は息子を「特別な存在」と愛し、何とか自力で育てていこうと努める。
自分も親として、子どもへの愛は無限だ。冷めることはないと思う。しかしスティーブの様な問題児となった場合でもそれは言えるのか。それは誓うものではなくて、その時次第だと思う。でも、子どもがそれだけ間違った事をしても、親としては常に味方でありたいと思ってます。
強き母の映画
母の日にて鑑賞。発達障害を持つ息子(軽度ではある)が抱え、起こしていく様々な問題や苦悩を、心を折られそうになりながらも、愛をもってしっかりと受け止める母の姿に感動する。その愛が一方通行ではなく、息子もまた母を「誰よりも大切」に思っている、その親子愛が涙を誘う。互いに不器用で、すれ違って自殺未遂までに発展してしまうが、最終的な母の決断は簡単には理解できないものだろう。
個人的には隣人のキャラクターがとても好きだ。彼女がこの家族に与えた影響、彼女が与えられた影響はとてつもないものだろう。彼女が家族と話している時よりも、彼らと会っている時の方が楽しそうで、饒舌になっていると感じたのは私だけだろうか。3人でダイニングで写真を撮るシーン、あのシーンほど幸福感に溢れたショットはなかなかないだろう。そんな愛すべきキャラクタなだけあって、ラストの引越しを告白するシーンは、両者の心情が痛いほど伝わってきて、胸が張り裂けそうになる。
グザヴィエ・ドランは選曲もよく、oasisのwonder wallは信じられないくらい映像とマッチしており、あのアコースティックギターの音が鳴った瞬間、震えた。
絶句…
ちょっと前から気になっていた作品だったので鑑賞したが、鑑賞時に何度も鳥肌が立つ映画だった。
まずこの作品の素晴らしいのはグザビエ・ドラン監督の演出であり、独特な映画の雰囲気を醸しだしている。それに加えて音楽もかなり良く、映像にマッチしていた。ほぼ全シーンで画面両サイドをカットした映像で、ダイアン、あるいはスティーブの気持ちが解放された瞬間に両サイドまで映像が広がるという演出は見事だった。アングルも素晴らしく、キャストの心情が良く伝わった。
ストーリーとしてはラストが全く読めず、常に鑑賞時は不思議な感覚に陥った。こんな映画は初めてでとにかく見入ってしまった。結婚し、子供が出来たら親は子をずっと愛する、そして子も親を愛する。でも、子供は成長するにつれ、親から離れ、親からの愛情の一方通行になる。その点がまだ若い私の心にとても響いた。
大好きな作品となった。
オレ 3 一般 3かな 玄人受け、好き嫌い多い 映画通なら言いそう...
絶賛
一個しか歳違わないなんて、嫉妬
愛だけではどうにもならないと施設の人に言われながら、愛だけで二人だけで障害も困難も乗り越えようとする話。
超ミニスカでヘビースモーカーで低学歴のダイアン、傍目には母親失格と映りそうやけどスティーブの全てを受け入れる愛情の深さ。キレてやばいときはしっかり逃げる冷静さも障害を言い訳に息子を甘やかさない強さもある。
スケボー乗ったりカート押したり走ったりしてるときのスティーブ、ほんと自由で気持ちよさそうで。母親に見守られて安心してはしゃげる。
カイラも交えて幸せな世界フォーエバー!ってかんじやったのに…どうにもならない現実ってこと?入院の場面で切なくなった。
架空の法律があるって設定やったけど、現実にも福祉とか思いやりの心とかいう綺麗事じゃ済まされないことは死ぬほどある。実際自分がダイアンの立場やったらあの法律のおかげで救われるかもしれんし。
でも最後まで愛を信じたいメッセージはがんがん伝わった。
てか画面の幅いつ正方形に戻ったんやろ?って見返したら、裁判所からの手紙のとこやった。はあ…
好き嫌いの分かれる映画
そもそも最初から彼の病気がどんなもので、こーやって親に育てられたらグレるだろうってレベルなのか、それを逸脱するほど人殺しってわけでも無い。けれど火傷は負わせてしまうなど攻撃的な一面を見せられると彼の病気の酷さが私に伝わってこなかったのと近所のオバ様の良さが伝わりづらかったかな?!良き友達、理解者?でも置いて引っ越す?!うーん…
だけど母親と別れて収容所にってシーンは目頭が熱くなりますね。
確かに手に負えない。負えないけど優しい一面もある。DV夫と一緒?だけど病気なんだよね。
ちなみにフィルムぽい撮り方の個性には共感できなかったけど好きって人もいると思うので、そこは個性ということで(^_^)
Amazign
センスを感じる
画角の遊びが素晴らしい スティーブの心情に合わせて画面が広がったり...
悪童っぷり
全105件中、21~40件目を表示