劇場公開日 2015年2月21日

  • 予告編を見る

「一言で消費されるべきではない」アメリカン・スナイパー えらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一言で消費されるべきではない

2015年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場で2回鑑賞しました。クリス・カイルの英雄譚かと思いきや、ヒロイックな見せ場やカタルシスのある展開はどは一切無く、ただひたすら戦場のリアル、そして本国に帰っても戦場から帰って来れない一兵士の心の病理を延々味合わされ、挙句あのエンディングとエンドロールですから、すっかり重たい気分に…。

米国軍史上最高のスナイパーであるクリス・カイルも1人の兵士である前に1人の人間だったということなのでしょう。エンドロールからは「あとはお前らで考えろ」というようなメッセージを感じました。エンドロールまで作品の一部なんですよね。あの演出は素晴らしい。改めて映画は劇場を出て「面白かった(orつまらなかった)」の一言で消費されるべき媒体ではないと思いました。

えら