私の少女のレビュー・感想・評価
全27件中、21~27件目を表示
眼福。
はっきりいって ペ ・ドゥナ とキム・セロンの共演を観ているだけで満足だ。
が、それじゃレビューの意味がないんで少々駄文を綴るとします。
扱っているテーマは虐待と男尊女卑、偏見と低賃金でコキ使われる不法就労者というどれも日本と同様の問題だ。
とてもシリアスな話だがそれを ギリギリ重くなりすぎないものにしたのは、監督の手腕と主演二人の透明感の賜物でしょう。
゛私にも、あの子が怪物に思えたから。
怪物を作ったのは大人達だから。
今救わなければあの子は怪物のままだから ″
最後のヨンナムの決意は感動的だが、果たして立場が同じならあの決断ができるだろうか。
秀作です。
キム・セロンは薄幸な役柄が続いたんで、次はコメディなんか観てみたいねえ。きっとそちらも巧いはず。
主演二人のファンじゃなくても、オススメ。
とてつもない¨私の少女¨
女性監督チョン•ジュリ長編初作品。デビュー作がこのようなとてつもない作品では、これから先どうなるのであろうか。楽しみである。私は、この作品を、韓国映画お決まりの、バイオレンスティックな虐待をテーマに取り上げたものだと解釈し、またそれをコリアンムービーファンのひとり(?)として見に行った。が、しかし、見終わったあと、これはかなわんと思わず一緒に見に行った友人に、声を漏らしてしまうほど丹念に仕上げられたヒューマンドラマでもあり、サスペンスドラマでもあった。ただ、虐待を描いて終わりではない。その時の、その先の少女の謀り知れない、感情の起伏がとても面白い。また、主人公であるペ•ドゥナ扮するイ署長の隠された事実。その二つが絡み合って、壮絶なドラマになっている。それを引き立てるものとして、やはりメインとなるドヒ少女役•キムセロンのえげつない演技力。あっぱれである。ペ•ドゥナにも通じて言えることだが、アップの涙であそこまで説得力あるのは素晴らしい。満足の一言である。
韓国で、このような作品が、プロデューサーの力もありお金をかけ作られていて、韓国の、日本でいう大手シネコン(TOHOetc...)でもって、上映がされていることに関して、日本は見習うべきだ。
常識という名の非常識。
予告編だけでは読み取れなかった、プロットの展開が面白い。
クライマックスで少女がどう行動するかだけは若干先読みしやすい感が否めないけれど、村社会、搾取の社会構図、マイノリティへの世間の仕打ち。
暴力を描く力強さ、韓国はスゴイですね、相変わらず。
全27件中、21~27件目を表示