イニシエーション・ラブのレビュー・感想・評価
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やっぱり映像化は難しい
なぜか急にオススメに出てきて、そういえば見てなかったし、原作を読んだのは遠い昔でたぶん忘れている部分も多いし、再読の気分で鑑賞。
叙述トリックものの映像化はやっぱり難しいんだなという印象。
原作が手元にないので未確認だが、読んでいたときsideAの鈴木はガリガリで前髪が長いビン底メガネ君をイメージしていた記憶があるので、冒頭から鈴木Aの太っちょ設定に驚いた。個人的に、太っている方が生理的に苦手で、太っちょ鈴木に感情移入できなかったのが自分の中で評価が低い主な原因だと思う。ガリガリ鈴木なら「ピュアでカワイイなぁ」と思えたことが、太っちょ鈴木に対しては「気持ちわるっ!」てなってしまった。なんという偏見。
しかし、sideBの鈴木=松田翔太さんと同一人物だと錯覚させるために必要な設定変更だったんだとも思う。太っていて冴えなかったけど痩せたら実はイケメンだったというのはよくある設定だし、実写では別の俳優さんが演じることも多いから、そういう演出だなって誤認させることができる。叙述トリックを映像化するための苦肉の策だったんだろう。
ラストの時系列を並び替えてダイジェストで種明かしするところは親切だし、映像化ならではの演出なのでよかったと思うが、鈴木Bが静岡に戻ってきちゃって鈴木AとBが鉢合わせしてしまうのは蛇足。イニシエーションラブとは??おまけにそのシーンで繭子が鈴木Bを「たっくん」と呼んでしまったので、余計に主題から離れてしまったように感じた。
SideBで痩せたよなあ!
正直どんでん返しなやつに飢えていたので、キャッチコピーの
「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る」
につられて見てしまった。
確かに、途中まではだまされていた。ただSideBの途中から既視感というか、あれ?って思い始めていて、この話、どこにどんでん返しとなる要素があるんだ?とか思ったんだよ。
見ながら頭の中で
もしかしてAとBで別人ってことか?
と思い始めて、そうすっと時系列じゃなくてもいいから、二股の話か?と思ってたところに、Bの下の名前がユウキではない事が判明してしまった。
最後の解説5分間位は、完璧に俺を納得させてくれたよ。
個人的にはあ想像通りだった。
女ってこえーな。
上手に秘密が隠れてると思う
種明かしを知っている人と2人で鑑賞し
「何か気付かない?」と度々煽られて見ていたけど、結局最後まで種は分からなかった。
マユが服を選んでいるところ、一度着ていたものだと分かったのに
また似たような服を買おうとする、いつまで経っても変わらない子供っぽい彼女という表現かと思ってスルーしてしまった。
80年代ってまだ黒電話あったの?とどうでもいい部分が一番気になってた。
ちゃんと見たことがなかったあっちゃんの演技と、あざと可愛い姿をいっぱい見られて良かったです。
小説は結末が違うんですね。読んでみようかな :-)
煽りすぎに注意!
鑑賞前の時点で、「絶対に騙される」とか、「2回目が見たくなる」的な煽り文句で、どんでん返し作品を見る!というスタンスでの鑑賞となりました。そうなると見ている側としてはいろんな可能性を張り巡らせて展開を予想していまうのが、性ってもんですよね(笑)
本作においても、 ストーリーを追いつついろんな展開を想像していました。すると、その予想の一つが見事に的中。。なので、一番肝のどんでん返しにあまり驚けなかったのが正直なところでした。
確かにそことそこが繋がるのか!という気持ちよさはあったものの、ストーリーは至って平凡な痴話ばなしなので、なかなか盛り上がりに欠けるような印象となってしまいました。2回目は、まあ見ないでしょうね(笑)
前田敦子さんの体当たり演技は印象的でした。アイドルじゃなく女優として生きる意気込みみたいなものを感じましたね。
いまいち。
やはり、原作読んじゃってるせいでどうやって映画にするんだろう?から見ちゃってるせいで、よくなかった。
原作とか知らずに見てみたかったな。
純粋な気持ちで見たら、えーー???ってなったのかなぁ?
この映画って、あの本の衝撃にやられた人が確かめるような気持ちで見てる人が多いんじゃないかな?
そのせいで、その時点でもう見る側の姿勢が決まっちゃってるって感じの…
そういう感想になってしまった。
お話としては面白いはず!笑
最悪なネタバレ
大変遅ればせながら当時少々話題になったこの作品を見てみた。けども。
誰かが「どんでん返し」という最悪なネタバレの言葉を言わなくとも、冒頭部分にそれを仄めかすような注意喚起がポーンと出される。「この映画には秘密が隠されているから、劇場を出たら誰にも言わないでね」みたいな。それを言われた時点で誰でもおかしな点、隠されている秘密を探してしまうだろう。もし、視聴者がその隠されている秘密に気づいてしまったら?2時間を無駄にしてしまう。最後には「あーあ、やっぱりね」と。実際私はそうだった。最後の答え合わせでの私の心中は「え、知ってた」だ。というか隠されている秘密もさほど難しくないため、気づいてしまう人も多いだろう。
兎にも角にも冒頭の注意喚起は絶対に必要なかった。
煽られてなければ☆5でもよかった
「大どんでん返し」を冒頭から高らかにうたいあげてるんで、どう騙そうとしてるんだろう、という方に意識がいってしまいました。そしてテロップの書き方から「こういうことかな?」と思ったとおりの「大どんでん返し」で、「たいした騙しじゃないじゃん」と感じてしまいました。
「煽り」がなければ単純に「やられた~っ」って楽しめたと思います。
前田敦子のべた~っとしたキャラをはじめ、それぞれのキャラ設定はキチンと確立していて破綻してないし、80年代風味もてんこ盛りだし、映画としてはとても楽しかったので、そこが残念。
あと、あの時代の経験者の立場でいうと、劇中歌はその年の曲にしといてほしかったです。Yes-Noとか揺れるまなざしとか、「時代が全然違うじゃん!」と感じました。自分が選曲担当なら、曲のヒット年次も伏線にしちゃいます。
ともあれ、面白かったです。
「この映画は2度見たくなる」 と冒頭のメッセージであるように2度見...
「この映画は2度見たくなる」
と冒頭のメッセージであるように2度見たくなるような映画でした。
私も騙された一人。あんな痩せてそうなるのか、でも役が変わっただけか。と違和感は感じていたものの、物語にはそのまま入り込めたものの、
確かに言われてみたら違和感はそのまま当てはまっていた。
物語には上記の大きな映画の面白さの本質があるものの私は別の角度でレビューしようと思う。
私が物語を見てて感じたのは、主人公が初め大切な彼女と感じた存在。それが地方に行って遠距離になり、愛が離れてしまったこと。それが他の誰かで埋めたものの、元カノの良さの本質に気づきそこに戻りたいと思っていること。
相手が自分と好きなほど、安心できるほど、相手をほっとく心情になってしまうのってなんでなんでしょうね。そして女の子は逆なんでしょうね。
その分では自分に重ねあってこの映画を鑑賞しました。
もちろん、ネタバレの要素においてはびっくりしてみる事ができました。
そしてやっぱり遊びは遊び慣れている人になり、結婚する人は誠実な人を選ぶんだなーと。
これは可愛い女の子であればあるほど、イニシーションラブなんだろうな。と。
それは、佐々木望であったり、蒼井優であったり、昔はイケメンでの恋愛をしていたと思いますが、結局結婚は誠実さなんだな。と。
色々思うことができました。面白かったです。
原作既読でオチは知っているけどどう映像化したのか気になって見てみた...
原作既読でオチは知っているけどどう映像化したのか気になって見てみた。
なるほど、なかなかよくできてると思う。
ダイエットしたぐらいでこんなに顔まで変わらないだろって感じなんだけどそこは特に違和感なく受け入れられた。
映画の方は時間を遡って答え合わせ的なくだりがあるから原作よりも分かりやすいしこっちのラストの方が私は好きだな。
前田敦子の絶妙なぶりっ子加減も良い。
私は原作を知ってるからこそ逆に楽しめたけど予備知識無しだったとしたらどうかなあ…
どっちもどっちな結末。モヤモヤが残る
どんでん返しがいつ来るか来るかと裏読みしつつ
やはり一撃には驚いた。
けどどっちもどっちじゃないのー?
逆に新しいたっくんがいて救われたような気持ちになったのは私だけ?笑
展開もよくてさすが堤監督。
気楽に楽しめました。
まゆちゃんがどこまで天然か、想いはどこまで本物か、
推測の範囲でしかなく、原作の小説はどうなのかな、と
気になりました。
観た後あれこれ話すのには楽しい作品!
ラストどうなったか気になる
最後の5分で…的なキャッチコピーだったから、何が起きるか気にして観てたけど、全然気づかなかった。夕樹がダイエットを決断して、鈴木こと松田翔太のシーンに変わった時は、いや半年でイケメン化しすぎだろ!って笑ってたけど、それ以前に別人だったのね笑
マユこと前田あっちゃんはすごい清楚〜と思いきや、賢いビッチじゃん!
所々の違和感
原作を全く知らないので変な先入観なく観たんですが最初に登場した太ったたっくんと初めて食事に行った際に前田敦子が「たっく...」みたいな感じで慌ててとっさに服の話に切り替えたシーンでまず違和感。何故動揺したんだ?と思いましたが1分後には忘れてました。
そして松田翔太が登場し2人で買い物に行った際にまた違和感。前田敦子が買った服、あれ?太ったたっくんとデートした時着てなかった?
と思いつつ気のせいかと思いスルー。
最後のシーンでこの違和感が全て伏線で繋がった時は気持ちよかったです。
ラスト5分で覆るとか必ず騙されるみたいな謳い文句をしてるから何かあるんだろうなって疑いながら観てしまったんでそういうの一切なくただの80年代の恋物語みたいな感じで観てみたかった。多分もっと驚けただろうし。
ただあの謳い文句がなければ観なかったかもしれませんが笑
これって、そういうことなんだ
SideAとBとで現れる二人の「タッくん」が同一人物かと思わせておいて、実は別人で前田敦子演じるヒロインは二股をしていた!!
というのが本作の「どんでん返し」なのですね。
私は残念なことにAとBとで主人公の容姿が変わりすぎていたので、SideBを「Aとは別の人が主人公なんだな」という前提で観てしまい、そのどんでん返しを全く楽しめませんでした。やっぱこういう叙述トリックはキャラクターの顔が見えない小説だからこそ映えるんですね。
叙述トリックには気付いてしまいましたが、ヒロインの悪女っぷりや細かに張り巡らされた伏線回収は楽しんで見ることができました。
前田敦子さんの出演作品は多分初めて見ましたが、普通に演技上手いですね。飲酒・喫煙・ベッドシーンなど、元アイドルとは思えない女優っぷりを見せてくれました。松田翔太さんなどの有名俳優さんと比べても違和感を覚えないくらい良かったので、今後の女優としての活躍を期待したいです。
70年代、80年代歌謡曲♪
「本作には秘密があります」というテロップのあるオープニング。デブでモテない鈴木夕樹が合コンで出会い、そのまま恋人へと発展する奇跡を起こす【Side-A】。そして、遠距離恋愛となってしまった2人の【Side-B】。
最初の鈴木夕樹(森田甘路)はデブ。マユと付き合うようになってから「夕」の文字からたっくんと呼ばれ、痩せることを決意。だからSide-Bではその結果が松田翔太だと観客を思い込ませる手法だった。しかし、実は松田翔太とは別人で、鈴木辰也という名前。つまり、1年の時間差でマユは二股かけていたという内容だった。
美弥子演ずる美弥子は魅力的すぎる。積極的な彼女についつい二股かけることになってしまった松田翔太だったが、実はマユ(前田敦子)も二股かけてたんだね~。ちょっとした時期のずれが?絶妙だったかもしれません。
イニシエーション・ラブとは木村文乃の言うセリフ。最初は誰でもひとつの恋愛を経験する、通過儀礼のような恋という意味だ。「ルビーの指輪」や「木綿のハンカチーフ」をはじめとして70年代、80年代の歌謡曲が満載♪やっぱ昭和やね。
ショック
ネタがどうとか最後がどうより、イニシエーションラブという概念そのものがショックだった。同じ静大にいた身としてリアル過ぎた。静大にいれば耳にすることだが、全国の大学で同棲率No1は筑波、No2が静大だそうだ。嘘かホントか知らないが。でも、都心みたいに「電車何本か離れた彼女の家に会いに行く」とかいう距離感ではないのは事実で、静大の坂を降りたあの一帯はまさに学生ムラで、駅とは反対方向に隔絶されているし、その一体に自分のアパートも彼女のアパートも徒歩5分以内にあるんだから、一緒に住まないわけがない。当時は東静岡だって無かったからバスだって駅行きしかなく、出かけるには原チャか彼氏の車なわけで(だから前田敦子が免許をネダるのはほんとリアル、ただし自動車学校は古庄か県自で撮影して欲しかった)、わざわざ別々のアパートにいる理由はない。親もいないんだから。まさにこの映画の雰囲気そのまま、彼女か自分の家か、どっちかに「同棲」する生活になるのはあまりにも自然で、周りの友人も、自分も、本当にこの映画そのものだった。講義以外は朝も夜も一緒にいるから、勢い「妊娠したかも」なるわけで、この不安はみんな通る道だったし、映画のような秘密をもった2人もホントいただろう(それくらい同棲が当たり前)。卒業してから男のほうが静岡から出て、彼女は地元の医療機関勤め、あれだけ仲良かった先輩カップル2人が卒業から2年もしないうちに別れた、なんて話は実際にあったし、聞いた時は耳を疑ったが、彼らに取ってのイニシエーションだったと理解できて、ホント納得した。常盤公園や静波はベタだけど、日本平のテニスとか、ほんと静大の学生っぽいアパートとか、原作は読んでないけど、映画は静大をよく研究したのかというくらいリアルで。「遠距離になっても俺が頑張れば続けられると思っていた」なんてセリフ周りでも自分でもほんとリアルだったし、しかし無理してそれを続けていて幸せになった例は自分を含めて一つも聞かず、というか、続けた結果一生ものの破綻をもたらした。それがイニシエーションといわれて今さら納得。衝撃だった。加えてそれは、男の側でなく女の側にとってもそうなのだ、だから保険をかけて行動する、それが自然だという含みがこの映画にはあるし、それは自分の相手のみならず、当時の同期や後輩の女子にも同じような人がいたであろうこと(心当たる)がリアルに思われて、背筋がブルっとくる。返って見れば、太った彼にとってもイニシエーションなわけで、彼は古庄の医療機関での便秘処置を信じてそのまま結婚してしまうのか、気付いて別の道に行くかは分からないけど、前者の可能性も十分あるし、その果てに数十年してから破綻に至ったとか、ほんとリアルにありそう。通過儀礼として綺麗な思い出にしておく、というには、3年以上に渡る同棲生活(しかも一生のうちのあの歳で、しかも静大で)を経たうえではリアルに重すぎて、簡単ではない。残るし、引きずるし、難しいが、でもそうしないと破綻が来るのだと、心底思わされた映画だった。原作はまだ読んでないけど、静岡は舞台では無いのでは?イニシエーションラブなるもの自体は、全国のその年齢の男女が必ず通る道だろうから、それを小説にしただけなのかもしれないけど、映画化するにあたり、よりによって静大を、同棲率の高い静大を、卒業とともに、新婚夫婦のように毎日一緒にいた彼氏彼女が社会人になって離れる静大を、よくもまあこの映画の舞台として見つけたものだ。彼が赤いナイキのシューズで走るあの坂は、二ツ池の小鹿公園から登って高速沿いに並ぶアパートの前だろう。事実、友達のカップルは実際そこにずっと同棲で住んでたし、しかし卒業間近で別れて、ちがう結婚を選んでたっけ。心当たりが多すぎて、ネタバレとかそういうのはどうでもよく、とにかくイニシエーションラブというもののソラ恐ろしさと納得が、深く心に残る作品だった。
痩せて松田翔太になれるわけがない。
原作を読まず予備知識なしで見た。
ラストに何かがあることを意識しながら見ていたからか、夕樹との電話中に洋服を拭いていたマユと、タツヤの車の中でコーラを洋服にこぼしたマユが重なった。しかしその時点では何が起こっているのか分からず色々考えながら見進めていた。何かが起こると知りながらその何かが分からないのは恐怖を感じた。ラストのクリスマスツリーのシーンでは騙されていたことに気がつき恐怖心は消えていた。勝手に夕樹とタツヤを同一人物だと錯覚していた。最後にSideAとSideBを照らし合わせて説明していたから、疑問には思わなかったけれど2回目を見ようという気持ちにはなっていない。
前田敦子でよかった
原作は未読ですが、内容は知っていました。
当時(と言うほど、昔ではありませんが)よく見かけたどんでん返しもの。
よくわからなかったので、読み返します
という感想をよく見かけていたのですが、この映画ではそういった疑問点が残らないようにきちんと解答を用意してくれていました。
同一人物だと思っていたら全く別の二人だった
という小説だからこそ可能なトリックを
どう見せるのかなと思っていたら、まさかの正反対の役者2人の起用。
入れ替わった瞬間は劇場でも笑い声が起こり、ユーモアとフィクションの力を使って簡単に信じこませてしまったようです!
わかりやすい伏線も織り交ぜつつ、種明かしのときには少しどよめきも……。この演出は大成功だったのではないでしょうか。
この映画はヒロイン演じる前田敦子さんの演技がピタリとハマっていたことが印象的でした。
いや、演技というよりも、前田敦子のありのままが 役にピッタリと当てはまっている。聞く人を ときにイライラさせるようなあの喋り方も!(私はあっちゃん、好きですが)
その点は、監督がとても褒めていたように、素晴らしいキャスティングだったと思います。
静岡には鈴木さんが多い
ラストの一発逆転までは、連ドラで観てたようなあるあるラブストーリー、しかもこの内容と同じ80年代TVでやってたドラマそのもの。その話の内容より、BGMも80年代J―POPで、これが流れると何故笑えるのか不思議。
しかし、そのラストに因って、前田敦子の半端ない悪女っぷりに戦慄すら覚えた。終始一面的な女性役だったが故、奥深い。
というか、このレビューの題名だけでネタバレになっちゃってますね。
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