イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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天晴。
これって、そういうことなんだ
SideAとBとで現れる二人の「タッくん」が同一人物かと思わせておいて、実は別人で前田敦子演じるヒロインは二股をしていた!!
というのが本作の「どんでん返し」なのですね。
私は残念なことにAとBとで主人公の容姿が変わりすぎていたので、SideBを「Aとは別の人が主人公なんだな」という前提で観てしまい、そのどんでん返しを全く楽しめませんでした。やっぱこういう叙述トリックはキャラクターの顔が見えない小説だからこそ映えるんですね。
叙述トリックには気付いてしまいましたが、ヒロインの悪女っぷりや細かに張り巡らされた伏線回収は楽しんで見ることができました。
前田敦子さんの出演作品は多分初めて見ましたが、普通に演技上手いですね。飲酒・喫煙・ベッドシーンなど、元アイドルとは思えない女優っぷりを見せてくれました。松田翔太さんなどの有名俳優さんと比べても違和感を覚えないくらい良かったので、今後の女優としての活躍を期待したいです。
オトコは浮気を見抜けない
70年代、80年代歌謡曲♪
「本作には秘密があります」というテロップのあるオープニング。デブでモテない鈴木夕樹が合コンで出会い、そのまま恋人へと発展する奇跡を起こす【Side-A】。そして、遠距離恋愛となってしまった2人の【Side-B】。
最初の鈴木夕樹(森田甘路)はデブ。マユと付き合うようになってから「夕」の文字からたっくんと呼ばれ、痩せることを決意。だからSide-Bではその結果が松田翔太だと観客を思い込ませる手法だった。しかし、実は松田翔太とは別人で、鈴木辰也という名前。つまり、1年の時間差でマユは二股かけていたという内容だった。
美弥子演ずる美弥子は魅力的すぎる。積極的な彼女についつい二股かけることになってしまった松田翔太だったが、実はマユ(前田敦子)も二股かけてたんだね~。ちょっとした時期のずれが?絶妙だったかもしれません。
イニシエーション・ラブとは木村文乃の言うセリフ。最初は誰でもひとつの恋愛を経験する、通過儀礼のような恋という意味だ。「ルビーの指輪」や「木綿のハンカチーフ」をはじめとして70年代、80年代の歌謡曲が満載♪やっぱ昭和やね。
ショック
ネタがどうとか最後がどうより、イニシエーションラブという概念そのものがショックだった。同じ静大にいた身としてリアル過ぎた。静大にいれば耳にすることだが、全国の大学で同棲率No1は筑波、No2が静大だそうだ。嘘かホントか知らないが。でも、都心みたいに「電車何本か離れた彼女の家に会いに行く」とかいう距離感ではないのは事実で、静大の坂を降りたあの一帯はまさに学生ムラで、駅とは反対方向に隔絶されているし、その一体に自分のアパートも彼女のアパートも徒歩5分以内にあるんだから、一緒に住まないわけがない。当時は東静岡だって無かったからバスだって駅行きしかなく、出かけるには原チャか彼氏の車なわけで(だから前田敦子が免許をネダるのはほんとリアル、ただし自動車学校は古庄か県自で撮影して欲しかった)、わざわざ別々のアパートにいる理由はない。親もいないんだから。まさにこの映画の雰囲気そのまま、彼女か自分の家か、どっちかに「同棲」する生活になるのはあまりにも自然で、周りの友人も、自分も、本当にこの映画そのものだった。講義以外は朝も夜も一緒にいるから、勢い「妊娠したかも」なるわけで、この不安はみんな通る道だったし、映画のような秘密をもった2人もホントいただろう(それくらい同棲が当たり前)。卒業してから男のほうが静岡から出て、彼女は地元の医療機関勤め、あれだけ仲良かった先輩カップル2人が卒業から2年もしないうちに別れた、なんて話は実際にあったし、聞いた時は耳を疑ったが、彼らに取ってのイニシエーションだったと理解できて、ホント納得した。常盤公園や静波はベタだけど、日本平のテニスとか、ほんと静大の学生っぽいアパートとか、原作は読んでないけど、映画は静大をよく研究したのかというくらいリアルで。「遠距離になっても俺が頑張れば続けられると思っていた」なんてセリフ周りでも自分でもほんとリアルだったし、しかし無理してそれを続けていて幸せになった例は自分を含めて一つも聞かず、というか、続けた結果一生ものの破綻をもたらした。それがイニシエーションといわれて今さら納得。衝撃だった。加えてそれは、男の側でなく女の側にとってもそうなのだ、だから保険をかけて行動する、それが自然だという含みがこの映画にはあるし、それは自分の相手のみならず、当時の同期や後輩の女子にも同じような人がいたであろうこと(心当たる)がリアルに思われて、背筋がブルっとくる。返って見れば、太った彼にとってもイニシエーションなわけで、彼は古庄の医療機関での便秘処置を信じてそのまま結婚してしまうのか、気付いて別の道に行くかは分からないけど、前者の可能性も十分あるし、その果てに数十年してから破綻に至ったとか、ほんとリアルにありそう。通過儀礼として綺麗な思い出にしておく、というには、3年以上に渡る同棲生活(しかも一生のうちのあの歳で、しかも静大で)を経たうえではリアルに重すぎて、簡単ではない。残るし、引きずるし、難しいが、でもそうしないと破綻が来るのだと、心底思わされた映画だった。原作はまだ読んでないけど、静岡は舞台では無いのでは?イニシエーションラブなるもの自体は、全国のその年齢の男女が必ず通る道だろうから、それを小説にしただけなのかもしれないけど、映画化するにあたり、よりによって静大を、同棲率の高い静大を、卒業とともに、新婚夫婦のように毎日一緒にいた彼氏彼女が社会人になって離れる静大を、よくもまあこの映画の舞台として見つけたものだ。彼が赤いナイキのシューズで走るあの坂は、二ツ池の小鹿公園から登って高速沿いに並ぶアパートの前だろう。事実、友達のカップルは実際そこにずっと同棲で住んでたし、しかし卒業間近で別れて、ちがう結婚を選んでたっけ。心当たりが多すぎて、ネタバレとかそういうのはどうでもよく、とにかくイニシエーションラブというもののソラ恐ろしさと納得が、深く心に残る作品だった。
始まって45分で分かってしまう
どうやって映像化するのかって
誰にとってのイニシエーションか
【sideA 1987年10月~12月24日】
初めは繭子(前田敦子)による童貞ちょれー映画かなと邪推する。それくらいあざとさを振りまく繭子、可愛いと思わせることさえも後から考えるとキャラクターのミスリード。繭子の部屋にアインシュタインの本が。
【sideB (1987年←!!)6月19日~12月24日】
走って痩せたら松田翔太に、んなアホな(←同一人物と思わせる映像テクでした)。同僚の美弥子(木村文乃)の劇団公演が「アインシュタインかく語りき」。え、辰也?夕樹じゃなくて?
・80年代の小道具のこだわりが凄い(カセットテープ、黒電話、ソバージュ、ハイレグ、DCブランド、JOG、シラクオーレ、クリスマスイブにシティホテル予約、スターレット、エアジョーダン、テレカ、ルビーの指輪)
・やっぱりDVDにはチャプター画面はなし
・オチは驚いたが、話がそれの溜だけの箇条書きの積み重ねに過ぎず入りこめなかった
痩せて松田翔太になれるわけがない。
原作を読まず予備知識なしで見た。
ラストに何かがあることを意識しながら見ていたからか、夕樹との電話中に洋服を拭いていたマユと、タツヤの車の中でコーラを洋服にこぼしたマユが重なった。しかしその時点では何が起こっているのか分からず色々考えながら見進めていた。何かが起こると知りながらその何かが分からないのは恐怖を感じた。ラストのクリスマスツリーのシーンでは騙されていたことに気がつき恐怖心は消えていた。勝手に夕樹とタツヤを同一人物だと錯覚していた。最後にSideAとSideBを照らし合わせて説明していたから、疑問には思わなかったけれど2回目を見ようという気持ちにはなっていない。
うん、騙された
騙された
うん、確かに騙された
最後の最後で
どんでん返し
こんな予測はできなかった
え?え?思っていたら
シーンがフラッシュバックし
なるほどねと納得できた
映像にしてわかりやすく
しちゃったのね
予告に
あなたは2度見たくなるてなことを
行っていたがまぁ騙されたけど
最後のフラッシュバックシーンで
理解しやすかったし、2回見るほどは
ないかな
小説だったら
このハラハラ感が
とっても楽しかっただろうなぁ
ってのがわかる。
映像だといとも簡単に理解出来たので
え?どういうこと?と考える
ハラハラ感が少なく感じた
かと言って小説は読まない!
もうストーリーを知ってしまった今は
小説へのドキドキが減ってしまったから
小説から入るのがおすすめ作品です
原作を読んだ嫁に進められて
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