プリデスティネーションのレビュー・感想・評価
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再帰表現って、わかりますか?
タイムマシン系のネタは散々観てきたけど、開始1時間は「時空を超える的な話がいっこうに始まらないんですけど…( ̄O ̄;) って感じ。後半戦になってようやく前半の断片的ね前振りがつながり始めるのだが、それでもヤッパリ、物事がグルグル廻る系のストーリーに「ついて行けるんだろうか?」という不安がつきまとう。コンピュータープログラミング経験者ならわかってくれるかなぁ〜、この映画、再帰関数的な話なんです。
で、私的には最後のシーンは予想外! その一歩手前まではわかってましたがネ〜。
好き・嫌いがハッキリわかれる映画です。
※ヒロインってCG使って若作りさせたジョディ・フォスターだとずーっと思ってたのは私だけ?♪( ´▽`)
決して誰かとは観ないで下さい…
2015年初の満点を付けさせていただきたい一本!
いやはや…地味だよ?でもこれだけ出来るんだ!涙
良かった点として…
●SFとしての破綻の無さ
●タイムパラドックスモノとしての面白さ
●上記を物語装置では無く、人物を描く為に使った慧眼
●イーサンの演技の凄さ
●作品の孕む業の深さ
以上から、これは本当にオススメしたい作品!
但し…
作品に酔えない方と観に行くと、それらが全て台無しになるくらいに、こちらの行間を埋める力も求めららるので…
SF好きならば、出来れば独りで必見の一本!
揺れる。
フィクションとして構築した世界を、リアルに感じさせる匠の技。
時空を行き来する中、現在がどこなのか起点があやふやになり、主人公と共に自分の足下も定かなモノか疑わしいと感じてしまう。
最終的に何処かに行き着くのか、または、行き着かないのか。
エンディングのその先がみてみたい。
男と女の二役を見事に演じ分けたサラ・スヌークって女優さんが凄かった
映画観終わってから公式サイトとかブログ見て回って台詞の中に出てきたキーワードの意味を知る。
「蛇」(原作)「ゾンビ」(原作の原題)。
ロバートソンの台詞が結構意味深
面白い
小品ながら楽しめる佳作でした。
最初、ジョンのメイクのどことない不自然さと自分語りに不安がよぎりましたが、そこでノレればOKかと。
もう少し説明が欲しいところもあるけれど、そこも含めて楽しむものなのでしょうね。
伏線回収の間隔と頻度が巧みな作品。
意外な展開と巧みな伏線回収が良かった。
序盤から漂う不穏感、覚える違和感。
提示された数少ない情報を基に話の展開を想定するものの。
想定する方向に話は進まず、関係ない話の枝葉が伸びていく。
繋がらない情報が提示され続ける中。
或る一場面で一気に伏線回収がなされる。
そして意外な展開に驚いている間に次の助走が始まっている。
溜めて回収、溜めて回収の間隔と頻度が丁度良く。
最後まで楽しめる作りになっていました。
また特殊な世界観を体現する役者陣も良かった。
特殊組織の一員を演じるイーサン・ホークも良かったのですが。
大事な役所を担うサラ・スヌークが秀逸。
場面場面で見せる様々な側面は意図した不穏感/違和感をきちんと付与していました。
伏線回収の間隔と頻度が巧みな本作。
予告編、粗筋、ポスターアートで前情報は十分。
全く前情報が無い状態で展開の意外性を楽しむのも良し。
限られた前情報で予め展開を想像した上で観るのも楽しいと思います。
オススメです。
SF映画が好きな人は速やかに
原作は未読でしたが、R.A.ハインラインの名の下に全く情報入れずに鑑賞しました。
最初から謎かけがあって、見続けるのに苦はないですけど、筋を知らずに観た方が楽しめますね。
ということで内容には触れません。
公開館数が少ないですけど、
二番館には必ずかかるできだと思います。
なかなか面白いぞ!
やはり、このクラスの大作ではない若干小ぶりだけどギュッとしまってクオリティの高い映画はいいですね。世界観がきちんとできてるから引き込まれる。
凄まじく絡み合って何が最初だか分からなくなるくらいのすんごいタイムパラドックスで、頭をフル回転させて付いていっても、一回観ただけでは全てを把握するのは凡人には無理だが、それでももう一回観たくなるクオリティの高い作品だ。
特に、女優さんが凄い!
孤独と怒りの到達点
今さら偉そうに言うほどのことでも無いが、
SF映画は単なるエンタメ以上のものになり得る。
その世界観を利用して、社会や人間の姿を浮き彫りにすることが出来る。
本作の場合は、タイムトラベルSFの体裁を借りて
ナルシシズム(自己愛)や性的マイノリティの孤独と怒り
を描いているのだろうと、僕は勝手に解釈している。
※ナルシストと言う言葉は自惚れ屋とかの意味で一般に使われるが、
ここで言うナルシシズムはもっとずっと切迫した意味合いだ。
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この物語の設定においては、時の“分流”を防ぐ為、
時空警察の人間は他人と必要以上に接触できない。
しかも主人公ジェーン/ジョンの場合は、
両親はおろか自分を理解し愛してくれる人もいない。
現代以上に性に対する理解が浅い時代なら尚更だ。
(実はタイムトラベラーという設定自体が時代に
受け入れられなかった存在のメタファーなのだろうか)
誰にも愛されない孤独な人生など生きてゆけないと絶望するなら、
あとは自分自身を愛するしか生きる方法はない。
後半のとんでもない展開も、勝手に奪われたかつての自分を
愛しいと思うが故と考えれば納得がいくし、
主人公自身が歴史に名を残す爆弾魔と化し、
己を殺しに来る己を待ち焦がれるというラストにも唸る。
優秀なエージェントだった彼があれほどの惨事を起こすに
至るまでが飛躍し過ぎて思えるのが不満点だが、
「お前が恋しい」と呟いたあのラストから何十年も歳を重ねる内、
理性に歯止めが利かなくなっていったのかもしれない。
どうして誰も自分の存在を受け入れてくれないのか?
どうして誰も自分を愛してくれないのか?
愛してくれるのが自分自身しかいないというなら、
自分を愛してくれないこんな世界なんぞ爆破してしまえ。
この映画にはそんな怒りが渦巻いている。
フィズル・ボマーという爆弾魔の通称を劇中の誰が付けたかは
忘れてしまったが、フィズル(失敗)の名を冠しているのは
主人公自身の「自分はいびつな存在だ」という自己嫌悪の表れなのだろうか。
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映像的な見どころも好み。
まずもって1980年代前後の時代の夜の雰囲気がシブいし、
スペースコープ社の70年代SFチックな雰囲気も良い。
物語のカギとなるタイムマシンも、いかにも近未来風の
ぴかぴかなマシンでは無く、バイオリンケース型。
全時代で通用しそうなトレンチコートにリボルバー拳銃、
1981年から±50年しか移動できないというビミョーな利便性や、
時空を移動した瞬間に空間が収縮/膨張するような演出も、
レトロSF感満載。シブいねえ、おたく、まったくシブいぜ。
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ただ、テーマもミステリとしてのスジも面白かったが、
『ブレードランナー』や『インセプション』級のスタイリッシュな
SFエンタメを期待していると、肩透かしを食らうのも確か。
『タイムコップ』みたいに主人公が華麗な回し蹴りを
喰らわすシーンも無いし。(←その路線は誰も期待してない)
この映画、アクションシーンはほぼ皆無で、
冒頭以外は回想シーンと会話シーンばかりなのである。
中盤までは物語に動きがない(ように見える)ので、
『この映画大丈夫?』と不安になったのも確かだ。
ネタバレ指定にはしたが、もしこれから観る人に紹介するなら
「アクションは無いからミステリ映画として楽しんで」と勧めるだろう。
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最後に、ここのところ作品選びがバツグンのイーサン・ホーク……
も良いけど、それを差し置いても主人公を演じたサラ・スヌークが素晴らしい!
特殊メイクの力もあるがまさか同一人物が演じているとは
途中まで信じられなかったし、そうでなくても相当にタフな役回り。
肉体的にも精神的にもチャレンジングな役に挑んだ彼女に拍手をあげたい。
<2015.02.28鑑賞>
宿命の夜明け
何の気なしに観に行って、想像外の展開にワクワクしながら最後はニヤリ。複雑に見えて下手に奇をてらってないので、時間ものSFとしてはかなり好きな作品でした。A級ロードショーでなく、単館系の皆に自慢したくなる部類でもない、こういうのがもう少し映画館で流行って欲しいなぁ。
タイムトラベルものだけどよくわからなかった。
結局めぐりめくってなんとやら、的な展開だと思うんだけどよくわからなかった。
何が正義で何が悪か、人生繰り返せるから悪と善の切れ目がわからなくなってしまったエージェントの話?両性の話もからんで妙な展開と思ってしまいました。
もう1回見たい!
1分たりとも飽きさせない、タイムトラベル映画の傑作。原作も読みたくなった。B級アクションっぽいポスタービジュアルの印象とは違って作家性の高さが随所に伺えた。とくに衣装や小物、ガジェット、インテリアのビジュアルが素晴らしく、チープな雰囲気ゼロ。一時停止してアイテムを一つずつチェックしたいぐらいだ。部屋好きは絶対見るべし。アッと驚くストーリー展開にも脱帽!とんでもなく面白い映画に出会ってしまった。
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