劇場公開日 2015年2月21日

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「米国人の深層心理に染み付いた傷のようなものが…」アメリカン・スナイパー KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 米国人の深層心理に染み付いた傷のようなものが…

2025年11月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

キネマ旬報では、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と
競い、僅差で第2位となった作品。

概ねの内容は頭に入っていた映画だが、
クリント・イーストウッド監督作品として、
TV放映を機に再鑑賞してみた。

米国映画には、
戦争でのトラウマで精神的に追い詰められ、
また、家族などとの確執で苦しむ帰還兵士に
まつわる映画が山のようにあるかと思うが、
イーストウッド監督が
あえてその世界にトライしたのも、
ある意味、米国人の深層心理に染み付いた
歴史上の傷のようなものが
あるからだろうか。
したがって、何か新たな知見を
得ることにはならなかったものの、そこは
イーストウッドの演出の上手さなのか、
こちらも戦場に放り出されたかのような
臨場感は半端なかった。
ただ、結論は見えてはいるので、
その戦闘シーンが
長過ぎる印象があったのと、
米国側の正義感が勝ち過ぎるからか、
イラク側の人々の心情の描写がほとんど
見受けられないことへの不満が
残ってしまう鑑賞ではあった。

KENZO一級建築士事務所
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