「思いが強くなったら」花とアリス殺人事件 Shawheyさんの映画レビュー(感想・評価)
思いが強くなったら
クリックして本文を読む
裏切られた、予想を超えて来た。
予告を見た時の画の質感に違和感があり、制作費が無いからこんな感じなのだろうと高をくくっていた。しかし、思わぬ仕掛けであった。それは主人公の思いが強くなった時にべたついた背景が一変する。はっきりと鮮やかな世界の背景が生まれる。この感覚は自分も共感できる体験だった。何かに夢中になったり、人を好きになったり、素晴らしい仲間と過ごしたりする世界は、何もない普段とは一味違う場所に居る。決して長くは続かないが、とても美しい世界。
あの画の質感のモーメントはこの作品を深め、構成にリズム感を出している。なので見ていて飽きない。
また、BGMが画との相性が相当良い、実写版の時とベースは同じだが、それとは違った世界観を出している。この曲達も作品を大いに助けていた。
そして、ラストのシーンは、、、
脚本・作曲・監督の全てをこなす人だからこそできる完成度の高さであった。
コメントする