シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語のレビュー・感想・評価
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きっと強くて優しい大人になるだろう
なかなか見せてくれない。
という感じのヨリの世界は逆にそそられる。
アスランの気持ちを表しているのだろうか。アスラン、どうか立派な大人になってくれ。
そんなヨリの世界で、たまーに見せてくれる壮大な風景がそんなに効いていなくて…少し残念。
日本語のサブタイトル要らないんじゃないかな。
説明し過ぎで長くなっちゃった感じ。覚えられない。
なんだかんだ言ったけど、わたし犬がだいすきなのでこの映画すきです。
猫もだいすきです
期待していたが……
いまいちでした。全体的にものこどやシーンに対してのカメラの切り取り方がパッとせず。いちいち効果の不明なカット。犬同士の闘いの撮り方etc
ストーリーも何を描きたかったのやら。お祭りの出し物劇の王子様になりたいくだりとその理由である好きな女の子に対する絡みもあっさり終わりすぎで。特に食い下がるわけでなく、そこでなにか起こるわけでもなく。
またタイトルとあらすじから主人公が普通の犬を鍛えて、それとともに主人公自身も鍛えられ、村長の息子の犬と対決するというそれこそ胸熱な展開を期待するも。蓋を開けてみれば村長の息子の犬と良い勝負をしたが負けてしまったそもそも強い犬を自分のものとし、とくに何をするわけでもなく傷が癒えてから再度闘わせたら勝ちましたよって。なんだそりゃ(´・ω・`)
最後、主人公が飼い犬に闘犬させるのをやめると言い出して血だらけの飼い犬を長まわしで撮って暗転、タイトルの「シーバス」をどどんと出すてアホか。なんやねん。何を読み取る気も起きんわ。
と、汚い言葉使い失礼。しかし、事前期待値が高すぎました。そして実際に鑑賞しての落差が大きすぎた。今年一番の落胆かもしれません。犬に一点、主人公役の少年の表情に一点、設定に半点。
ラスト、アスランとシーヴァスの表情に考えさせられる。
シーヴァスが、最初の闘いで死にかけたが、アスランによって生きる力を戻す。
その時点でのアスランとシーヴァスの関係からの展開に、犬とその飼い主の描き方。
人間同士とは違う絆の描き方が良かったが、アスランが自分の犬として育てたいと、
家族に懇願する。少年と犬との関係が深いものとなっていくが、シーヴァスは、「牧羊犬」ではなく、「闘犬」であり続けなければならない運命。次第にシーヴァスは次第に「闘犬」
である頭角を現す。しかし。アスランは「自分の犬」として育てたのだと、パンツ一丁に
なるまでも言い張る。しかし、大人たちはシーヴァスを「闘犬」として金儲けをしたがる。
終盤、闘犬としてシーヴァス生きていかなければならないことをアスランは悟る。
自宅に戻る車中、親の役であったアスランが闘いで疲れ果てたシーヴァスを身守る。
台詞はやや少なめでありながらも、お互いの心理描写??を画面に映しだしている。
これは、監督の力量と言えるかどうかは判らない。なぜなら、犬に演技指導をさせるのは
難しい。しかし、シーヴァスはの動きは、素でも見えるし演技をしているようにもみえるから。アリランが「白雪姫」の王子になれなかった。その心象描写をもう少し深く描いてほしかったです。私にとって非常に難解な作品でした。それにしても、イランの雄大な自然が見られたのは圧巻でした。
生々しすぎる
最近流行りの手持ちカメラ満載で、多少気持ち悪さを覚える。ただ、それは単にオシャレ感覚の手持ちカメラの手法ではなく、リアルさを追求した、リアリズムでった。それゆえに尚更、嫌な気持ちにさせられた。
犬は人にくい物にされ、子供は大人のくい物にされる。どこかで誰かがそれを止めなければ、永遠と負の連鎖は続いていく。ピュアマインドの子供は真っ先にそのマイナスイメージを掴み取るのだが、それを止めるだけの力が無い。分かっていて知らないふりをしている大人こそが止めなければならないのだが、悲しいかな自らの欲望こそが大事なものとなってしまうやるせなさーー。
ーーと、まぁ重々しいものがダイレクトに伝わってくる凄い映画。闘犬シーンはどこまでが本当なのか。いや、あれはかなりのレベルで本当の闘犬を撮影しているはず。そういう面ではかなりの問題作かもしれない。
シーヴァスが憎ったらしいあいつらの喉元に噛み付いてぶっ殺してくれれば、スッキリ満足の映画になったかもしれない。その場合、せっかくのリアリズムがぶち壊しだが、笑って終われるー、ただ、世界的な上映はなかったであろうが。そんなことは決してするはずも無い利口な犬、リアルな犬像を描ききっているゆえ、笑えない終わり方になっている。
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