劇場公開日 2015年4月4日

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「重めのテーマを優れたユーモアセンスで軽やかに描く」パレードへようこそ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5重めのテーマを優れたユーモアセンスで軽やかに描く

2016年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

楽しい

WOWOWで録画したのを何気なく観始めたら、これが滅法面白くてびっくり。

まだLBGTという言葉もない80年代の英国で、ゲイやレズビアンの若者たちが偏見や誤解をなくそうと活動を始めたが、思うように成果がでない。テレビで炭鉱労働者のストを見て、社会的弱者同士で連帯しようと思いつく。

同性愛の仲間たちは支援金を募り、遠く離れた炭坑町に車で届けに行くんだけど、やっぱり田舎には偏見を捨てられない人も多くて、善意をあだで返すことも起きる。それでも、少しずつ、良い方向に変わっていく。

エンディングで説明があるように、これは実話に基づく映画。今はLBGTの権利が少しずつ認められてきたけど、昔のこうした苦労の積み重ねのうえに今があるんだな、と実感させられる。

有名どころはビル・ナイぐらいだけど、味のある俳優たちがたくさん出演。特に同性愛チームはそれぞれキャラが立っていて、いとおしくなる。

高森 郁哉