ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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歪な存在を生かすのは誰か
予め物語の概要は知った上で観賞したものの、ジェイク・ギレンホールの常に瞳孔が開いている様な顔がとても印象的で、とても不気味だった。
見ている最中はルイスの、人を人とも思わないサイコパスの様な振る舞いに恐怖心を抱いたものの、一度立ち返ってみれば、ルイスはただひたすらにこの職業で成り上がる為のストイックな努力をしているだけに見えてきて、実際ルイスは悪では無い気がするほど。
むしろ悪はルイスがのしあがれる社会、悲惨な映像ばかりを取り上げ、自分がのしあがるのに都合が良い報道を扇動するスタッフ、いや、それを(いくら見たくないと言う人がいたとは言え)見たいと潜在的に思い視聴してしまう視聴者=我々こそが悪をのさばらさせている原因なのでは、と思ってしまう。
思えばTV局の女性スタッフだって、本当にジャーナリストとしての誇りがあればルイスに屈することも無かったし、相棒も強盗犯の運転手を尾行する前の時点で金に釣られず警察に通報すれば生きられた訳で、感想を見れば「胸糞悪くなった」って感想の中に「アクションシーンが凄かった」って言うものがチラホラ見られるのもそういう事が望まれている社会を皮肉として描けた証拠なんじゃないかと思う。
作中では報道番組だったけれど、エンタメも大なり小なり同じ問題(アクション映画にはVFXや過激なスタントが無いと評価されにくかったり、アニメや漫画もエログロが過激になっていかないと人気が出ない風潮)を抱えている様に感じるし、そこに危機意識を持ったからこそアカデミー賞でノミネートされたのではないか。
ファンの贔屓目もありますが
テレビがダメになった理由
主人公(ジェイク・ギレンホール)は無職、くず鉄を盗んで小遣い稼ぎをしていた。
ある時、交通事故現場を取材し、映像をテレビ局に売りつける商売を知り、自分もできるとやり始める。
テレビ局の視聴率第一主義をうまく利用し、存在感を高めていく。
現在のテレビ放送の斜陽感は、この映画でうまく描かれており、日本の放送局はNHKも含め、何のために放送しているのか、自らを問い直す必要があるのでは。
100%嫌な奴
食う為とは言え、なかなか出来ることじゃない
●腐ってるわー。
眼力から漂う狂気
映画の初っ端から、主人公の目から漂う異様なまでに禍々しい狂気に引き込まれていく
これは主人公の策略なのか、単なる暴走なのか判断に迷うため、見ていてハラハラした
見終わった後は主人公への不信感はもうなくなっており、サクセスストーリーであったのだと気付いてしまう、そんな映画でした
戦慄のハッピーエンド
エンドロールが流れ始めた時、戦慄した。
この映画はサクセスストーリーだったのだ。
主人公ルーにとってこの物語は
ハッピーエンドだという事実に度肝を抜かれた。
なんてものを観てしまったんだ…。
ジェイク・ギレンホールの怪演が素晴らしい。
アメリカ社会の闇を
まざまざと見せつけられているようだ。
これが現実だ、と。
彼らには道徳も倫理もモラルも関係ない。
ただひたすら己の生活のために
真実を曲げることさえ厭わず撮り続ける。
主人公のクズっぷりがたまらない。
最高のダークヒーローだ。
静と動の緩急がよかった。
LAの綺麗な街並みに赤いダッジが映える。
まさか
まさか主人公にとってのだがハッピーエンドになるとは思わなかった
他の人もレビューしているがホント狂気に満ちたあの演技は観ていて凄く恐怖を感じた
もともとクズだった主人公が
自分の欲の為にどんどんクズになっていってたので絶対ラスト天罰下るんだろうなって思ってた
それがフツーにトントンと主人公のいいように進んでいき主人公の思考とか全然理解出来なかったけど何か引き込まれるものも感じた
それは役者の演技力そのものだと思います
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