「繰り返し映画?」リピーテッド odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り返し映画?
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冒頭から気味の悪い眼球のクローズアップ、その後も頻繁に出てきます、スリルと気味の悪さは似たようなところがあるものの稚拙な演出手法。
その償いと言うような、寝起きのすっぽんぽんのニコール・キッドマン登場、並々ならぬ役者魂を感じますがよくあるB級映画の悪い予感もよぎります。
映画の殆どは主人公が記憶障害であることを利用して情報を小出しにして観客を当惑させるだけ、邦題のリピーテッドは言い得て妙、サスペンスらしいのは終盤10分のネタ晴らし程度ですから物足りない。
(ネタバレ)
延々引っ張って主人公に肩入れしてしまった挙句が身から出た錆、DV男との火遊びが発端とはがっかりさせてくれますね。ただ、キャスティングはお見事、偽夫は英国紳士のコリン・ファースだから偽装にはぴったり、最後に出てきた本当のベン(アダム・レヴィ)の方が気味悪い顔立ちなのは浮気の正当化のようで笑えます、医者も一癖ある名優コリン・ファースさんですから観客を惑わすのは朝飯前でしょう。
記憶喪失を利用した偽装結婚ものでは ゴールディ・ホーンのコメディ、「潮風のいたずら(1987)」を思い出しますが本作はその対極の後味の悪さ、まあ、ニコール・キッドマンのファン以外にはどうなんでしょうかね・・。
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