マップ・トゥ・ザ・スターズのレビュー・感想・評価
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何を見せられてるのかわからない
ミアワシコウスカ!!
いけない監督
ある少女が家族に会いにハリウッドを訪れた事から、あるハリウッドセレブ家族の秘密が明るみになっていく…。
ハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家の実体験を基に、鬼才デヴィッド・クローネンバーグが描く“ハリウッド”。
実名やご本人出演などクローネンバーグとしては異色のコミカル風ではあるが、とことんシニカル。
やがてそれはどんどんどんどん衝撃的な展開に。ある意味、ホラー。やはりクローネンバーグはクローネンバーグ。
実力派キャストたちも怪演。
夢と憧れのハリウッド。
しかしこの鬼才にとっては、皮肉と風刺の対象でしかない。
大体の概要は漠然と分かったけど、でもはっきり言っちゃうと、ほとんどイミフ。
自分には全く肌に合わず、近年のクローネンバーグ作品の中でもワーストレベル。
クローネンバーグが色んな意味で“いけない監督”である事だけは分かった。
愛と自由
確かに難解だが、なるほどね!
この映画、資金調達がうまくいかず、長年頓挫していたらしい。監督曰く、
興行的にはヒットするような映画ではない。
これはハリウッドを風刺した作品で、前作のコズモポリスよりも難解な作品だ。
との事。
にしても、アメリカで映画を撮るのは今回が初めてのクローネンバーグ監督。初めてというのも驚くが、そもそもそれでこういう話を撮るのは何だか野暮のように思えるが…苦笑
今作でカンヌ女優賞を獲ったジュリアンムーアの役は、当初レイチェルワイズがキャスティングされていたがスケジュールが合わずジュリアンムーアに。
レイチェルワイズはスターリングラードでエロいセックスを見せたあの彼女。
今作の物語の役柄同様に、ジュリアンムーアが第一希望ではなかったというのが面白い。
ハリウッドの話なので、役者の名前が沢山出てくる。それらがわかるとより楽しめるかも。物語には直接的に関係ないと思うけど。
不安定な雰囲気の音楽が小さな音でビミョ〜〜に流れてて、何だかイヤ〜な雰囲気を出しているところが、独特の空気感を作っている。
その辺の空気感は「セックスと嘘とビデオテープ」や「悪の法則」に似ていると思った。
つまり最高!って事。
さて、ここからが本題。
難解とされる今作の謎解きである。
この映画では、
様々なキャラクターが登場し、
様々な物語が複雑に関係し合う。
あーなるほど、そういう事か。ほうほう。
といった感じで少しずつ物語を理解していく。
点と点が結びつき、
やがて全体像が見えてくる構成。
これまさにタイトル通り、星の地図の様。
監督曰く、ハリウッドという街は重力がぶつかり合っている濃密な惑星の様な所であり、一度入るとなかなか抜けられない場所である。
物語はギリシャ神話をベースにしている。
夫婦となったクロノスとレアーは兄と妹であり、その2人の間にできた息子ゼウスの嫁は実姉のヘーラー。
うん。ギリシャ神話の構成にそっくりだ。
あ、だからマップトゥザスターズ。星座なのだね。
確かにベンジー少年は絶対的な権力を持ち、大人にも容赦なくボロカス言ってた。母親でさえこき使ってたし。これぞ正に全知全能のゼウス。全宇宙を支配するだけあるぜ。異様になで肩だけど。
そういえば映画の冒頭で、姉アガサ(=ヘーラー)が運転手の彼に「どこから来たの?」と聞かれた時、ジュピターと答えていた。ジュピターは別名ゼウスだ。なるほどね。
ヘーラーについて調べると、ヘーラーは毎春に聖なる泉で沐浴し、今までの労苦や負の念を全て洗い流して処女性を取り戻し、天界で最も美しくなる。この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘーラーと愛し合うという。
なるほどそうか!
この映画は、沐浴して美しくなって帰ってきたヘーラーが、ゼウスと愛し合うって話なんだ!
つまり恋愛映画だったんだ!
意味がありそうでない感じ…。
よくわからない
ハリウッドスターの裏側はアブノーマル。
実名のハリウッドスター達にクスッ!
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