「とてつもない¨私の少女¨」私の少女 坂田亭さんの映画レビュー(感想・評価)
とてつもない¨私の少女¨
女性監督チョン•ジュリ長編初作品。デビュー作がこのようなとてつもない作品では、これから先どうなるのであろうか。楽しみである。私は、この作品を、韓国映画お決まりの、バイオレンスティックな虐待をテーマに取り上げたものだと解釈し、またそれをコリアンムービーファンのひとり(?)として見に行った。が、しかし、見終わったあと、これはかなわんと思わず一緒に見に行った友人に、声を漏らしてしまうほど丹念に仕上げられたヒューマンドラマでもあり、サスペンスドラマでもあった。ただ、虐待を描いて終わりではない。その時の、その先の少女の謀り知れない、感情の起伏がとても面白い。また、主人公であるペ•ドゥナ扮するイ署長の隠された事実。その二つが絡み合って、壮絶なドラマになっている。それを引き立てるものとして、やはりメインとなるドヒ少女役•キムセロンのえげつない演技力。あっぱれである。ペ•ドゥナにも通じて言えることだが、アップの涙であそこまで説得力あるのは素晴らしい。満足の一言である。
韓国で、このような作品が、プロデューサーの力もありお金をかけ作られていて、韓国の、日本でいう大手シネコン(TOHOetc...)でもって、上映がされていることに関して、日本は見習うべきだ。
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