ズートピアのレビュー・感想・評価
全73件中、21~40件目を表示
幸せな気持ちになれた
私はなぜ人間に生まれたのか…
と思うくらいには楽しめた。
(ズートピアの世界に生まれたからといって私の人生が変わるかといわれれば…)
ディズニーピクサーの動物はやっぱりかわいいな、フワフワしてコロコロしてる。
かと思えばすごくかっこよい。
主人公のジュディ、かわいらしくて美しくて…正義感が強く元気な女の子のキャラクターがタイプなもので一瞬で惚れました。
(ディズニーの大体のヒロインはそうですが)
名前と動物の名前がわからないんですけど球根を盗んだ動物を追いかけるシーンがとても楽しかった。
ハムスターエリア?に入ってからの追いかけっこはとてもてんしょんがあがる。潰されそうになったご令嬢を助けるジュディ、とてもかっこいい。助けられたい。
ジュディにかっこよく助けられたい。
ニックもかっこよかったのですがジュディにひたすら惚れた映画だった。
私、最終的にニックとジュディがくっつくのかな?と思ったのですが相棒のまま終えましたね。
生物学に長けている友人にキツネとウサギは結婚はできるかはさておき子供をなせるのか?と聞いたところ悲しい答えが返ってきた。
現実はみないことにした。ディズニーの世界ならきっと2人は幸せになれる。(決して恋愛映画ではなくあくまで妄想)
最後のベルウェザー副市長との戦いがとてもドキドキハラハラしてスッキリしたので(語彙力のなさ)、ストーリーは申し分なく。
DVDを買ってしまうくらいには楽しめる作品だった。
わかりやすいストーリー
うさぎとキツネという相容れない動物が事件を通して、信頼を築いて最後はパートナーとなるストーリー。
途中から、黒幕が予想できてしまったのが残念。
映像はすごくキレイでした。
攻めてるディズニー映画!!
テーマ、キャラクター、細かい仕草やセリフ、全て好きです!!!
ディズニーで1番すき!!
人種や男女差別を扱っているところや(この年は確かアメリカ大統領選挙の年で、オバマが当選した時だったと思います。違ってたらすみません。)、
都会と田舎の人の暮らしを落とし込んでいるところ(地方から都心に引っ越して来た私は映画の中のあるあるが共感できて面白い!)、
ディズニーでありがちな善悪二元論?的な展開ではなく敵役のバックボーンもしっかり描かれているところ(ラスボスがライオンではなく草食動物の羊が本当の黒幕だったように、今までの王道な展開とずれた展開が新しくて今らしい)
がとても好きです!!
そしてなにより作り込まれたディティールが大好きです。
テレビで放送されてた時にかわいい大好きシーンをメモしたものがこの前部屋から出てきたので、ここに記しておきます。
・ニックのアイスやケーキ皿、コーヒーを持つ時の小指立てた手
・Mr.BIGが「手伝おう」って言った時のイケメンな手を広げる仕草
・ゆっくり過ぎなフラッシュに苛立っているジュディーを眺めるニックの表情
・フィニックのキャラを知ってから見るアイス代をジュディーに払わせようとフィニックに無茶振りさせ続けるニックとのやりとり
・ヨガの時のシマウマ(V字のバランスとれない)
・めちゃ遅いジュディーのパトカー
・ジュディーの高速地団駄
・俺のこと好きなんだろう?のシーン(みんな好きやで)
・ベルウェザーにネタバラシする時うって変わる2人(特にニックがウインクする時とか)
・結婚式を警備するシロクマのシュールさ
・ガゼルのコンサートでのクロウハウザーの嬉しそうな顔(あと、踊ってるトラのドヤ顔もすき)
・2人で水に落ちてニックがジュディーを探す時に、「にんじん!」→「ポップス!」→「ジュディー!」と呼び方が変わるところ
・操作資料を配る時に他のメンバーに先に取られてしまったオオカミさん
・コンサートでジュディーにケツアタックされて気だるく踊りだすニック(モンスターズインクユニバーシティでもプロムで踊らないサリーにマイクが紐で引っ張るジェスチャーをされてサリーが仕方ねぇなって表情でエア紐に引っ張られながら踊るシーンも好きです)
・ニックが汽笛を鳴らして少年心いっぱいの顔で「夢がひとつ叶った!」というシーン(この年ニックは32歳)
・全くわからないニックのジェスチャー
・遠吠えがやめられないオオカミ
・マンチェスさんから逃げる時とか列車飛び降りる時とかジュディーファーストなニック(ジブリでもハウルの動く城とかハウルがソフィに花畑をプレゼントして川を飛び移る時手を引いたり、そういうシーン多くて好きです)
・「フラッシュ‼︎フラーッシュ‼︎ダッシュで行こうぜ‼︎」って言っているニック(韻が固い!)
・最後のスピード違反のフラッシュとその表情
気づかなかった面白いシーンとかあれば嬉しいです。
ディズニー恐るべし
人間社会に蔓延る差別と偏見。それは意図せずとも生まれてしまうものでもあるのだか、そのことを草食動物と肉食動物の関係性に擬えて描く、深くて重たいテーマを持ったアニメーション。しかもそれは、これまでのディズニー映画を否定することになりかねない、自虐的でありつつ、強い覚悟によってもたらされた作品。だけども、明るくfunnyで面白く纏めてしまうのがディズニーの恐ろしいまでの巧みさ。凄い、凄すぎる!ウサギのジュディは可愛いし、キツネのニックは格好よいし、2人が仲直りするシーンは胸がキュンキュンしてしまったし、2人とも警官になって活躍する結末は涙してしまった。エンディングの音楽もいいし、本当に素晴らしいディズニー史上、動物史上、最高傑作だと思います!
オススメです!
映像美
映像がとても綺麗だった。吊橋のところの雨のシーンとか特に素晴らしかった。ストーリーでビックリしたのは、羊が敵キャラとして設定されたことぐらい。自分を見つめ努力すれば夢は叶う的なメッセージは定番かなぁ。
凄い
エンターテイメントとして良く出来ていて、出来過ぎていてそれ以外の感想が出ないほどプロットが良すぎてぽかーんとしました。
人種差別問題とはいえ、列強肉食獣は社会的地位やフィジカル面での力は強いけど、草食動物の方が数が多くて世論がそちらに傾くというのは、黒人と白人、資産家と庶民など、様々な要素が比喩として絡んでいて一概にこれ!という置き換えが出来なくて、このズートピアという世界観に味わいを持たせている。
文化的生活を送るあまり、草食動物が多数意見で肉食動物を駆逐するというのがすごく…繊細ヤクザです…。
私たちは虐げられてきたのだから気を使われるべき!…つれえ
正直
面白く鑑賞でき、さすがディズニーだと思ったけど
正直期待ほどではなかった
前評判が高すぎで自分の期待を上げすぎていた
だけど感動したり考えさせられたりと
飽きることなくやっぱディズニーは凄いなと思う
差別問題を扱っていて
それを肉食動物と草食動物で描いており子供でも分かりやすい考えさせられる内容だった
肉食動物は草食動物を草食動物は肉食動物を差別していて
差別はする側にもされる側にもなり得るんだと実感した
ラストは結局真の解決にはならなかったけど
お互いがお互いを尊重しあい歩み寄るのが大切ってのは
まさしく現実世界の人間に言えること
アニメで可愛いキャラクターのディズニー映画なのにここまでメッセージ性のあるストーリーには拍手喝采!
ストーリーの流れは結構ありきたりで先の読める展開でした
まあそこはディズニー映画だからと思ったけど
あと個人的に気になったのが
何故ジュディの両親は何百人もの子供がいるのにジュディだけをあそこまでえこひいきするのかが謎で仕方なかった笑
あとね、ジュディとニックがイチャイチャし過ぎ!笑
いや全然いいんですけどね笑
2人には幸せになればいいと思いました
あの世界は違う動物同士が結婚とかしてるのかな?
イデオロギーの塊のような作品。
肉食動物と草食動物が仲良く暮らす街『ズートピア』で、
初のうさぎ警察官ジュディがある行方不明事件解決の為にキツネ詐欺師ニックと力を合わせ奮闘するディズニー・ムービー。
自分が何になりたいのか。何を追求し、どんな風に生きたいのか。
そこに差異はあれど、キャラクターそれぞれが正しさを追い求めるイデオロギーに溢れるストーリー。
1つの事件の解決を題材としてそこに差別や偏見といった未だ根強く残るテーマがエッセンスになっており、物語に深みを与えている。
ジュディの何気ない一言がニックを傷つけ、ズートピアに分裂を引き起こし、彼女自身も自分の道を失います。
だけど自分にやれる事があると分かった瞬間に熱意を取り戻し、まっすぐな言葉でニックに謝罪する。
2人が仲直りするシーンは身悶えする程にキュートで萌え苦しむよ!たまらん!
こどもと一緒に観て楽しめる名作。
ミスター・ビッグの「氷漬けにしろ」がしびれる程かっこいい(笑)。
あとは、シャキーラが声優をつとめるガゼルがめちゃくちゃお洒落でセクシーなのが個人的にお気に入りでした。
初見でブルーレイを購入したのですが、当たりだった!
絶対字幕版です
さすがディズニー、安定の面白さでした。
いつものごとく、人参のペンだとか、「血が!」のシーンだとか、とにかく数え切れないほど同じフレーズ・シーンを違う意味で反復させるワザが多かったです。ディズニーの得意技。
内容は面白かったと思うので、是非とも字幕で見ていただきたいと思うのです。
シンプルに上戸彩の台詞が音痴で下手だというのもありますが、内容・訴えたいことが吹き替えだと幼稚にされてしまっているように感じました。
字幕では、ジュディはもっと面倒くさい堅いしゃべり方をします。例えば、受付に「可愛い」って言われたときに、吹き替えではサラッと流しますが、字幕では「ウサギ族にそれを言われるならともかく、あなたに言われるということは……」云々、めちゃくちゃ理屈っぽい返事を返して、頭が堅い感じをひしひしと感じました。
そんなジュディだからこそ、記者会見のシーンで差別的な発言をしてしまうわけです。そのシーンでも、吹き替えでは「緊張して失言しちゃった」って感じですが、字幕では「本音をありのまま言いました」という感じでした。
ジュディは本当にいい子で、わたしは差別なんてしないって思ってても、凝り固まった偏見はやはり持っている……というのが重要な訴えのように思うので、その辺を柔らかくしてしまう吹き替えに疑問を抱きました。
他にもニックの台詞や様々なところで感じましたね。とにかく、差別や偏見というテーマを、吹き替えは軽視していると思います。
楽しく嫌な話
2D字幕で。ツイッターとかでガルパンばりに好い評をやたら見かけたから、結構ハードル上げて観に行ったのだけど、予想以上に面白かった。ジュディもニックも良いキャラしてるし特にニック。
草食獣と肉食獣が手をとって生活してると言っても、実際は「優等生」なジュディ含めて互いの種に対して偏見まみれだし、結局でかい顔をしてるのは肉食獣や大型獣ばかりで羊や兎はうだつが上がらないというか不遇な目に合ってるし、この辺の世界観は(特にアメリカの)現実を反映してるんだろうけど、結構ハードな設定が徹頭徹尾守られてて、まあラストこそハッピーエンドだけど逆に最後まで嫌な感じで話が進めるのも、なのにグイグイ引き込んでいくのもすげーなあと。ディズニーはハッピーエンドばかりと揶揄する向きもあるけど、この嫌な話を楽しみながら最後まで見られるのは、ディズニーでアニメだからってのが大きい気もする。現実を舞台に実写でやったらともすれば滅入る話になるかもしれない。
ストーリーも凄くいいけど、映像本当に綺麗で吃驚する。動物たちが映らないと実写かと見間違う。ジュディがアクセルを踏み込むところとか実写のカーチェイスが始まるみたいな興奮があった。CGが発達しまくるとアニメと実写の良いとこ取りみたいな感じになるのかも知れない。
一番印象に残ったシーンはニックがジュディを擁護して身の上話をするシーンとジュディが記者会見で知らず知らずの間にニックを傷つけまくってたシーン。ジュディは肉食獣への不信感ともとられて言い逃れできないことを散々言っておきながら、ニックに向かって「あなたは違うわ」と言うが、この言葉が、昔大学の講義か何かで読んだ本に出てくる、在日朝鮮人への悪口を家庭教師に言いまくったらその家庭教師(その本の著者)に自分は在日朝鮮人だと明かされた学生の言葉とそっくりそのまま同じで、個人的に結構唸ってしまった。あと女ガゼルのポップスター「ガゼル」の役をやってたのがシャキーラだと知ったとき。アデルちゃうんかい。
とても現実的な作品かもしれない
CGやユーモアのすばらしさについては、もう色々な方が語りつくしてくれているので
特に印象に残った場面の感想を
・ジュディが事件の記者会見で話した後ニックに問い詰められた時「事実を話しただけだわ。うさぎは凶暴なDNAを持たないもの」みたいなことを言う場面、ジュディに全くの悪気はないゆえに凄く残酷。
ジュディにも肉食動物は獰猛だという偏見が心の底に偏見だと思わないほど当たり前として根付いていて、だからこそ、偏見はないんだ!と思っている。
自分のなかの偏見に気付かずよりよい世界を作るんだと夢を見ている、きっと偏見は常識や当たり前とほとんど同義なんだなと感じました。
・ニックに夜の遠吠えの玉があたってジュディに襲いかかろうとする場面、あれは玉がブルーベリーに差し替わっているとジュディも分かってたんでしょうか??
前述の自分の中の偏見を知ったあとニックが本当に撃たれたとしたらジュディはどんな態度をとるんだろうなあと思いました。
(まあ、毒薬で凶暴になること自体はもう偏見とは関係ない問題なのでここでニックの善性を信じる必要もないといえばないのですが)
ブルーベリーに差し替えるという回避方法についても、2人の信頼の力でジュディは逃げない!ニックは本能ねじふせて襲わない!なんていう展開を期待してしまったのでちょっと拍子抜けしたのですがそれじゃあ夢物語になっちゃうのかな。
・最後に真犯人が捕まって一応事件は解決するのですが真犯人が更生する面はないのも最初は少し消化不良を感じました。
でもこんな風に偏見はなくせるよ!いけないことだって人を更生できる!なんて正解は現実にはないからこその描写なのかもしれないです。
そう思うとこんなに可愛いキャラクターと細かでわくわくする世界描写のなかで描かれてるのは今わたしたちの世界で起きてる「現実」を忠実に描いている映画だと思います。
まあこんなことを頭の隅っこで思いつつジュディが首席で卒業する辞典でうるうるして
ニックの幼少期の可愛さにもうるうるして
ナマケモノには爆笑して
深いテーマを感じながらもそれ以外の魅力でもとても惹きつけられる作品でした。
泣いちゃった!
映画館に久しぶりに行きました!吹き替えで上戸彩ちゃん頑張ってた。ディズニー映画は最後は必ずハッピーエンドだから安心です。唯一、あの羊ちゃんが可愛くて大好きだったのに・・・・・。
警官が証拠で犯人を脅し、捜査協力させるのはおかしいだろう
本作は差別問題を取り上げたかったのだろうけど
主人公がやる事なす事、犯人や悪者の足元をみて証拠で脅し「○○するなら見逃してあげてもいいけど?」な態度で
捜査協力を要請したり、悪者を説得するのは考えものである。
証拠というのは本来被害者が訴える理由に使うべきもので、警察が正義を振りかざすために使う道具ではない。
交通課の仕事も200件適当に仕事しといて、クレーム来たら「私がやりたいのはこんな仕事じゃ・・」という態度なのも腹が立つ
唯一評価できるのは主人公のポジティブさだけの映画で、途中で帰りました
79点
1番の印象はナマケモノ可愛すぎたw
毛並みとか動物感とかリアルやった!
発想はいいし前半で一回泣いたw
ベルウェザーが悪かったのは分からんかったー
でもベルウェザーの気持ち分かるけどなー
差別あったしなー
なんか色々深かったなーw
深い…?
やっぱ肉食動物だから…と思ったら、はいアナタ先入観で決めつけましたね実は違うんですよ、と。如何に自分が印象だけで簡単には判断しているのか自省するきっかけになる映画。子供と一緒に見て色々話す分には適当な材料。筋は分りやすく一捻り物足りない気がするものの、でも表現の細部の懲り様は流石ディズニー!
まあまあだった
他のCGアニメよりは登場人物に実在感があって、実在感65%。うさちゃんが警察学校で健気に頑張っている場面はよかった。
ミステリー仕立てのストーリーはまあまあ面白かったけど、全体的には特に興味が持てず、けっこう退屈してしまった。
こういうのは子供と見たい。おじさんが一人でみるのはつらい。
ワッショイ!! ドーモ。ニック・ワイルド=サン。ニンジャスレイヤーです。
ニンジャスレイヤー役の森川智之さんがキツネのニック役で出てると聞いて見に行ってきました。
上戸彩にAmiと、EXILE色が強いらしく、かなり抵抗があったのですが、気にしなければ案外見られました。
作中の動物たちもかなりアメリカンな生活をしていて森川さんはかなり適役でした。
さて、中身ですが、やはりアメリカ映画は伏線回収が上手ですね。広げた風呂敷を限られた時間の中でほとんどこぼしのなく最後に畳めるあたり、アメリカ映画の強みであり、日本のアニメ業界の見習う点であると思います。
作品の構成もなかなかよくできていて、最後のどんでん返しが面白かったですね。市長が捕まるあたりまでは真犯人わからなかったです。
ただ、少し気になった点が「お前ら移動早すぎじゃね!?」っていう。48時間という限られた時間の中で探す展開なのに移動時間含めてギリギリで見つけ出す展開が胸熱だったと思うのですが、お前らどこでも◯アでも使ったんかwってくらい早いです。アメリカ人はその辺り大雑把なんですかね?いいと思います。
途中途中テンプレ展開が鼻に付きましたが、これは英雄大好きアメリカ様々な展開であり、合わなかったかなってだけなので割愛。
全体的に後味スッキリな寝ないで観られるテンプレ映画ということでレビューを終わりたいと思います。ご静聴ありがとうございました!
さっすがディズニー
子供から大人まで楽しめるとはまさにこのこと。わかりやすいストーリーやジョークなどをとっても言えることですが、大人が見るとストーリーに大きなテーマが浮かび上がります。
この映画はすべての動物達が人間のような暮らしをし共存する世界、その中の大都市ズートピアが舞台となっています。主人公はうさぎ初の警察官ジュディ、キツネの詐欺師ニック。
この2匹が共通して抱えている問題が偏見と差別です。
うさぎに出来ることには限界がある、キツネは嘘つきで凶暴だ、と自分の夢を否定されてしまいます。他の動物達も同じで、生まれ持ったレッテルはなかなか剥がれない。
やりたいことが出来ない世の中、差別が横行する世の中が描かれていてとても考えさせられます。
後半では草食動物と肉食動物の間に溝ができ、「少数の強者」と「多数の弱者」での抗争になります。それまで全体を仕切っていた肉食動物が多数の意見に巻かれて形成が逆転します。
しかし立場が変わっただけで意識が変わったわけではなく、結局そこにも差別や偏見がある。中々難しい世の中です。
今の世の中も少なからず差別があり、偏見があります。
ジュディのように差別意識に抗い、他を認められる存在がどれだけいるでしょう。
今の世の中がはたしてどうなのか、自分はどうなのかと考えさせられる内容でした。
と、まぁ
そんなことを考えるのは頭の隅っこ5%
ジュディの警察学校成績トップのアクションに、ニックの詐欺師ならではの頭脳プレイ!ワクワクドキドキで楽しかったです!
ニックが最高にかっこよくて好き。
頭のいい人が、誰にでもわかるように作った童話
頭のいい人が、誰にでもわかるように作った童話って感じ。
「ひとを見た目で判断するのはやめましょう」「生まれつきに囚われない生き方もあります」っていういかにもお説教じみたテーマだけど、嫌な感じがない。テーマ以前に、映像とかストーリーとか、作品としてワクワクできるから受け入れられる。ジュディ元気で可愛い!ニックかっこいい!二人がどんどん仲良くなって協力プレイ気持ちいい!ってシンプルに楽しめる。
Let it goっていう言葉を引用しながら「ミュージカルみたいに何でも上手くはいかないぞ」っていう台詞があった(たぶん)けど、もしかしてアナ雪を対比に使ったのかな。「生まれもった資質を殺さない」がアナ雪なら「生まれもった資質に囚われない」がズートピア。
一捻りしたなって思ったのが、「事件の犯人は最高権力者でした」でオチなかったところ。"弱者"のウサギちゃんが諦めずに頑張って、威張ってる"強者"をやっつけた、ってストーリーじゃないのは21世紀らしかった。被差別者だったはずのジュディが無意識のうちに差別者になってて、一悶着あるのが良い。敢えてコテコテの展開を前半に持ってくることで、加害者と被害者の逆転が印象的になった。
"強者"が数的には少なくて"弱者"が圧倒的多数って社会構造、どっかで聞いたことあるなと思った。リアル…
知的だなと思ったのが、精神論とか根性論じゃなく、機転と協力で勝利したところ。私は「これ絶対ニックが肉食獣の本能に目覚めてジュディを襲うけど、友情パワーで本能をねじ伏せてピンチを切り抜ける胸熱展開あるだろ」とか妄想してたので、最初あのクライマックスはちょっと拍子抜けだった。けど、そんな展開になっちゃったら、ぜんぜん理性的じゃない。根性論に頼り切るハメになる前に、頭を使って回避しましょうね、という話だった。
全73件中、21~40件目を表示