「正義感というより母性」私の少女 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
正義感というより母性
クリックして本文を読む
なかなか重く、深い、なんとも言い難い作品でした。
まず、ペ・ドゥナさんとキム・セロンさんの演技力が素晴らしい。
本当の親には逃げられ、学校ではいじめられ、家に帰れば暴力を受けるという圧倒的に可愛そうな少女ドヒ。
ソウルから田舎の交番にに飛ばされた所長ヨンナム。
ヨンナムには何かしら秘密があると思っていましたが、女性だから同性愛者だからといって差別される、差別とまではいかなくても、少し変人扱いされてしまう状況は本当に観ていて辛かったです。
ドヒにとってヨンナムは女神のような存在、彼女の存在もあり、小さな怪物となってしまったのかもしれませんが、最後の展開はドヒの勝利。
救いのない世界の弱者だけど、強い!ということを証明してくるようで、少しスカッとしました。
海辺の小さな田舎の村という閉鎖的な空間だからの怖さだったり、辛さだったりが、ひしひしとこちらにも伝わってくる作品でした。
行ったことはありませんが、韓国の田舎ってこんな感じなんだろうなぁと思える独特な映像も良かったです。
とにかく、ヨンナムのようなカッコいい強く生きる女性を応援したくなります。
コメントする