「母子再び」Mommy マミー マリエルさんの映画レビュー(感想・評価)
母子再び
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2015年の公開時にも見たのですが、昨日まで恵比寿でやっていたのでまた見てきました。
個人的にはドランの処女作「マイ・マザー」が一番好きです。この「マミー」を見て良かったなと思った方には是非「マイ・マザー」「わたしはロランス」等も見て下さい!と言いたいです。
テーマは母と息子の葛藤。アンヌ・ドルバルが母を演じています。彼女のフランス語が非常に聞き取りにくい。すごく訛りがあって。他の作品ではドルバルはきれいなフランス語を話しているので、恐らくこれはわざとなんですよね、主人公一家のポジションを示すための。
1対1の画面が話題になりましたが、正方形だと画面がひとりのアップになりやすい。これが「たかが世界の終わり」の撮り方につながったのかなと思いました。父親が亡くなり引っ越した点など、いくつか重なるところがあります。
隣人のカイラは息子を亡くしていて、恐らくスティーヴに息子の成長したときの姿を重ねている。
子どもを持てば、どうしてもその子が卒業して結婚して孫が生まれて…と想像するかと思います。それだけにラストが悲しい。
いい意味で「マイ・マザー」をより洗練させた作品ではないでしょうか。
グザビエ・ドランの次の作品が早く日本で公開されることを首を長くして待っています。
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