博士と彼女のセオリーのレビュー・感想・評価
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エディくんすごいね。あの「研究テーマを見つけるまでの、のめり込んで...
人間の脆さと強さと愛
英会話のイギリス人教師に薦められて、映画館で観ることができて良かった。DVDで家の小さな画面で観てたなら、ここまで心が揺さぶられただろうか…?やはり、どんな映画も映画館で見ると、心の深いところまで届く気がする。
博士の難しい話はピンとこなかったが、人を愛することで強くなれることや、愛するがゆえに、離れていくせつなさ。いろんな人間模様が描かれている。
実話ということで、ネットのメイキングを見た時、ホーキング博士とジェーンのお2人が、実際に撮影現場を仲良く訪れているのを見て心が温かくなった。
どんな人生でも、諦めずに生きていくことが大切だと心に刻みたい。
そして、博士の最後の言葉を、たくさんの人に見てもらいたい。
私も忘れないように、書き留めておくことにした。
切ない
トヴェイト
最後まで恋愛に視点を置いた単なる伝記映画だった。
病気や研究について取り立てて大きく取り上げるでもなく、二人の心情、というより妻の心情を主に描いた映画であった。
レッドメインの演技はさすがのオスカーウィナー演技だし、映像や演出も美しかった。
素敵な普通の伝記映画だった。
そう“最後”までは。
だがそれが、“最後の最後”の巻き戻しと宇宙をバックにしたエンドクレジットにより大傑作になってしまった。
その手法自体は別に目新しいわけではないが、この題材でこの演出をやられるのはズルい。思わず涙が出てしまった。
それにしても、これや「6才のボク」を押さえてオスカーを受賞したバードマンが本当に期待値マックスになってきたな。
セオリーはわかりませんでしたが、
ポイント鑑賞でタダ観。
滅多に行かない金曜日のレイトショーで見ました。
エディレッドメインがオスカーを獲ったことと、ワーキングタイトルが製作している位の前知識で観て来ました。
地味で誠実な作りの映画で好感を持ちました。
物理だか宇宙だか時間だかの話は、ど文系の私にはまったく解らず、時間の話と夫婦の話はリンクしてるのだと思いますがリンクして理解はできませんでした。
自分のアホさに悲しくなります…
夫婦の話も、喧嘩したりすれ違いにフォーカスしたりが少なく、ちょっとした表情などで亀裂が表現されていました。
愛し合って結婚はしたものの、愛だけでは続かないのですね。自分の研究への欲もあるし、普通の家庭への憧れもあるし、介護するだけじゃなくて労られたいし、妻に気を使わずアホもやりたい。なんかどっちの気持ちも分かる気がしてやるせなくなりました。
2人ではどうにもできない事態に打った手が、別の大人を家庭に介入してもらうことでしたが、男が来ればジェーンと惹かれあい、女が来ればスティーブンと惹かれ合う。そこでおこる嫉妬を押し殺して、潤滑性を得る生活。なんという皮肉。
結果、スティーブンとジェーンは別れを選びました。ジェーンとジョナサンは再婚したようです。
スティーブンも看護師と結婚したんでしょう。
スティーブンとジェーンは愛し合っていたでしょう、別れるときも。でもその愛は互いを縛りはしても楽にするものではなかった。ベストを尽くしたと言って泣く2人のシーンが印象的でした。
スティーブンが見つけたかった全てを説明する方程式と夫婦の物語とのリンクが読み取れていないので、作り手の想いは理解できず消化不良ですが、夫婦の物語だけを観たとしても、なかなか良かったです、という感じです。
現実の話
アカデミー主演男優賞!
エディ・レッドメインの名演技は絶対に観るべき!
主人公が科学者なので難しく感じる所もあるが、ジャンルはサイエンスよりもヒューマンドラマに近い。
最後の庭のシーンでジェーンと一緒に子供達を見つめるシーンがとても印象的で、思い出しただけでなんか泣けてくる。
この映画の象徴的なシーンだった。
ただ、また観たいかと聞かれたら、どーかなという感じ。
あまりにも綺麗に描き過ぎた感が否めない。
真実の物語。会話は難易度MAX
演技に拍手‼
難しかった
うん、
二人がであって結婚するまでは、よくある学生時代の「のり」を感じた。好きな人と辛いことを共有してそれを乗り越えたい、後のことだってどうにかなる的な、無鉄砲な愛の形だと思う。
それから結婚し、病状が重くなっても、ジェーンは献身的に彼を支えた。喜びは二人で共有した。
そして、別れる時もお互いを思い、思った、これも愛の形である。
誰に共感できるわけでもないし、理解し難いことだらけだった。
時間を経る中で変わっていく愛の形を見ることができた。やっぱり愛って不確かだし、信用ならないものだとおもった。
映画を見て心に響く何かを感じられるようになりたい。
共感できるわけでもないのに、すっと映画に引き込まれた。
自身にも持病があり、良い話に救われました。
男と女のセオリー。
かの有名なS・ホーキング博士の知られざる半生を綴った本作。
存命人物を神格化せず、その天才部分は大いに評価しながらも、
私生活における諸問題を彼と彼女の方法で体現したことを描く。
天才も普通に「オトコ」ではないか、それを支える献身的な妻も
普通に「オンナ」ではないか、と共感できる部分が多い故切ない。
公開日が同じだった「イミテーション・ゲーム」と大いにダブる
のは、性愛における人間の体質を前面に推し出しているからか。
論説も解読も叶わない空間を保つ人間の果てしなさを痛感する。
しかしこの夫婦には博士が発症してから3人の子供が生まれた。
誰かこの謎を説いてはくれまいかと鑑賞後に思ってしまったが
人類の発展を願って博士にはまだまだご尽力を頂きたいところ。
余命2年と宣告された博士との結婚後、体力は衰えるも変わらず
元気な夫の介護生活に、子宝を抱えた妻は徐々に疲れ果てていく。
このあたりは妻目線で見るとその過労に共感できる描写が多く、
もう「愛」だの「恋」だの言ってられない「生活」が重く圧し掛かる。
愛していれば全てをこなせるなんて、大間違い。
妻が他の男に癒されていく過程も、介護を主とした生活に夫が
他の女を選ぶところも、誰にも否定できないことだろうと問う。
その功績に焦点を置きながらドラマ性も完備したイミテーション~
と比べると、今作はより私生活の内情に深く切り込んで、互いの
心情を余すことなく見せる。従って博士の功績の、どこがどの位
凄いのかがあまり把握できなかったが^^;ラブストーリーとしての
興奮度は高い。加えて主演男優賞を受賞したE・レッドメインの
本人かと見紛うほどの為りきりぶり。しかし彼の傍で支え続けた
ジェーンあっての彼だから、これはW受賞させてやりたかったな。
(周囲の人間関係に恵まれていることも救い。壊れなくて良かった)
邦題があながち悪くもない珍しい例
異なるものを統一する理論、それは相対性理論と量子力学だったり理系と文系だったり男女だったりであり、さらには男や女同士でもある。原題のEverythingにはそうしたものが込められているから、堅苦しく「万物の」とするよりも良かったのかも、と思える。
才能ある二人は出会いそして別れるがそこにはお互いの思いやりがあるだろう。常人にはうかがい知れない葛藤もあったはずで、しかしそのあたりは饒舌ではないのも良い。いわば才能を伸ばすための適材適所であり、原作を書いたジェーンの自己弁護だけに見えないのが素晴らしい。そういう本だからエディはオスカーを獲得できたとも言えそう。
時間をテーマにするのも示唆に富む。あのタイミングでの出会いがなければ後の献身と栄光はなかった。そして行き違いも。万物は始まりがあって終わりがあるが、その過程で生み出されたものがさらに次の世代へと繋がっていく。ミクロとマクロ、科学と宗教‥‥色々と考えさせられる。
統一理論を求めて成功と挫折を噛み締めた二人の物語は予想以上に感動的だった。
本人よりも、彼を支える周囲の人たちをよく描いた作品
山はないのに退屈しない。
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