「コーポレートアメリカの犠牲者たち」ナイトクローラー zerovilleさんの映画レビュー(感想・評価)
コーポレートアメリカの犠牲者たち
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その辺のビジネス書に書いてあるようなことを、得々と話すジェイクギレンホール。彼はコーポレートアメリカの犠牲者でありながら、その論理をそのまま陳腐にたれ流し実行する。彼はそんなコーポレートアメリカに憧れながらも、同時に軽蔑しているのだ。それを証拠に、映画のラストに、まるで彼のように振る舞い出したパートナーを見殺しにしたではないか。彼らは二人ともコーポレートアメリカの犠牲者であるはずなのに。弱者がさらに弱者を痛めつけるこの構図から、連帯は生まれ得ないのであろうか。
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