「毎日、寝るたびに記憶を失う女性が主人公のサスペンスミステリー。」リピーテッド Fate number.9さんの映画レビュー(感想・評価)
毎日、寝るたびに記憶を失う女性が主人公のサスペンスミステリー。
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「誰の言っている事が本当なのか」という謎解きがメインである地点で、当然、一緒に暮らしている夫や診察している精神科医が視聴者にとっても一番の「容疑者」として挙がるわけで、本来はこのデフォルト状態からいかに二転三転する展開を描いて見る者を翻弄するかがこの手のサスペンスミステリーの肝のはず。しかし残念ながら、はっきり言って何の工夫も意外性も無い、凡庸な展開に終始しただけの駄作だった。
いくら何でもこの怪しい夫は犯人ではないだろうと思いながら観ていたら、結局、この「一番怪しい偽夫」が犯人という、そのまんま過ぎるオチで逆に驚かされた(笑)。記憶障害になった原因にしても「主人公がストーカー気質の男と浮気したのが原因でした」では、まったく同情も感情移入も出来ない。何を感動的な終わり方してんだって感じ。ラストに出てきた旦那(本物のベン)も、顔つきが胡散臭すぎて(笑)、実はこいつが真犯人なんじゃないかと勘繰ったが、どうもそういうオチでもないようだ。個人的には色々と工夫が感じられない駄作でした。
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