ゲキ×シネ「蒼の乱」のレビュー・感想・評価
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ゲキ×シネ、初観劇‼️
先輩の敬愛するレビュアーさんがのレビューを拝読して、
ゲキ×シネなるものを初めて観ました。
ゲキ×シネとは、舞台を映画館で上映することを前提に、
大音響で映画館で上映されるミュージカルや舞台の作品
・・・なのだそうです。
このゲキ×シネ「蒼の乱」は『劇団☆新感染』の2014年作品。
主演に天海祐希と松山ケンイチを迎えて、他にも早乙女太一、
梶原善そして大御所・平幹二朗が参加している。
Amazonの配信で観ている私は、やはり映画館の大画面とは、
感激も異なると推測しました。
大音響も大スクリーンも、暗闇の箱に閉じ込められ、
ただひたすら集中せざる得ない劇場とは条件が異なるでしょう。
それでも、とても賑やかで華やかな舞台。
天海祐希の美しさ(その姿の良さ)、
歌のうまさ、
踊りの身のこなし、
本当に舞台に立つために生まれたようなスター!!
クラシックコンサートやオペラ、バレー公演とはまた違う
不思議な魅力を堪能しました。
馬と鹿
以前からとーっても観たかったのを、ゲキ✕シネ20周年企画のおかげで、ようやく観た! 天海ねえさん、超ステキ! うるわしい! 登場シーンとラストシーンの美しさに、うっとり♥ あと、「風の谷のナウシカ」のクシャナみたいな、女武者姿がかっこいい。異国の装いやら、様々なお姿を拝見できて、眼福にござる。次、「阿修羅城の瞳2003」も何があっても観る! ティ・ジョイ蘇我さん、1日1回上映はしかたないとして、火・木の時間はどちらかを昼、どちらかを夜、と今回のようにしてくれると助かります! 夜の場合、19時頃開始にしてくれるとなおうれしい。「メタルマクベス」が昼しか上映なくて観に行けなかったので、一応お願いしてみます。
平将門って、日本三大怨霊の一人だけど、なんでだっけ? この作品でも、世をすね人を憎むキャラじゃなかったけど、後世の人に怨霊とまで言われる理由が知りたい。将門小次郎は、純朴でおおらかで、でも少しイラっとくるところもあるが、松山ケンイチが爽やかに演じていた。都サイドに寝返り、俵藤太と名乗る時の衣装は「はて?」だったが。なんなの、あのオスカル風、似合ってはいたけどさ。
主演ふたりはもちろん良いが、脇も良い。早乙女太一はこの当時22歳だが、すでに色気がめっちゃ漂っている。殺陣も速くてスマートで、さらに弟の友貴とやり合うのもたまらん。いつまでも見ていたい。早乙女太一の殺陣だけを編集した映像があったら、永遠にリピートする。
平幹二朗はやはりどっしりしてますな。いるだけで引き締まる。蝦夷(えみし)とは、東北まで範囲を広げた北海道アイヌと思われるが、常世王はヤマト国家と対極の理想郷建設を試み、結局滅ぼされる。どちらかと言うと、将門より彼の方が怨霊になりそうだけどなぁ。
河野まさとが将門のいとこ貞盛を演じているが、道化みたいな衣装がかわいかった。平清盛が貞盛の子孫らしいが、ゆく末にそんな大物が生まれる感じが、まったくなかった(笑)。
一番笑ったのは、黒馬鬼。劇団四季「ライオン・キング」のパロディのようなデザイン。最高です! ゲキ✕シネ全作観てるわけじゃないが、橋本じゅんがここまでイっちゃってるの、他にないのでは? 将門が自分の言ってることをわかってくれない時の、必死な表情が愛らしかった。グッジョブ!
歴史のことを調べてみたら、元にしているのは関東での平将門の乱と、瀬戸内海での藤原純友の乱らしい。NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」にもなっている。1976年制作で私は見てないが。史実では登場人物はもっと多いし、複雑な経緯もあるが、野心もない素朴な若者が、東国の王に祭り上げられ、反逆者として討たれる悲劇を、エンタメとしてまとめた素晴らしい作品。
堂々たる天海祐希が最高!!
将門(松山ケンイチ)が武力99知力3の呂布のようなキャラのお蔭で物語が盛り上がります。主人公は亡国の元将軍・蒼真(天海祐希)で、武力85知力95魅力100といった感じです。常世王・平幹二朗は西洋の王のような風格があります。公家の中で手強い弾正淑人(よしと)は梶原善で、飄々としており良い役者だなと改めて思いました。脇も皆素晴らしいですが、本気モードに入ってからの天海祐希が最高です。「私は将門御前!」と啖呵を切る所は号泣しました。ストーリー・演技ともに興奮しましたが、残念ながら劇中歌が印象に残りませんでした!!
舞台とはまた違う楽しさ
舞台も見ましたが、映画で「あの感動をもう一度」と見に行きました。
編集で短くなっているとはいえ、充分に再現されていて満喫できました。また、映画だと役者の顔のアップで細かい表情が見られるのが良いですね。
ゲキシネ初めてでしたが
大満足して見終えました。女優さん俳優さんの本当の力量を思い知らされました。とても興奮しました。舞台装置、馬、衣装もよく作り込まれています。笑いを誘うセリフも沢山盛り込まれている為、見ていて飽きません。これを映画鑑賞料金で体験できるなんて、ゲキシネいいですね。
ストーリーは一見単純ですが、争いの発端と終焉という深いテーマを扱っていて、考えさせられました。
TVやDVDでは体験できない面白い世界!
全く知らなかったゲキシネ。
ドロマチックな立ち回りに歌と踊り。
ミュジーカルではないが、
劇場を映画で体験できるシネコンの面白さ。
ヤミつきになりそう!
物語はわかりやすい将門神話で関東人にはオススメ。
此処十年で一番の大傑作劇だと再認識。時代のうねりを現し、人の魂を託...
此処十年で一番の大傑作劇だと再認識。時代のうねりを現し、人の魂を託して護った物語。キャスト、色彩、音も完璧な組合せで映像化されてる。生芝居の空気肌感だけは芝居小屋だけの物だけどね。時空を超えてまた観られて幸せ。(^。^)
感激!感動!格好いい! 感情揺さぶられます。
天海祐希さんの舞台挨拶上映に行ってきました。ステージサイドからお出ましになられたとたん、とてもいい香りが会場に。ふつう進行の方が話を振ってそれに応じていくところを天海祐希さんは自分からどんどん裏話なども話してくれてほんとに気さくで飾らない素敵な女優さんです。去年の舞台の映像化の感想として一年前の自分が幼い、常に成長していきたいとの言葉に感動しました。
さて、ゲキシネですが、今回映像作品として編集されていて、効果的なスローモーションや色んな角度の映像が使われていて臨場感、迫力すごかったです。舞台上映も見に行きましたが一年前の感動が甦りました。そして松山ケンイチさん、早乙女兄弟はじめ殺陣がすごかった。所々物真似やお笑いどころもはいって、見ている側の喜怒哀楽の感情が次から次に沸き上がって最後まで残さず楽しめました。見所ばかりですが、蒼真が将門御前に切り替わるところや将門の最期はとても印象に残ります。
上映中ずっと天海さんの残り香が漂っていました。また見にきたいと思います。
生の舞台とは違った魅力
ゲキシネ『蒼の乱』を鑑賞。
2014年に上演された劇団☆新感線の同名舞台のデジタル映像化作品である。
平安時代。朝廷の貴族たちが贅沢な暮らしを送る一方、地方では人々が重い税に苦しんでいた。渡来衆の長である蒼真(天海祐希)は武士たちに襲われたところを将門小次郎(松山ケンイチ)に助けられ、彼と恋に落ちる。夫婦となって小次郎の故郷である坂東の地へと向かったふたりは、運命に導かれて反乱軍の長となり、朝廷との戦いに身を投じていく。
ゲキシネは今まで舞台同様に途中休憩を挟んでいたが、今作から休憩なしの編集で上映時間を短縮する事に成功しており、同時に鑑賞価格も値下げされている。
相変わらず天海祐希の舞台での存在感は素晴らしい。
歌唱力はもちろんだが、何とも華があり女性が観ても惚れ惚れするであろう。早乙女太一の殺陣もキレッキレで見応え抜群。そして、平幹二朗の貫禄たっぷりな重厚感。
主演の松山ケンイチは舞台俳優としては今ひとつパッとしない感じではあったが脇を固める豪華キャストの助けもあり、結果的に素晴らしい作品に仕上がっていた。
生の舞台を観劇するに越した事はないが、チケットも高額だし、そもそも入手困難な劇団なので、1800円で観られると思えば決して高くはない。
劇団の新感線の舞台を観た事がない方にこそ是非映画館で観ていただきたい作品である。
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