「コリンファースはコラが苦手」リピーテッド ばひんぽさんの映画レビュー(感想・評価)
コリンファースはコラが苦手
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出演者のわりに…といった感じ。
コリンファースとマーク・ストロングが出てるからどうもキングスマンのイメージが抜けないが、キングスマンの方が同年の4ヶ月ほど後の公開のよう。
マーク・ストロングがいかにも怪しいかつブラフなのも読めるし、コリンファースはイギリス英語やダンディな声でどうも暴力的に見えないし、ニコールキッドマンはいつも眉毛キリッとしてて追い詰められている感じがあまり出ない(顔がそうなだけで演技は肉薄してたが)。むしろ本物のベンの方が極悪ヅラしてたので、入れ替えた方がいいんじゃないかと思ったほど。
展開も意外性がないから緊張感なくまどろっこしい、もっとニコールキッドマンが振り回されたり、探求に力を入れてもよかったかと。サスペンスにしては記憶障害の辛さのドラマが描かれ過ぎで、中途半端な印象。
青白いフィルムや物暗い絵はオドロオドロしくてよかったが、コリンファースはコラが下手くそだし、ニコールキッドマンは足がクソ遅いし、ちょうど良いところにアイロンあるし(コリンファースはもうちょっと強いだろ!!)。
コリンファースが誘拐&監禁に近いことをやってる暴力魔であることで悪となっているが、夫が見捨てたほどのニコールを四年も面倒見てたのだから、いっそニコールの帰りを待つ善良なる家族や友人などおらず、偽りの愛情の中で過ごすか、それとも病院で誰でもない存在として余生を過ごすかーみたいな究極の選択オチのが面白いと思った。
それにしてもタイトルは「リピーテッド」よりも原題の「わたしが眠りにつく前に」の方がよかったんじゃないだろうか。あんまりリピーテッドしてないし。
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