「笑えて泣けるマイノリティーの話」パレードへようこそ yamappleさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えて泣けるマイノリティーの話
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1980年代の炭鉱労働者と同性愛者という、なんともミスマッチな属性ながら、お互いに支え合い、大きな力を起こす物語。
サッチャーの政策により炭坑を閉鎖されそうになっている中で、労働者がストを起こす。それを若き同性愛者のマークが支援しよう、と思い立ったことがきっかけ。理由は、お互いに敵は警官とサッチャーだから。共通の敵、というだけで思い立つ支援活動だった。
しかし当時は今よりもさらに同性愛者に対する偏見は強く、最初は支援を断ろうとする炭坑労働者も、だんだんと彼らに助けられ、「同じ人間なんだ」とか「自分より優れた点がある」とかわかっていき、仲良くなっていく。
スト中の労働者は飢えにも苦しんでいたり、暗い部分も沢山ある話だが、ストーリーは人間の明るさにスポットを当てており、とても前向きで美しい。
人っていいな、と思うようなお話。
最後に、数年前に同性愛者の結婚法案を通すことに強く支援したのが「炭坑労働連合」だったという言葉があり、ちょっと泣けた。
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