劇場公開日 2015年2月21日

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「"No Pain, No Gain"」アメリカン・スナイパー Michiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0"No Pain, No Gain"

2015年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

02/21公開の当該作品は、アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、
クリス・カイルの自叙伝を実写化したものです。
監督は、クリント・イーストウッドです。
本年度アカデミー賞は、作品賞を含めて、6部門でノミネートされています。
キャッチコピーは、
『米軍史上最多160人を狙撃したひとりの優しい父親。
彼は帰ってきた。心は戦場においたままで。』
です。
自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」は、米国でベストセラーとなり、
18週間のうち13週は、第一位となりました。
"Hung Over"では、ふざけた役を演じたブラッドリークーパーは、
Sealsのクリス・カイルを演じるにあたり、筋トレで18Kg増量したそうです。
同一人物とは思えない身体と演技でした。

否応無しにも、期待は高まりますが、
素晴らしい作品でした!!!
お薦めです!
単なる戦争映画ではなく、観る人によって、観る角度によって
心に残るものは異なってくるのではないでしょうか?

私は、次の様に感じました。

当該作品の主人公の狙撃手クリス・カイルは、
戦争で、敵から米国をそして仲間を守るという「大義・責任感」と
暖かい家庭を維持するという「公私のバランス」に
苦しんでいました。。。

家庭を養っている男性も、程度の差こそあれ、
ものを売っているのではなく、お客様の問題を解決しているのだ
という「大義・責任感」から、家族と一緒にいる時間さえも、
休日出勤したり、家で仕事をしたりと心落ち着かない日々を暮し
「公私のバランス」に苦しんでいる世の男性は多いはずです。

私が経験してきたIT業界でも、
トップセールスや上級管理職に登りつめた人間が、
その大義と責任感が故に、「公私のバランス」を崩し、
離婚する人間も少なくありません。

"No Pain, No Gain"
この映画を見終えて、私の胸に浮かんだ教訓です。
悲しい教訓であり、悲しい現実です。。。

Michi
[追伸]
久々に、一番広い映画館が満員御礼でした。
明日の米国アカデミー賞では、是非とも、最優秀作品賞を獲得して欲しいと思います。

Michi