劇場公開日 2015年8月8日

  • 予告編を見る

「ラジオドラマを聴いている感じ」この国の空 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ラジオドラマを聴いている感じ

2019年8月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

昭和20年、東京杉並を舞台にした現在一人暮らしの銀行支店長と隣に住む19歳の娘の物語。

物語は目を瞑ってでも分かりやすい内容。
しかし、前半台詞が丁寧過ぎるのか、小説を大事にしているのか、色々喋り(語り)すぎも困りもの。
NHKラジオドラマの様である。
しかも古臭い。

後半からようやく男と女の関係が始まるのだが、、、
R指定で無い理由も判明。フェチ構成。
ホント女心序章の様な作品。
「あれっ?これで終わり?」と呆気にとられた。
悪くは無いんだけど、古臭い男目線の女心なんだよね。

淡々と始まり淡々と終わる。
二階堂ふみも頑張ってはいますが、これより前の作品「私の男」よりかは女を醸し出しておらず。
(醸し出す前に終わった。母親の方がまだ醸し出していた。)

戦争時をテーマにしていても被災もせずにエンド。
ポスターに興味を持った人間としては合格点は与えられません。爆撃機は何なのだ?
もっと戦争時厳しくなる生活と絡ませて頂きたかったものだ。

タイトル的にもよう分からん映画でした。
「この世界の片隅に」ならぬ「この世界の片隅で少女は戦争そっちのけで愛を育もうとする、、、」的。
前者がよっぽど良く見える映画であった。

時代背景をしっかり反映させていればと思うとガッカリである。時代背景にソッポ向いてる2人をメインにしても映画としては良くは見えない。

巫女雷男