「伏線回収の間隔と頻度が巧みな作品。」プリデスティネーション Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)
伏線回収の間隔と頻度が巧みな作品。
意外な展開と巧みな伏線回収が良かった。
序盤から漂う不穏感、覚える違和感。
提示された数少ない情報を基に話の展開を想定するものの。
想定する方向に話は進まず、関係ない話の枝葉が伸びていく。
繋がらない情報が提示され続ける中。
或る一場面で一気に伏線回収がなされる。
そして意外な展開に驚いている間に次の助走が始まっている。
溜めて回収、溜めて回収の間隔と頻度が丁度良く。
最後まで楽しめる作りになっていました。
また特殊な世界観を体現する役者陣も良かった。
特殊組織の一員を演じるイーサン・ホークも良かったのですが。
大事な役所を担うサラ・スヌークが秀逸。
場面場面で見せる様々な側面は意図した不穏感/違和感をきちんと付与していました。
伏線回収の間隔と頻度が巧みな本作。
予告編、粗筋、ポスターアートで前情報は十分。
全く前情報が無い状態で展開の意外性を楽しむのも良し。
限られた前情報で予め展開を想像した上で観るのも楽しいと思います。
オススメです。
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