SHARINGのレビュー・感想・評価
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夢から覚めるシーンがくどい
社会心理学者の瑛子と大学で演劇をしてる薫はどちらも3・11の夢をみて悩まされている。
えっ、と思う事が起きるとそれは夢で、夢から覚めてまたハッとすると夢で・・・の繰り返しがくどい。
ありそうな話だから入り込めそうだったが、夢のシーンが多すぎて嫌になる。
驚くシーンがあるたびに夢じゃガッカリするだけ。もっと違った脚本にしてほしい。
不思議な世界観。篠崎監督作品初ですが、このホラー感があるのが立教テ...
不思議な世界観。篠崎監督作品初ですが、このホラー感があるのが立教テイストなのかななんて勝手ながら思っていた。夢が現実か、多すぎて分からなくなるが眠らず最後まで見れた。
3.11、迷宮、廊下を響く靴音
昨年見逃した1本。いや、見逃していて損をした。
3.11という題材を、少し離れたところで経験したであろう多くの人に巣食う不安というかどうにもならないもやもやを大学の中で、しかも巧みなホラー演出で描く怪作。不安と緊張の連続は只者ではない。
もっと海外で評価されるべき。
震災とオカルト
3.11と心理学の研究をしていく内に白昼夢と悪夢の世界に落ちていく話
自分には難解な映画だった。
かなり実験的で映像も役者も低予算感がありありと出ているものの、物語全体ににじみ出る不穏な気配や不気味な雰囲気は凄く良かった。
主人公の研究はかなり興味深い、強烈なストレスで予知夢や幻想を見るようになる、オカルト好きの自分としてはかなりグッと来た。
災害前後では怖い話や不思議な話が頻繁に出ることは聞いたことがある。
自分がこの映画を見た時に思い出した話は震災と関係ないのだが、明治に年号が変わり一気に文化が発展した時、既存の文化や概念が一変した。
当時を生きた人々は全く馴染みのない西洋文化の侵入で驚きと焦り、知らない物への不安でかなりのストレスがかかったそうな。
そんな時、町中で妖怪が出ただの、幽霊を見ただのと言う噂が全国各地で起きたのたそうだ。
西洋文化に押され日本古来の妖怪が逃げ出したと捉えるのも面白いし、当時の人々の不安がそう言った幻覚を見せたのかも知れない。
本作は妖怪は出てこないが、死者の幻覚が見えたり、予知夢、白昼夢など不思議な出来事が頻発する。
何度も夢落ち展開が続いてしまい段々深く考えるのを放棄してしまったが不気味で不穏な雰囲気を楽しむには抜群の作品だと思う。
福島の原発問題にも触れている様だが自分はあまり何が言いたいのかわからなかった。
舞台がほぼ大学の構内なので、低予算で映画を撮ろうと思っている人達にはいい教材になるのではないだろうか。
不満な点としては夢落ち連発もだが、結構最初の方のシーンで窓に撮影隊(録音係)の人影が写ってしまったのは作品としてどうなのかと思った。長めワンカットだったので取り直しができなかったのかも知れないが・・・
劇中セリフより
特になし
これは夢か
ロングバージョンを見ました。
夢と現実、虚構と真実、意識と無意識が交錯し、今自分が見ているのは何かいるのはどこなのかめまいがするような体験でした。3.11の映像が出てくるわけではありませんが、その記憶が生々しく思い起こさずにはいられない。いや現実に、我々はまだ悪夢の中にいるのかもしれない。
もっといろんなところで上映して、多くの人に見てもらいたい作品です。
キヌヲ
大学、構造、夢、亡霊。立教大学って冒頭に出るのだけれど、それが全てのような。30年間大学の研究室であえて嘘くさい実態のないイズムとか突き詰めると、構造というか、リズムというか、編集が残るっていう。今更東浩紀に解説して欲しい。
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