花とアリス殺人事件のレビュー・感想・評価
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女性視点の青春ミステリー
見ごたえがある絵でした。
キャラクターの陰影表現を省略しているのに違和感がありませんでした。背景がリアルだけどリアルすぎない絵画風で、実写のような人物の動きが絶妙です。
声も顔も黒木華さんそのままといった感じの担任の萩野先生、アリスの母親の有栖川加代は動きや話し方に女の色氣が感じられました。
女性視点の青春ミステリーで、転校が関係している話で好きなストーリでした。中学3年生が殺人事件の真相を探る冒険で面白かったです。
平泉成の声が一番記憶に残る
2023年2月4日
映画 #花とアリス殺人事件 (2015年)鑑賞
花とアリスでは"友情の終わり"を描いていた気がして、そうしたら、"友情の始まり"はどうなるのか、自分の中で気になった
と、岩井監督は言ってたそう
何となくコメディっぽい映画でした
いやー、面白かった。クセある主人公、演じる声優蒼井優がもうビシバシ...
いやー、面白かった。クセある主人公、演じる声優蒼井優がもうビシバシにハマってた。花との友情の始まり、ところどころケラケラ笑える。
ダメダメポイント、風子の声、イラッとする(笑)最悪ダメダメポイント、父親と見知らぬおっさんの声がなぜか平泉成の二役。最も声優に向かない、誰が聞いても平泉成でしかないあの声をどうして二役にする必要があった?
普通とはちょっと違った手法でできたアニメらしいが違和感なかった。アニメの可能性は無限なのか。
BSフジ
この作品は実写作品の前日譚とのことで、本編はむしろこの後の実写版な...
この作品は実写作品の前日譚とのことで、本編はむしろこの後の実写版なのですが、そちらは観ていないのでこちらのみの感想。
まず作画が想像していたものと違い、中途半端なCGのようでしたが実写の前日譚なのでまあ納得。
声の配役もそのままキャストさんがされているとのことで、ほぼオール俳優さんが演じられていたので目立って下手などは感じませんでした。
ストーリーは転校してきた少女がその学校にまつわる噂に翻弄されて…というありがちな展開。中学生らしい何処かオカルトめいた噂とクラス内のカースト問題、そして噂の真実…全体を通してみればなんてことはないストーリーですが、中学生の少女達にはちょっとした冒険で、そこで生まれる新たな友情。
タイトル通りの何処か可愛らしく、でも少しトゲがある作品だったなと思います。
個人的には何故ユダくんがあんなことをしたのか結局明かされないままなのが少しもやりますが、案外意味のないことなのかもしれません。
実写版も機会があれば拝見したいです。
人間の動きが凄い!内容も、良かった。
アニメーションで、バレエとか、アリスが走っているときの動きの表現が素晴らしかったです。14才、15才の辺りの思春期は視野が狭いのよね、そうそう!と大人は思うかも。アリスのアッケラカンとした雰囲気が良かった。俳優じゃなくて本当の声優さんだったら、もっと良かったのに。
オマージュだらけでアナフィラキシーショック!!
両親の離婚も経験し、石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子。引っ越ししている最中に隣家から覗いている少女がいた。最初は母親と娘の区別もつかなかったのですが、蒼井優の声によって徐々にアリスが蒼井優にしか見えなくなってくる。バレエをやっていたという設定や花(鈴木杏)が留年していたという事実にも驚いてしまう。そして何といっても旧姓が黒柳!笑わせてくれた(前作で気づけよ・・・俺)。
ストーリーは、空席になっている荒井花が留年していて引きこもり。そして1年前にユダの4人の妻の誰かがユダを殺したことによる呪いがかかってるという。まるで学園内新興宗教の内容かと思うほど陸奥睦美が3年2組を支配していたのだった。やがてそれもイジメが原因であるとか、花と仲良くなり殺人(かもしれない)事件を解明していくという、とんでもない展開。
台詞の中には「トトロ」も登場するが、駅名やタクシーのナンバーをチェックしていくと偉大なる漫画家の名前や登場人物などが見つかるのだ。タクシーは鉄腕タクシー(天馬ナンバー)、鉄人タクシー(金田ナンバー)、駅名は火乃鳥、我王、トキワ線、藤子方面、我孫子方面、横山方面。そして会社名はコバルト商事、コンビニ名はwonder3といい、手塚治虫、横山光輝、藤子不二雄をオマージュしまくっている。花の着ていたトレーナーには“BAKADA UNIVERSITY”とあったから、赤塚不二夫もリスペクトしていたのかもしれません。
こうした脇のキャラでも印象に残る平泉成。パパ役でもあり、コバルト商事の窓際族のおじさんも演じている。声が同じなので「あれ?」となったけど、誘拐犯にならなくてホッとしました。ちなみに最初に黒柳パパが乗ったタクシーと、のちにアリスが追跡するタクシーは同一。駐車場でトラックの下で一晩過ごしたアリスと花だったけど、最初の運送会社と同じトラックだった気がします。
ちょっとしたミステリーでもあり、花が全てのカギを握っていたとか、とんでもない展開が平和的に落ち着くのも魅力的だ。花にもバレエの基礎を教え、挨拶もバレエのお辞儀・レヴェランスという可愛さも満点。もう彼女たちが最後には蒼井優と鈴木杏にしか見えなくなってくるから不思議だ(オリジナルは観ておいたほうがいい)。
アナフィラキシー。
楽しかった。♪
今までのアニメとちょっと違って俳優さんが声優してるのでドラマな感じがした。
絵も実写に近いリアルなものが最近多い中アニメらしいタッチだったのでそこもよかった。
嘘っぽい話だったが本気で追及する所がおもしろい。
アリスが単純で明るい。そして花がしっかり者でふたりのコンビが可笑しかった。
空想な感じではなく実在するかの様な感覚の映画です。
日常の中の物語
ファンタジーではなく、あくまで日常。でもその中で物語が展開されていく過程にすごくワクワクする。
アニメーションはユニークで絵柄は素朴なのに惹きつけられる。
後味はとても良い。良い作品です。
癖の強い中学生たち
転校してきた学校に一年前に殺人事件があったという噂があり、調べていくと隣人の引きこもりの女の子がキーパーソンであるというお話。
題名からミステリーかと思って観て騙されました。青春ぶっちぎり映画です。
序盤の不穏な空気から一変して、終盤には顔を手で覆いたくなるくらい甘酸っぱい展開が待ってます。
実写の前日譚ということですが、何にも前情報なくても大丈夫でした。
岩井作品最大の魅力が封じられた前日譚
前半の意味不明さが、次第にあきらかになるプロット。
なめちゃいけない転校生のアリス。
常軌を逸した花の恋愛観。
観るべき所が多い佳作。
ですが、残念ながら岩井作品が誇る最大の魅力が、封じられています。
それは、ヒロインの魅力を最大限引き出す映像美。
「花とアリス」を観た後、しばらく蒼井優に心を奪われてしまいました。
ですが、本アニメ作品で描かれる少女は、少なくとも映像的には、全く魅力的じゃありません。
前日譚にオリジナルキャストを据え置くためには、アニメ化。
事情は分かりますが、映像面で「花とアリス」とは比べるべくもありません。
思い切って別キャストで実写化していれば、新たな伝説になったのかも。
蒼井優と鈴木杏の再演
絵が独特だったな。
実写の上に上塗りしたんじゃなかろうか?
というような柔らかい絵だった。好きな感じ。
ただ、キャラの違いが分かりずらかった。
最初っから母と徹子の見分けつかなかった。
その中で陸奥睦子は一発でわかる。
話としては何てこと無いけど、でもそんな日常切り取り系は好きな部類。
引きこもる理由も中学生には切実で、アナフィラキシーも呪文のようで、結果としてみれば可愛らしい。
アリスのじいちゃん尾行話は、別にいらねんじゃねえかと思ってしまうが、その中にも中学生の危機意識が見えたりして、ほほえましい。
こんな1日があったらいいなと思ってしまう。
実写の方がやっぱりいいか。
「花とアリス」が面白かったので、これを見ましたが、うーん。前日譚として楽しめたけど、映像とか、動きとか、うーん。全体的にちょっと残念。タクシーの運転手、関係ないおじさんも良かったなぁ。人やストーリーはいいんだけどなぁ。
鉄腕タクシーの牛腸太郎
実写「花とアリス」の主演2人がそれぞれ本人役の声優をして、いかにして友情が芽生えたのかを丁寧に描いた作品。
背景がとても綺麗で、光の反射や屈折が細かく表現されている。リアルな部分はとことんリアルなのだけれど、人工物じゃない植物とかは絵画のように描写される。
ユダの正体とは?とミステリー風にはじまるものの、あっさり語られてしまいユダが生きてるかどうか確認しにいくだけの話。それだけなのに行く先で出会う人々は誰もが優しく、この世界は面白いことで満ち満ちている。
陸奥陸美役の鈴木蘭々とても上手い。「うちの母ですが何か。」は笑う。あとアリスママの「小説に書かないから教えて。」も笑う。
キャラクター的にはアリスがやんちゃでちょいアホ。素直で良い娘な為、いろいろなことに巻き込まれてしまう。ハナは天然トラブルメイカー。悪気はないのに問題を起こしてしまう。妄想自己完結型。最後もユダはそんな意味で言ってないのに妄想相まって一人幸せに浸る。
ストーリーはどうってことないのに、心の変化や目に見えない部分に面白しさがあって気持ちよくなれる映画。名作。
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