「普通だった」博士と彼女のセオリー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
普通だった
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ホーキング博士がどんな人物なのか全く知らなかったで勉強になった。余命2年と言われながら50年以上存命していたり、病と戦いながら子供を3人ももうけているとは思わなかった。すごい。
奥さんが更にすごくて博士の介護をしながら子供を3人も面倒見るとはとんでもないバイタリティだ。それをやりこなすには尋常でないレベルの意思の強さが必要であるし、かなりの覚悟であったはずで、相当な変わり者じゃないと務まらないのではないかと思う。尋常じゃなく激しい性格だったのではなかろうか。しかし一般的な常識人のような描かれ方で、負の側面もほとんど語られなかった。
博士にしてもそうで、病に体を犯されながら宇宙の秘密を解き明かそうなどと壮大な研究をしているのに子供が邪魔ではなかったのだろうか。子供の描き方もとても表面的だった。彼らならではの子育てなどがあったはずなのではかいだろうか。
彼ら一家は相当変なはずなのに、一般人に引き寄せたような表現であまり面白くなかった。二人が結局別れてしまうのだが、お互い幸せになりましたとさ、みたいなきれい事で片付けている感じがした。
ホーキング博士の役の演技は本当にそんな病気の人にしか見えず、すごかった。
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