「中央席で観ることをオススメします」Mommy マミー mabo722さんの映画レビュー(感想・評価)
中央席で観ることをオススメします
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本編始まる前に約10分の監督についての思想や映像表現を解説するショートムービーがあります。ここで本作の映像では、インスタグラムのような1:1画面で個を表現しているという解説があります。
そうです。この映画は1:1の正方形画面なのです。だから、中央席で観た方が断然見易いわけです。
カナダ映画。ドラン監督は架空のカナダを作りだし、その中で、発達障害の子とその親と隣人が夫々問題を抱えながら求め合い展開していく。愛憎、献身、脱却。
甘えもなくシビアに接することでそこにリアリティが生まれる。
素晴らしく哀しく、感動した。
特に以下のシーンにグッときた。
・買い物カートを振り回し回るシーン
・ママの為に買ってきたのに!盗んだと疑いをかけられた、親子の葛藤シーン
・少年と隣人の葛藤。死んだパパの話しをする、いやなら黙りなさい。恐ろしく、お漏らししてしまう少年
・買い物カートを車道で突っ走り、僕は自由だーと叫ぶシーン
・その場に合わない曲を少年が歌い、周りにからかわれながらも懸命に歌うシーン。独り占めできないと歌詞で母に向かって。弁護士の男が横にいる。
・ラスト、ぼやけ効果を上手く使い、引き裂かれる哀しい感情を映像で伝えているシーン。
・車内。雨音。また母に捨てられる恐怖を感じ、逃亡。取り押えられ、息子と母が引き裂かれシーン
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