「記憶喪失ものとしては普通かな?」リピーテッド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶喪失ものとしては普通かな?
朝目が覚めると隣に男が寝ていて驚くクリスティーン(キッドマン)。夫のベンだと名乗る男(ファース)。彼の説明を聞くと、1999年に結婚していて、彼女自身は40歳だけど、記憶は20代前半のまま。交通事故で記憶障害を患い、夜寝てしまうと記憶が無くなってしまうのだと言う。
『50回目のファーストキス』や『ガチボーイ』と同じ設定ではあるが、明らかに違うのはサスペンスとなっていること。毎朝夫が仕事に出かけると、担当医ナッシュ(ストロング)から電話がかかってきて、「クローゼットの中にあるカメラをチェックしなさい」と言われる。そのデジカメには彼女のビデオ日記がつづられていた。
そんな日が何日も続き、彼女には息子アダムがいたとか、実は事故ではなくレイプされて記憶を無くしたとか、クレアという女性の存在が浮かび上がってくる。そして、クレアに直接会うと、不倫をしていた可能性や、ベンとは14年間結婚生活を続けていたけど、実際は4年前に離婚していたという新事実も伝えられる。医者と会っていたことなどを夫に告げると殴られるというショック。そして、実は本当のベンではないということもわかるのだ。しかし、次の日にはその記憶さえ失われ、夫に記念日だとしてホテルに誘われる。
10年前、暴行を加えていたのはなんとベンを騙っていたマイクであり、彼こそが不倫の相手だったのだ。記憶を呼び覚ましたクリスティーンは抵抗し、命からがら逃げて助かるのだ。次の日目覚めると、本当のベンが病室にやってきて、実は生きていた息子アダムも訪れる。そこで一気に記憶を取り戻したクリスティーン。めでたしめでたし・・・
中盤まではかなり面白い。やはり、記憶喪失モノは色んなストーリーが生まれるものだ。