アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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無音のエンドロール
かなりきつい作品。戦争という恐ろしさや悲惨さを突きつけられます。とても現実的でリアル。映像は本当に戦争を見ているみたい。かなり残酷で見てるのも辛いシーンがいくつもあるがそれがあるからこそこの作品が訴えていることが伝わってくる。戦争映画だが戦場がメインというわけでもない。アメリカと戦争を行き来して家族との繋がりをしっかり表している。音楽は少なめで戦場の音がリアルに響き渡る。なので常に静かに敵を狙い戦闘に一気に入るというまさに戦争というものを見せられた気がする。そして何より実話という辛さ。実際にこのようなことがあるかと思うと胸が苦しくなる。そして衝撃のラストからの無音のエンドロール。ここで我々視聴者に戦争などについて考える時間感じる時間を与えてくれる。メッセージ性の強い作品である。
アメリカ国内向け
かなしい
切ない
最近フランスでのテロをはじめ、いろんな場所でテロが起こり始めていま...
「アメリカン・スナイパー」を観て・・
ただの戦争の映画ではない
やはり銃依存の国アメリカだな~と思う映画。
心が震える
戦争って、心も壊しちゃうんだね・・・
ハッピーエンドの向こう側のエンディングが悲しい。それにもまして、戦争の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。ベトナム戦争の頃は、戦争で心を病んでしまう人間は弱い人的なイメージが強かったように思う。「ディア・ハンター」のクリストファー・ウォーケンとか「バーディ」のマシュー・モディンとか・・・ でも最近の映画は変わってきている気がする。まぁ戦争自体も変わってきているから、そうなったのかもしれないが、でも誰だってあんな緊張感が続く極限状態の中で、時を過ごしたらおかしくなると思う。おかしくならない方が、却って怖い。ちょっとしたことで爆発してしまうんではないかと思って・・・ クリスは一生懸命自分で努力して、元に戻ろうとしたと思うし、「伝説」と呼ばれること自体重荷だっただろうと思う。同じ境遇の人を助けようとしていたのに、あぁ、それなのに、それなのに悲しすぎる。やるせなさすぎる。声高に戦争反対を訴える映画ではないが、戦争の怖さが胸に突き刺さった。戦争はいやだ。
映画「アメリカン・スナイパー」の感想
日本公開2015年2月21日、監督はクリントイーストウッド。脚本はジェイソンホールで、原作はこの映画の主人公のクリスカイルです。自伝的な戦争映画です。
はじめに、戦争を支持する映画だとかで、保守とリベラルが論争していたらしいが、全くナンセンスで、この映画のテーマはイラク戦争従軍兵士の(イラクでの、アメリカでの)苦悩であり、支持する支持しないかの話でないと思います。
子どもを持つ親が子どもを殺すことのショック、仲間が次々と死んでいく怒りと悲しみ、いつ狙われるかという恐怖。家族のもとに戻ってからも、戦争経験がトラウマとなり付き纏う。これらは一般的な従軍兵士たち苦悩を描いているのであって、クリスカイル対する評価を映画で行っているわけではないと思います。その点からクリスカイルを美化しているとの意図も感じられません。
ただし、この映画には戦争映画のエンターテイメントな点はあります。建物を囲む敵への応戦するシーンはそういう意味で若干軽いような気がします。軽さで言うと、最後の銃弾アップは「他無いの?」という演出でしたが、それでも狙撃者同士の戦いはカッコいいですね。
この作品全体を通して、勿論イラクも行ったこと無いですし、戦争経験もありませんが、このイラクの雰囲気、銃弾飛び交う戦争の様子は、現実味が感じられ、緊張感、重厚感があって素晴らしいと思います。アメリカ兵たちのマッチョもいいです。
一見、愛国心が志願の動機としては描かれていますが、根底には父からの教えであり彼の「狼から羊を守る番犬であれ」という信念によることがわかります。正にアメリカ的発想。狼である敵もまた違う羊の番犬でであること、そのことを敵スナイパーにメッセージとして持たせています。その点は好印象です。
主演男優の壊れていく姿はゾッとしますし、これを演じる技量は流石と言ったところ。率直な戦争映画はいつでも恐ろしいです。
最後に、この映画が他の戦争映画と一線を画すのはラストです。現実の出来事で、このようなラストにせざる得なかった、その事件がこの映画のテーマと皮肉にもピッタリと合ってしまう。恐ろしい映画です。
イラク戦争の正当性を考えなければそれなりにいい映画
戦争の痛々しさが感じられる
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