「共にパンと薔薇を要求しよう」パレードへようこそ SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
共にパンと薔薇を要求しよう
炭鉱労組とLGBTQが手を結んで共に闘い国を動かしたという、ほとんど知られていなかった1984年の実話を取材して映画化した作品。
当時の英国社会、特にキリスト教信仰の篤いウェールズ地方では同性愛者への偏見が強く、またエイズという疾病が認知された初期の頃でもあり、皆の意見をまとめるのは容易でなかった様子が描かれる。
そんな中、真にリベラルな考え方ができる炭鉱労働のおじさま、おばさま方がカッコいい。特に「パンと薔薇」というアメリカ発祥の労組運動の歌が女性達によって歌い上げられる場面は感動的だった。
このような骨太の内容を愉しく仕立てた脚本、演出が見事だと思った。
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