「「羊・狼・羊犬」」アメリカン・スナイパー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
「羊・狼・羊犬」
イーストウッド翁の静かな語り口と、ブラクーの身体を張った演技の凄さにやられた一本。
「羊・狼・羊犬」…誰
かが何かしらの形で手を汚し、そこに自分の「当たり前」が成り立っていることが強く伝わる作品。
戦争・兵士・家族・妻・子供…全てが生々しく描きだされる残酷さと、分かり合う難しさ。
ただし、相変わらず翁らしい、女性には分からん世界ですよ…(むしろ今回は更にキツい)
翁、年老いて丸くなるどころか更に尖る!
でもそこが良いし、それで良いのがイーストウッド監督作品!涙
試写会ということもあり、行儀の悪い客の殆どがアレだったのは、ソコら辺が…ね?
無音のエンドロールに流れる涙を、大声でお喋りしバタバタと席を立つ「羊」どもを自分は護ろうとは思えないわ…
とにかく大義と男気に、そして歪んでしまった現実に心震える作品。
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