「邦題で駄目にした典型的な作品」草原の実験 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題で駄目にした典型的な作品
明らかに邦題が、間違ってしまっている典型的な作品。「草原での実験」でなくて良かった。映画の題名に「…の実験」とつけば、あのことかな?となんとなく感づく人もいるはずです。しかも冒頭場面に現れる不安定に立っている机。作品の価値を大きく下げてしまっているようで、非常に残念。観客は、映画目当なのか、素人女優の美人目当なのか?????。上映する映画館は、映画目当の人間にあまりにも配慮がなさすぎ。内容は、非常に平坦な流れで、しかも映画全体、1回も台詞が出てこない。それに加えてたいして表情も動きもない演者達。やはり、最後はお決まりの「大空に…雲」。何も言えない。
コメントありがとうございます。
感じ方と同様、考え方も人それぞれですね。
私には芸術作品と娯楽作品の境界はわかりませんし、区分が必要かもわかりませんが、芸術を楽しむことは正に娯楽だと思います。
最近の風潮の記述は仰る通り、同感です。
詳しく書かなかったのは「ネタバレ」としても衝撃的な内容、「ギャップ」について深く書くべきではないと思ったからです。
長文乱文大変失礼致しました。
又、重ね重ね大変失礼致しますが、前述の通り書くべきではないとの考えから、せっかく頂いたコメントですが数日後削除させて頂きたく、よろしくお願い致します。
突貫小僧様
ご丁寧にありがとうございます。
邦題に対する考えは似ているのにここまで評価が違うのか、どう違うのかを知りたいという思いでコメントさせて頂きました。
大変失礼致しました。
又、頂いたコメント、大変参考になりました。
ありがとうございました。
私は映画を特別なものとは思っておらず日常にある「娯楽」で、求めるものは喜怒哀楽問わずの「エンターテイメント」であることです。
この作品を鑑賞する前に私が知っていた情報は、邦題と原題、及び、当サイト様に記されているあらすじとジャケットのみでした。
タイトルに違和感を感じながらも鑑賞前にこの映画に抱いていたものは、若い男女3人の純朴さや心境の移り変わり、そこに何が襲いかかりどう崩れていくのか。それをどうみせてくれるのかでした。恋愛のやり取りを楽しむという思いはまるでなく3人に何が起こるのか、どんな厳しい出来事があるのかをどう魅せてくれるのかということです。
そしてこの映画は何もない草原でのどかに暮らす父娘の関係性と少女の純真さや父親への尊敬、馬を駆る少年と突然現れたもう一人の少年との交流、少年同士の想いの衝突等、現代の先進国では希薄な人間らしくもあり純粋で美しく無垢なものが表現させていました。
鑑賞中、タイトルの「実験」の意味するものは何かと考えたり、軍人が父親の被爆を確認に押し掛ける描写から原子力兵器に関連する仕事で生計を立てているか、その様な施設の近くで被爆したのかなと頭を過り、その後の展開に影響はあるだろうとは感じましたが、それ以上は考えずに又3人の関係が展開するのをみました。
3人の関係が変わり、ここから何が起こるのかという矢先、ラストの出来事は起きました。
深く考えようとしていなかったのですから当然ですが、ここまで大きなラストの衝撃は予想外で心を奪われました。
その先にあるものは非核というのは勿論わかりますが、「エンターテイメン」を求める私には非核云々より、美しいものが壊れる儚さ、残忍さ、虚しさに心を奪われたのです。