劇場公開日 2015年4月25日

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「生涯を通しての大切な作品。」Mommy マミー HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0生涯を通しての大切な作品。

2015年5月4日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

興奮

知的

凄い!! 25歳でこれが撮れるグザヴィエ・ドラン…って本当に凄い!

健常者の社会的なルールは、必ずしも誰もが生き易いとは限らない… この枠から外れた3人の登場人物が必死に生きようとする姿が、画面を通して皮膚に脳に心に染み込んできた。

内容だけでなくビジュアルも素晴らしい。1:1の画格は、アーティスティックでボラロイド写真を見るかのようで、どのシーンを切り取っても刹那的で美しい。
またハズしのファッションセンスも最高にCool !!

レオス・カラックスの再来という声もあるようだが、頷けます… しかしカラックスほどヘビーではなく、むしろライトに表現する現代的な感覚は、ガス・ヴァンサントやハーモニー・コリンに近いセンスを感じました。

『時計仕掛けのオレンジ』『カッコーの巣の上で』『17歳のカルテ』…精神を患った名作は数々ありますが、そんな作品にも匹敵するほど心に刺さる作品でした。

波長が合う人には生涯を通して大切な作品になると思います。

HIROKICHI