「病気と生きること。」博士と彼女のセオリー 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
病気と生きること。
彼女が博士の病気を知った上で結婚し出産したことに、大きな愛と、強さを感じた。博士もまた、彼女を他の男性に任せたことに、相手を思いやる深い愛を感じた。
これは、愛が描かれた映画だと思う。
もっともそれだけではなく、病と生きる人生を描いた映画でもある。
余命宣告を受けた絶望と孤独、愛を通じ合えた喜びと幸せ、成功と名声の高揚、病が徐々に進行する不安や悲しみ、それらを受け入れた穏やかな想い。
誰しも訪れる病に対する、一人の生き方を見たのだと思う。
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