「エディ・レッドメインが素晴らしい。」博士と彼女のセオリー ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
エディ・レッドメインが素晴らしい。
ALSを発症し、ついにはことばや身体表現を失ってもなお研究を続け、英国女王陛下に叙勲されるまでに至った学者スティーブンと妻・ジェーン。
彼ら夫婦の実話に基づいた作品。
まず、主演のエディ・レッドメインがすごかった。。
病気で体が思うように動かせない様子に加え、その上での各場面でのスティーブンの感情が伝わってくる表情。すごい役者さんだ。
そして笑顔がチャーミングですてきなのよね。
女性目線ではジェーンに感情移入してしまう。主にジェーンの目線で描かれてたのもあるけど。
なんて強いひとだろう。
「愛しているから」という理由でどこまで覚悟を決めて側にいられるか。その気持ちを見失わずに一緒にいられるか。
思わず自分に問いかけてしまったよね。
ストーリーの軸に恋愛感情にスポット当てた感があって(ふたりの心変わりの流れとか)、事実を元にしてるから仕方ないんだけど見たかったのはなんだかそこじゃないかな、というのが個人的な思い。
しかしスティーブンが病気を発祥する前の2人の花火のシーンや、ガーデンで2人がくるくる回るシーンの美しいこと。
ラストはふたりの出会い(この作品の学術的ことばを借りるならば「特異点」になるのかな)まで時間を遡らせて終わる、という演出がニクい。
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