劇場公開日 2015年2月21日

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「犠牲になるものとは」アメリカン・スナイパー marさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0犠牲になるものとは

2016年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

英雄と讃えられた男の心の闇と、
アメリカ社会が抱える暗部を描いた傑作。

「あの蛮人たちを殺した理由を、俺は神にきっちり説明できる」
いろいろと完全アウトな発言だが、
こうでも言わなきゃまともでいられない、
という心情がわかるとても印象的なシーンだった。

戦争に関わった時点で、
仮に生き残ったとしてももう何事もなかった日常には戻れない。
英雄と呼ばれる男ですら戦争の犠牲者。

制作中に起きた事件は起こるべくして起こったものだろうし、
図らずもその事件がこの映画の持つ意味を何倍にも増幅している。

非常にヘビーな内容とメッセージだが、
国籍を問わず、全ての人が観るべき作品だと思う。

mar