プリデスティネーションのレビュー・感想・評価
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凄い、という言葉しか出てこない。
凄い。凄い、という言葉しか出てこない。
鑑賞後はずっと震えが止まらなかったです。凄いもんを観てしまった、魅せられてしまった、という興奮でずっと震えてました。それでも震えてばっかじゃいられないんで、なんとか気分を落ちつけようと行きつけのバーに行き、ビールで喉を潤した辺りからやっと震えが止まったぐらいで。いやぁ凄いですよ。まじで。凄い。何回も言いますが、凄い。
で、これね、レビューというか、感想と言うか、何も言えないのです。何かちょいとぽろりワードを出そうもんなら、それがネタバレに繋がる恐れがあるので。だから今、非常に困っております。どうしようかと、何を書こうかと。
一応、SF映画で「タイムトラベル」「タイム・パラドックス」がテーマと公式の方でも謳っているので、まあそういう映画なんですけども。これに近いので『LOOPER/ルーパー』という映画がありまして、あれもタイムトラベルを扱った作品で、自分、あれに関して「タイムトラベルモノのひとつの到達点」と評したんですけど、それは間違ってはいないのですけど、ただ、このプリデスティネーションはあれを遥かに凌いでいます。まぎれもない頂点です。
これから観られる方にはそっから先、一切の情報をシャットアウトしてもらいたい。予備知識を耳に入れないでもらいたい。関連情報やらをネットで拾い読みしないでもらいたい。まっさらな状態で鑑賞して頂きたい(公式HPのストーリー解説はかなり核心に触れているので、観るなら鑑賞後を強くオススメします)。
まっさらで。絶対にまっさらで。
必ず、期待以上の興奮が待っていますから。約束します。
えー、以上です。
こういう裏切りがあるから、 映画はやめられない!
伏線の思い出話が
やけに長いので、
解決にどう繋がるんだよって
カンジでしたが、
後半からあれよあれよと
パズルがはまっていく。
この手はだいたい
想像がつくラストも、
今回は見事に裏切られました。
この快感は、
SFの名作ダークシティや
シャッターアイランド以来かも。
複雑すぎるストーリーも、
ラストはご丁寧に
おさらいまでをしてくれて
スッキリw
正直オーストラリア映画の
タイムスリップものなんて、
3流SFだろうなんて、
期待してなかったです。
こういう裏切りがあるから、
映画はホントにやめられない
ですねw
派手さは無いけど面白い
レビュー読んで意外に高評価が多かったので観に行きました。
派手なアクションが好きなので淡々と進む物語が若干不安でしたが、派手さはないものの伏線を回収し始めてからはあれよあれよという間に引き込まれていきました。
話がややこしいので細かいところはDVD出たらもう一回観たいなと思います。
ラストが少し物足りなく感じましたが面白かったです。
それから、ジョンを初め見たときにカッコいい俳優さんだな〜!と思っていたら女性が演じていらっしゃることに途中でようやく気付きました。演じ分けが素晴らしい!
主人公が健気すぎる
ポスター見てゴリゴリのSFアクションを
想像して観に行ったら全然違う!
SFはSFでも「ガタカ」みたいな
こじんまりとした人間劇。
過酷過ぎる宿命の中主人公がひたすら健気で
泣けます。
いくら映画とはいえあんまりだ!
あまりの不憫さになんだか具合が悪くなりました。
今、病床でこれを書いてます。
ちなみに映画見て具合悪くなったのは去年見た
「ダラスバイヤーズクラブ」以来。
あの時は悪役の極悪非道っぷりと
ノンフィクション物という絶望的な現実に
胃が痛くなりました。
ジェーンは過酷な宿命が待っていると
知りながら結果的には
生まれてくることを自ら選んでいるんですよね。
さらには過去の自分に愛を説き
レコーダーで自分に語りかけ続け
未来は明るいと言い
愛に憧れ
最終的には宿命にけじめを付ける。
あの場でおじいちゃんイーサンが
驚いていたということは
彼は宿命に逆らった選択をそこでしたということ。
よく人間は一人じゃ生きていけないって言うけど
私はそれちょっと暴論だと思うんです。
孤独になることだって時には必要だし
そもそも
孤独にならざるをえない人間だっている。
何が言いたいかっていうと私はジェーンの人生を
称えたい。
勉強も運動も頑張って
容姿にコンプレックスを持っていたのに
キレイに成長して
セクハラにもイジメにも耐えて
体が変わっても生きる術を探して
愛なんてクソ喰らえだ
目標が欲しいと言って自分を鼓舞し
散々痛い目にもあったのに
仕事にまい進し最後は宿命を自らの意思で変えた。
彼女があそこまで目標にこだわったのも
この仕事をすれば人命救助という
究極の社会貢献が出来る
という気持ちがあったからでは?
彼女はずっと人間として
死ぬほど努力していたんです。
本当に健気過ぎて。。。大好きだ!
映画自体は暗いけどちゃんと希望を
持たせる最後だと思います。
というか
自分の楽観思考を総動員して
彼(彼女?)の明るい未来を想像することにします。
映画を観終ったらその後を想像するのは
個人の自由ですもんねーだ。
ジョン、もしくはジェーン、未来は明るいぞ。
難解で退屈だが、全てを裏切る予想外のラスト!!
【賛否両論チェック】
賛:大方の予想を覆す、壮絶なラストが魅力的。最初は訳が分からなかったシーンも、最後に全てつながっていくのが見事。
否:前半は思い出話なので、かなり退屈。展開もかなり難しいので、“タイムスリップモノ”と聞いて想像するような楽しさはなし。
前半はジョンの思い出話で占められているので、正直かなり単調で退屈です。ストーリー自体も結構難しくて頭を使いますが、その分終盤はそれまでの全ての伏線から、たたみかけるように真実が明かされていくのに驚かされます。
「えー!?そう来ましたか!?」
っていう感じです(笑)。
納得出来るかどうかは別として、一本取られる意外性のある作品に仕上がっています。
「卵が先か、鶏が先か」
今思っていることを、ひとつでもしゃべれば、それはすべてネタバレのたぐい。
とにかく、テンポが抜群。
はじめのバーのシーンでゆっくりと流れた時間が、何度も時空を超えながら徐々に明らかになる過去と、爆弾犯を追い詰めるスリルのおかげで、緊迫感が上昇していき、衝撃のラスト。
あいつがこいつで、こいつもあいつで。「卵が先か、鶏が先か」、それに尽きる。
原作タイトルの「輪廻の蛇」こそ、ストーリーの本質。
で、たぶん、はじめ、ジョンが男だと疑わなかった人は多いはず。途中になっても、女性的な肉体だな、とぐらいに思っていた人もいたはず。そして、最後までジョンがリサ・スヌーク(ジェーン役)の二役だと気づかなかった人もいたはず!
そう、ここにひとりいますので。
これぞタイムパラドックス
爆弾魔の犯行を阻止するため過去に飛ぶ捜査官の話。
これはポスターから伺えるあらすじですが、
本作はこんな簡単な話じゃなく、
運命のいたずらをこれでもかと描いてます!!
最初はある男の人生の話から始まりなんだこりゃ?って感じ。
そこから怒涛の展開!
翻弄される主人公、無意識なのか意識的に過去と未来をつなげようとする主人公。
やはり運命は変えられないのね。
ラストの後はどうなってるか謎です、あれも輪廻なのかそれを断ち切ったのか。
分かる方は教えてください!!
素晴らしい
オーストラリア映画ということもあって低予算でうまくまとまった作品の印象。間違ってもハリウッドのアクション映画のような規模感は期待すべきでない。
加えてアクション映画のようなポスターだが、実際のところはストーリーの伏線回収と綺麗な映像や古き良き時代のアメリカの雰囲気が楽しめる映画であって、ドンパチを見るような映画ではないのは確か。
ストーリーの伏線回収は見事で、非常に鮮やかだったし、サラスヌークとイーサンホークの演技は本当に光っていた。ただ、このようなやや難解とも言えるストーリーは好き嫌いが分かれるはず。好きな人にはたまらない映画であることは間違いない。
一度最後まで見た後に、あの時のセリフはこれを暗示していたのか!と節々を思い出すことができるので、個人的には一度の鑑賞ではもったいないと思ったくらい。
具体的に例を出すと、顔を大やけどして治療を受けた後に「この顔じゃ俺の母親でさえ俺だとわからないだろうな、、、」と主人公が鏡を見てつぶやく場面は、後から考えればなるほどである。
もう一つ例を出すと、病院で自分の赤ちゃんを連れ出す直前、上司がタイムトラベルでやってきて、「緊急事態の時だけ今でもタイムトラベルをするんだ」と主人公に行っていた場面。これは恐らく主人公が自分の辛い人生を鑑みて任務に対して弱気になり、赤ちゃんを1945年に連れ戻さないという選択肢が生まれてしまう世界が存在すること、そして上司がその分岐を緊急事態と考えて食い止めようとしていることが示唆されている。
予算の少なさは画面から伝わってきてしまうが、脚本は非常によく練られていて、一見の価値があるのは間違いない。
それにしても人生の悲哀を感じさせてくれる映画だ。世の中そんなもんさ、と一言で片付けられるような、そんな楽な人生など存在しないということを、映画を通じて教えてくれる。
制作側の思いが伝わる
よくまとまった作品という印象。原作の短編は23ページ程度というから、原作のプロットを骨格にして情緒の部分を肉付けしていきながら映画的なアイテムを纏わせたというところか。
原作は未見だけど今作はかなり忠実に原作を拾いきっているということらしいので、あの宇宙飛行士向けのコールガール育成みたいなエピソードはさすがのハインラインだなと。あまり考えてないあたりが。だから現在で原作に忠実にその設定を描かれるとポカンとするよりないんだな。作ってる側にもその考えが無かったはずもないが、それをあえてやることに意義があるんだろう。だからこの作品はハインラインの古典のアレを映画にするぞ、ていうのが第一義であってそれに賛同できない人たちにはしょうもない作品になっているのかもしれない。とはいえそもそも気にならない人も多いだろう。でもやはり未来感がない設定だけに絵作りで頑張って観せてもらってもポカンとしてしまう。
ジョンのときのサラ・スヌークがジョディ・フォスターに見えて仕方なかったが同じ印象を持った人は少なくないようで。大変な役どころだっただけに印象に残る演技だったし、おかげで若干影が薄くなってしまったイーサンだけどもやはりこういうの向いてるなあと改めて思った。あまり掘り下げるべきでない作品だと思うが、作り手の誠実さが伝わってくるような出来だった。
よかった
タイムマシンがかっこよくて、時空を跳ぶと体にダメージがあるところも感じがよかった。空間から突然人がいなくなるとその体積分気圧が変わるのか、突風が吹き荒れるような表現もよかった。タイムマシン開発の前後53年しか跳べないのもよかった。
主要な登場人物が、実質的に一人だったというのはあまりに閉じた話で、もうちょっと社会性と言うか社会との関わりも描いてほしかった。娘時代はまだいろいろあったけど、おじさん時代は管理の人としか深いかかわりがなかった。
面白かったし表現もしっかりしていたけど、どこが始まりなのか考えても答えが出ず、そうなると結局「だからなんだ?」と思う。なんでそんな話に熱心に付き合わなければならないのだ、勝手にやってろとも思う。
ただ、タイムトラベルはしてみたい。今タイムトラベルしたいと思っているのは岡田斗司夫さんであろう。トラブルの元凶を全て解消してうまいことやり直したいはずだ。
パラドクス
おもしろかった。
ハインラインのおかげか良くできた映画なのか。
やはり人類はタイムマシンを手にできない。今日そう確信した。
きっとハインラインの想いだったに違いない。
サラ、イーサンともにはまってました。
ビックリした! 最後はただア然!! 展開に驚きっぱなしーー!!! ...
ビックリした!
最後はただア然!!
展開に驚きっぱなしーー!!!
濃密すぎてスリルでショッキング!
途中まで仕掛けられてるみたいです←
こ、こ、コレは…⁉︎
どーなっちゃってるワケ?って。。。
核心を突いたときにマジでビビりました。
ただやっぱりややこしいのは事実ですが。
難解テーマはある意味不気味でした。
凄まじい怪演をしたサラ・スヌーク。
この女優に引き込まれました。
ハッキリ言ってこの映画は丸ごとサラ・スヌークでしたネ!
まるで実験女優みたいでしたから。
パッと見はクールな目元でバービードール風。
体がガッチリしていてナチュラルにしてると財前直見さんみたいだし
男装するとジョディ・フォスターにクリソツ!
ハンサムで若い頃のディカプリオにも似ていて男前なんですよ。
もうサラ・スヌークワールドに時空を超えそうでした(笑)
原作がタイムパラドックス小説です。
内容がクセになる魔法のように吸い込まれちゃった。
グルグル謎めいた復讐にも似た消えたり現れたり(笑)
予測不可能な物語です!
そして【宿命】というワードが後引きます。
ずっと耳に残っています。
なんか怖いよー!!!
ちょっぴり悲しいかも。。。
全編映り込むサラ・スヌークが奇妙な身の上話を低音で語るんですよ。
もっともっと告白話を見ていたいと思いました。
登場人物に魅力が感じられませんでした。
レビュー評価が高く楽しみにしていたのでずが…
前半の長すぎる基本ストーリー自体に魅力が感じられず。
核となるループを描きたいがために、人物の心理状況がおざなりでバランスが悪い。まず、自分が自分に恋をするって… 生理的にダメで感情移入出来ません。
そうなると結局グルグルしたいだけじゃん!て感じ以外なかった。
運命
Predestination とは、キリスト教でいう「予定説」(最後の審判で救済される人間ははじめから決まっている、という説)、もしくは運命、宿命の意味。
まさにこのテーマの映画で、予告の文章にあるようなかっちょいい爽快SFアクションとは全然違う、重く厭世観ただよう内容。
荒唐無稽な設定ながら、演技や映像が非常にリアリティがあって、ありえない話なのにありえるように見えて面白かった。
原因が結果に、結果が原因に、という逆転現象があちこちで起こってわけがわからない状態になっているが、結局主人公の運命は変わらない、変えられない、ということなのか。
この世界観において、歴史が変えられるのかどうか、というのは大きな謎だ。そもそも時空警察のようなものは、犯罪者によって変わってしまった歴史を修正するための組織のはずだし、作中にも歴史の分岐点を作ることは犯罪になるというセリフがある。
ということは歴史は変えられる、はずだが、なぜか主人公にまつわる歴史はまるではじめからその道筋が決まっていたと解釈しなければならないように思う。
少し深読みして解釈すれば、主人公のような歴史から切り離されたループ的自己完結的な存在そのものがありえないのだから、おそらく歴史が変わる前の本来の歴史がもともとは存在していたはずで、何度も複雑な歴史操作が繰り返された結果、ループ的因果関係がどこかの時点で発生し、そこから主人公の歴史変化が止まった(運命が設定された)ということなのかもしれない。
この映画は、運命についてなにか重要なことを示唆しているようにも思えるし、そうでないようにも思う。ただ、人の一生ということについて考えさせる。
親、子、憎む人、愛する人、上司、部下、みんな実は違う時間軸の自分だ、というのは、なぜか現実の人生にもあてはまるような気がする。
そして、時を経ると不可逆的に賢くなるわけでもない。未来の自分を否定することや、過去の自分を尊重することもまた大事なはずだ。
伏線は回収しきった気持ちのいい終わり方
貼っては回収、貼っては回収する面白い話でした。
最初のバーの話が冗長かなと感じたのですが、それを過ぎれば面白い。
中性的な若者の理由も納得しましたし、赤子の件もなるほどと思いました。
ラスト。結局殺した後にタイムトラベルしたらああなっちゃうのかなぁと思うと何とも言えませんが、伏線は回収しきったと感じたので、この流れになってしまうのは仕方ないんですね…。
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