バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のレビュー・感想・評価
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かなり面白い
全てワンシーンのようなカメラワークが最高に良く、映画の中に入り込んだように観れた。全編とうしてドラムの曲が流れ、リズミカル。
舞台が、ブロードウェイということもまた良く、演技を見せるということの意気込みが、観ているこちらへ凄く伝わってきた。
脚本も面白く、俳優や、映画名がでてくるところは、映画好きなにはたまらないものがあるはず。
キャスト陣が皆上手く役になりきって、素晴らしい。特にマイケル・キートンの演技が最高に良く、バードマンに立ち向かう姿は名演技。
最初から最後まで一気に観れ、2時間があっという間に過ぎた。
さすがアカデミー賞作品賞受賞しただけある映画で、とても面白いく、映画ファン必見です。
3点だけ。 1)長回し風ほどほどにしろよ気持ち悪いよ!2)カメラ近けーよ!3)ドラムうっせーんだよ!
(知人の計らいで公開前に観られたんです。そんな二人の会話です)
知人「バードマン、どうだった?」
私「面白かったよ。けど、アカデミーっぽくないね。アカデミー会員の中に俳優さんが多いから、あの主人公に共感してかな」
知人「全く作品の感想になっていない」
私「え!?あの、私。ファミレスに一人で行くのが好きなのね。特にサイゼリア。近くにいるお客さんの会話が、むっちゃ面白いからなんだけど。こないだ、中学生女子二人が、"高校行きたくない。工場で単純作業してたい。頭使いたくない”って話してて、今時の中学生ってこうなんだーって思ってたら、”あのさ、ニートってさ、家事手伝いっていうヒエラルキーのトップじゃない?”って言ったんだよね。名言じゃない?凄くない?本作って、なんかファミレスで、こんな子達のザワザワした話を聞いてる感じがする」
知人「あー、オブラードに包み過ぎ」
私「えー!?厳しいなぁ」
知人「そんなつまんない感想を聞きたくて、便宜を図ったわけではない」
私「えー!?あの、ほら、芥川賞でさ、慎太郎さんが審査員辞めたじゃん。出版業界さ、”よし!これでちったぁ売上げに貢献する作品が選ばれるぞ”ってなったのにさ、次に選ばれたのが、75歳で新人の黒田夏子さんの「abさんご」でさ、出版業界が仰け反ったっていう。だって他に作品を殆ど書いてなかったし(相乗効果で他の作品も売れるから、沢山書いてる人を選んで欲しい)、文章作法を無視した、むっちゃ読みづらい作品でさ、みんな激怒!みたいな、感じよ。でも審査員全員べた褒めの時に、山田詠美せんせだけは”自分に酔ってる。気持ち悪い”作品って言ったからね。やっぱ詠美せんせは、読者としての感覚は衰えてないよね」
知人「あのさ、お前は誰だ?誰なんだ?期待にはこたえてもらうよ」
私「じゃ、3つだけ言う。長回し風ほどほどにしろよ気持ち悪いよ!カメラ近けーよ!ドラムうっせーんだよ!以上」
知人「うけるw」
いや、面白かったですよ。本当に。
※絶賛されてる方々って、字幕なしで英語が理解できる方達なのかな?売れない女優役のナオミワッツが、演技が下手な売れない女優がやりそうな演技をワザとしてるんですけど、字幕ではそういうニュアンスって伝わらないと思うから。映画詳しくない、英語もネイティブ並に分からない日本人なら、全く理解できない内容だと思う。アカデミーなんちゃら賞でなかったら、評価変わる人達が多いんじゃない(笑)?
“年寄りのあがき”
微妙
特殊な映画。
現在の映画業界を皮肉った話題作
ジャズの音色が心地よくなった一作。
セッションとは別方向からジャズの良さを見せてくれました。
主演のキートンはくっそまじめな俳優なんだけどどっか抜けてて可愛らしい。
助演のノートンはきっとこういう役者いるんだろーなーって思わせるブチギレた演技派。
でもこの映画ラストがわーわー言われてるけどそんなに意味は無いんじゃないかなと思いました。
別に最後に彼がどーなったかは見てた私達が判断すればいいだけの話。
言いたいのは「今のCGやりまくって興行成績だけとばしてるのが良い作品ってどーなのかなぁ!?」って事なんじゃないかなと思います。
でも人生って真面目に生きてる人の方が面白いというか笑わせるぞ!ってくるよりも真面目な人のドジの方が笑えますよね。
これが奇跡に繋がって上手く舞台はいってるのに彼は全て失敗だと感じてしまう。
なんだかよくあるよくあると頷いてしまいました。
それにもう一人の自分(バードマン)と喋るのとかって意外と皆さんやってる事じゃないですか?例えば日曜日夜に明日も頑張ろうとか思ったり辛い時にお前には出来るって言い聞かせながら仕事したり
誰の心にもバードマンはいて彼の場合にはそれがプレッシャーになり追い詰められていったのかなとか感じました。
カメラワークも独創的だし音楽もいいし演者も上手いし凄い好きだったけど
予告編で流れてたCrazy聞けなかったので-0.5で
誰もマネすることのできない新しい映画
面白い面白くないは、とりあえず置いておいて。芸術作品としてずば抜けている。冒頭・終盤を除いて、120分弱の間、1度もカメラが切れない(ように見える)のだ。本当に切れない。それなのに時間はしっかりと進んでいく、不思議さ。そんな映像を実現したのは、手堅い演出とそれをこなした演技陣の凄すぎる仕事っぷり。そんな中で流れる音楽や音もとても良い。それら全てがひっついて、とんでもない芸術作品に仕上がった。やたらと鏡に映るシーンが多いのはなにか秘密があるのだろうか。アカデミー受賞式でも司会者がその格好になって話題となった、パンツ一丁のシーン。こっちが期待してるからというのもあるが、散々引きつけて焦らしてからの解禁!って感じ。だからこそ館内「待ってました」と言わんばかりで、笑が起こり、あれは名シーンとなるであろう。ストーリーとしては地味極まりなくなんとも言えない。可もなく不可もなくって感じ。バードマン自体もそこまで何かするわけでもなく、やはり地味だ。それでも、あのワンカットは必見の価値あり。それだけで、とてつもなく面白いことになっている。カメラは『ゼロ・グラビティ』のエマニュエル・ルベツキ。今後どんな映像を見せてくれるのか大いに期待。監督は『バベル』や『21g』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。時間軸がバラバラで観終わって繋がる手法だったが、今回はワンカットの全く違った映画を提供してくれた。
映画の力に溢れた作品
葛藤劇4重奏!!
まず、疲れた。
目で追いかけ、頭は、ここで書ききれないぐらい妄想、想像とフル回転!!
一般ウケはしない。
いい気分にならない。
なかなか共感できない。賛否あるのも当然。
でも凄い映画だと思った。
多く言われている通り、ドラム音に載せて絶大なインパクトのある映像に、
自分自身=バードマン、
娘、
共演者、
マスコミ、
印象に残るシーンの連続の前に、
これだけの葛藤劇、そう滅多に観れない!!
一般的に、ブロードウェイの舞台に立つだけでも凄いと思う。
しかし、リーガンではなくバードマン。
呪縛なのかもしれない。
世界的にヒットしてしまったプライドもあるのだろう、まだまだやれる思いも。
そしてプレッシャーも。
我々の想像を越えて。
悲しいほど、バードマンだった。
ハリウッドの楽屋オチ感
何かを追いかけたくなる
バットマンを演じたキートン。
ハルクを演じたエドワード・ノートン。
売れない女優役で売れたナオミ・ワッツ。
めっちゃ可愛いエマ・ストーン。
いちいち面白い会話。
笑える超能力。
全編に散らばる面白さが心地よい。
ほんの数日間の舞台裏のストーリーなのに、なんだかすごい映像技法で、感覚を撹乱された。
かつての成功体験(バードマン)からの脅迫観念。
「高尚な舞台芸術もいいけど、お前の輝かしい成功は、誰にも馬鹿にされる筋合いはない!」。いや、ほんとその通り。
それでも、どうしようもない自己承認という欲求。私たちは、誰かに愛されなければ、この世に存在する意味はないのか。
それでも結局、この世はワンダフルなのだ。悶絶する反面、そこに予期せぬ美徳か備わるのだから。
中年だからこそ、身に染みる面白い一本。
二重にも三重にも
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