「どんでん返しには驚くが、満足度は★★」プリデスティネーション noriofilmさんの映画レビュー(感想・評価)
どんでん返しには驚くが、満足度は★★
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『未来は変えることができるかもしれない』と希望を抱きながらも、結局そうでないとわかり、絶望の末、最後には爆弾魔となってしまう男の数奇な人生を、タイムパラドックスという手法で描いたSF作品。
全て1人の男(女)の物語であると分かる最後のどんでん返しには驚きを感じたものの、タイムパラドックスの設定が逆に取っ付きづらかった。
個人的には手法どうこうよりも、人物に重きを置きたいと思う方なので、出生、出会い、別れ、妊娠、子供を奪われる、両性具有・・これだけでも内容が濃い上に、時間が行ったり来たりするので、共感しづらかった。
数奇な宿命を背負った主人公が最後には爆弾魔になってしまうまでを、イーサン・ホーク演じる主人公視点でもっと描けていたら、作品としてより見応えがあったのではないかと思う。イーサン・ホークなら、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーに匹敵するくらいのものが出来たのではないかと感じる。そういうものを見たかった。
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