「ジェイク・ギレンホールの可愛くも恐ろしいそのお顔」ナイトクローラー 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェイク・ギレンホールの可愛くも恐ろしいそのお顔
ずっと気になっていた作品。
無職の男が見つけたパパラッチという仕事、パパラッチと言っても有名人を追っかけるのではなく、身近な事件や事故を車で追うというものです。
誰よりも先に特ダネを手に入れるため、どんどんと仕事の仕方が過激になっていき…
ナイトともあって夜の描写が良かった。
夜の街を走り抜ける一台の赤い車にギョロ目が恐ろしいギレンホール。
ここ最近見たクズキャラで1番やばいやつでした。
もちろん、この仕事についたからというのもありますが、ルーは完全にサイコパス。
案外、あの強盗殺人者たちよりも怖いかも。
警察よりも早く現場に駆けつけ映像を撮って、通報すらしない。
警察にも平気で嘘をつき、良きライバルも良き相棒もネタになるならみんなポイ。
そんな超クズ野郎ルーさんも最後には、いえ、なんと成功を収めます。
最後の畳み掛けるような展開、そして悪が救われるという胸糞具合。
マスコミの闇も描かれていて、表面上は事実を伝える正義のようですが、数字を取るために裏ではブラックな取材方法を行う姿には実際もそうなんじゃないかと恐ろしくなりました。
普段よく見るスクープ映像も…どうなんでしょう?
ところで、冒頭の警備員は一体どうしたんでしょうかねぇ…?
以下余談です。
先日最終回を迎えたTBSドラマ『MIU404』にナイトクローラーチャンネルという名前でナウチューバー(架空のものです)をやっている特派員RECというキャラクターが出てきます。
彼の部屋にこの映画のポスターが貼ってあるんですが、今回映画を観てみて色々と納得しました。
RECのスクープを撮ろうとするあまりのしつこさや髪を後ろで結ぶ様子は確かに似ていました。
ルーはテレビに映像を売ることで報酬を得ることを目的としていますが、RECは現代的に動画の再生回数を稼ぐため(結果的にお金を稼ぐことに繋がりますが)。
このドラマも面白いので気になった方は是非!