アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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イーストウッドらしい映画
過去の戦争映画とは一味違う、静かにじわじわと暗くさせられる感じがした。この静かな進め方は前に見たイーストウッドの作品と似たものがあり、よりリアルな戦争の捉え方をさせてくれるものだった。
内容もさながらブラットレイクーパーは素晴らしい演技を見せてくれたと思う!!
この世から、
戦争って無くなることはないんだろうなー、いや、・・・。
映画観てはじめて、ウツになりそうです。
「この世の最大の悲劇は、悪しき人の暴言と暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」
インドのガンジーさんの言葉だったっけ?
誰の言葉かは忘れましたが、無音のエンドロールではこの言葉が脳裏をよぎり、上映が終了すると、よぎるどころかズシンと脳内に居座ってしまった。この言葉を借りると、人間っておそらく後者の善意の人がほとんどなんじゃないかな。
このまま日本を、世界を、悲劇であふれた国にしてもいいのか?
そんなヘビーな疑問をドッカーンと投げつけられました。
イーストウッド監督。
まだまだあと100本は素晴らしい作品をこの世に出してほしいものです(*^^*)
見終わった後に満足感が得られない
戦場セットやリアル感は素晴らしく、かなりの費用をかけて映画が作られているのは、理解できますが、鑑賞後に充足感が全く感じられない。
特に、英雄兵士の妻とのからみに受け狙いが見え見えです。ありきたりの悲劇ストーリーで終始しています。
一過性の戦争映画としては、楽しめますがストーリーに深みがありません。
米国人が喜ぶ映画ですが、イラク人150人以上を殺りくした米軍兵士を単純に英雄視する映画に嫌悪感を覚えます。この映画は米国を中心に回っている価値観に裏打ちされています。
負の連鎖という迷路
これまでの彼の映画に比べて、見終わった後にどうもスッキリしない感が残りました。ただの義勇伝ではなく。現在の、
多々の悪い状況に終わりを見出せない世界について、日本にいながら考えさせられました。
じーーん
ヒーローをただのヒーローとせず、全ての人にその人なりの世界があり、守るべき人がいる。そして、皆同じように悩むというのが良く伝わってきた。最後の無音は、本編が終わった後、緊張していた体と思考がじんわりと和み、後味を良くも悪くもせず、物事に対して考える時間を与えてくれるとう面では、最高である。あそこで、どんな音楽が鳴ろうが、見る人によってはそんな気分になれない人が少なからずいるだろう。悲しい曲でもだめ、高尚な曲でもだめ、激しい曲なんてもっとだめ…。とすると、無音しかないだろう。クリントイーストウッドは本当に素晴らしい監督だが、それは、きっと、自分が若い頃に出演していた映画に物足りなさを感じていたからだろう。本当に素晴らしい監督である。
既視感は否めません。
公開初日に観ていたのですが、モヤモヤとした気分をうまく文章にまとめることができず、今日に至ってしまいました。観た後の印象がキャサリン・ビグローの「ハート・ロッカー」や「ゼロ・ダーク・サーティ」を観たときの印象と大して変わらないのです。決して悪い映画ではないのですが、如何せん既視感は否めません。ああ、こういう感じの映画、観たことあるよね、といった感じです。イーストウッドの作品なので、個人的に期待しすぎたのかもしれません。(ここで☆ひとつ減る)戦争で精神を病み、破滅していくという題材なら「ディア・ハンター」という衝撃作があります。(クリストファー・ウォーケンがロシアンルーレットで命を落とす、という凄惨な描写があります)戦争全体の狂気についての映画なら、「地獄の黙示録」という問題作があります。イーストウッドがこの種の戦争映画を改めて撮ろうと決意した、その胸中が、私にはよく理解できませんでした。
そして納得できないのが、主人公の最期を字幕で処理してしまったことです。狙撃の場面をあれだけ細かく描写しておきながら、あの終わらせ方はないだろう、と強い違和感を覚えました。(ここで☆が更にひとつ減る)
現在、この映画、興業成績の一位をキープしています。特に、文句はありません。繰り返しになりますが、決して悪い映画ではないのですから・・・。しかし、今まで様々な題材を扱い、色々な問題を提起してきたイーストウッドの作品と比較すると、かなり物足りないものがあります。まぁ、このレビューを書いたところで、その物足りなさが解消されるわけではないのですが・・・。
そういうわけで、映画本編に対する評価は☆3個となります。悪しからず。
やるせない気持ちになった
かなり期待を膨らませて観たせいか、それほどの驚きはなかった。とは言っても、敵の凄腕スナイパーとの最後の戦いでは、「もはやこの主人公、狂ってしまっているんじゃないか」と思える演出で、素晴らしかった。終盤、愛国心と家族をどちらも守りたい主人公が、やっと折り合いをつけての、あのラスト。いい映画でした。
男として、兵として、父として、人として。あらゆる側面から、クリス・...
男として、兵として、父として、人として。あらゆる側面から、クリス・カイルという人間が描かれていたように思う。戦争は人がしているのだということが身にしみる。アメリカ側からの視点ばかりのように見えるが、イラク側の痛みもできうる範囲できちんと訴えられていたように思う。
ついつい主人公を応援してしまう。
観ていると、主人公を応援している自分に気づく。
そして、突き放したような終わり方。
この映画はもちろん娯楽映画では無い。クリントイーストウッドが伝えたかった物をしみじみ考えたい。
良かったけど…
クリントイーストウッドらしい作品。
勧善懲悪でもハッピーエンドでもない。
まさにノンフィクションの「リアル」が切り取られてる。
嫌いじゃないけど、決して後味が良い作品ではない。
でもこの世界のどこかで、今でも横たわっているストーリー(問題)
「他人事」で片付けてはいけない重厚な映画だと感じた。
痛い、重い、切ない
リアルな戦争描写(知ってる訳では無いですが)。撃たれると血が吹き出し、バタリと倒れる。何度も殺す。トリガーを引くまでの緊張感、帰還後の病み様、否応なく主人公と同化させられていた。(監督の手腕か)
ドアの隙間から見つめる妻の瞳、セツナイ。
文句無し五つ星。アメリカと日本がかつてやった戦争とは異質を感じたも...
文句無し五つ星。アメリカと日本がかつてやった戦争とは異質を感じたものの、ここでの戦争は憎しみの連鎖によってきっと永遠に続くものなのかな、と言う事を感じた。それに子供や隣国が巻き添えにならないことを祈る。
きっついわー
実話である前提で見てしまうと、エンターテイメントの戦争映画であることより、登場人物達の心情を考えてしまい、辛さが勝ってしまいます…
行く人の辛さも、感じたのですが、待つ人の辛さの方が今回の映画は感じました。
電話をしている途中で…、とかのシーンは辛すぎて泣きそうになりました。
しかし、主人公がそうだったように、外国の愛国者ってのは、すんなりと受け入れられるのですが、これが日本人で愛国者っていうと、狂信的に感じてしまうのは、何故なんでしょう?
周りに愛国者があまりにも少ないからですかね?
大戦後に、そうならないよう教育でも受けたのでしょうかね?
本当、日本がどうしようもなく、戦争に巻き込まれたら、どうなるんでしょうね?
と、映画に関係ない話でした。
クリントな150分間
くさい。
クリントイーストウッドがディレクションをする映画に共通してあげられる特徴。もっと適切な表現がいくらでもあると考えられるけど、あえてこの言葉で言いたい。くさい!そして、それは小手先ではなく、彼なりの視点からぐっと抽出された、人間の奥の方に眠る言葉にできない感情をより分かりやすく、より多くの人に訴えかけられるように表現したからこそ、得られるものだ。
本作品に関してはその《くささ》に加えて、オープニングからエンディングまで緊張感が張り詰めており、休まる暇がない。上映終了後、いつの間にか自分の肩に力が入っていたことに気づいた。
わかりやすいストーリー展開のもと、わかりやすく登場人物の感情が描かれている。ただのアメリカ万歳の映画ではない。と信じたい。
個人的には、普段のイメージと違うジョナサングロフが見られてよかった。(そこかい!笑)
もう少し主役が伝説と呼ばれること=何人も射殺していることに対して、どういう風に考えているかを深堀りして欲しかったので、☆一つ減らして評価は☆4としたいと思います。
考えさせられるが…
祖国を守るためにスナイパーライフルを手に戦地に赴いて敵を殺す「伝説のヒーロー」
快楽を得るために人を殺しているのではなく、祖国のため、死んだ仲間のために戦っている。「伝説のヒーロー」に相応しい決まり文句である。
しかしこの映画は彼を完全な
「伝説のヒーロー」を描いていない。
たとえ完全無敵の「伝説のヒーロー」であっても同じ人間で、軍人と言えど人を殺しているという事実には変わりない。
戦争をすることで人がどうなっていくのか、本当の善、悪など存在するのだろうか
「正義のアメリカ」目線で物語は進んでいくのだが、ここは日本である。日本人として考えなければいけないことがある。
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