「ラジオドラマを聴いている感じ」この国の空 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
ラジオドラマを聴いている感じ
昭和20年、東京杉並を舞台にした現在一人暮らしの銀行支店長と隣に住む19歳の娘の物語。
物語は目を瞑ってでも分かりやすい内容。
しかし、前半台詞が丁寧過ぎるのか、小説を大事にしているのか、色々喋り(語り)すぎも困りもの。
NHKラジオドラマの様である。
しかも古臭い。
後半からようやく男と女の関係が始まるのだが、、、
R指定で無い理由も判明。フェチ構成。
ホント女心序章の様な作品。
「あれっ?これで終わり?」と呆気にとられた。
悪くは無いんだけど、古臭い男目線の女心なんだよね。
淡々と始まり淡々と終わる。
二階堂ふみも頑張ってはいますが、これより前の作品「私の男」よりかは女を醸し出しておらず。
(醸し出す前に終わった。母親の方がまだ醸し出していた。)
戦争時をテーマにしていても被災もせずにエンド。
ポスターに興味を持った人間としては合格点は与えられません。爆撃機は何なのだ?
もっと戦争時厳しくなる生活と絡ませて頂きたかったものだ。
タイトル的にもよう分からん映画でした。
「この世界の片隅に」ならぬ「この世界の片隅で少女は戦争そっちのけで愛を育もうとする、、、」的。
前者がよっぽど良く見える映画であった。
時代背景をしっかり反映させていればと思うとガッカリである。時代背景にソッポ向いてる2人をメインにしても映画としては良くは見えない。
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