マップ・トゥ・ザ・スターズのレビュー・感想・評価
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何を見せられてるのかわからない
まず、純粋なフィクションとしての物語として観ると、この話は中身がなくて薄っぺらい。 だけど、ハリウッドはの皮肉として見た場合、少しインパクトがない。 ハリウッドへの憧れや、そこからくる嫉妬を持っているアメリカ人には響くのかもしれないど、遠い日本に住んでる僕としては、全く理解できませんでした。
コマが進んでいくうちに内容が見えてくるホラーみたいなハリウッド風刺...
コマが進んでいくうちに内容が見えてくるホラーみたいなハリウッド風刺作品。 実名がぽんぽん出てくるドキュメント風な仕上がり。 2014.10.5
ミアワシコウスカ!!
ミアワシコウスカは好きな女優さんで、この映画でもとてもいい味を出していました。 好きか嫌いかに分かれる映画だと思いますが、私は大好きです。不思議な雰囲気の映画。 俳優さんがみんな敢えて汚く撮られていたのが印象的。
いけない監督
ある少女が家族に会いにハリウッドを訪れた事から、あるハリウッドセレブ家族の秘密が明るみになっていく…。 ハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家の実体験を基に、鬼才デヴィッド・クローネンバーグが描く“ハリウッド”。 実名やご本人出演などクローネンバーグとしては異色のコミカル風ではあるが、とことんシニカル。 やがてそれはどんどんどんどん衝撃的な展開に。ある意味、ホラー。やはりクローネンバーグはクローネンバーグ。 実力派キャストたちも怪演。 夢と憧れのハリウッド。 しかしこの鬼才にとっては、皮肉と風刺の対象でしかない。 大体の概要は漠然と分かったけど、でもはっきり言っちゃうと、ほとんどイミフ。 自分には全く肌に合わず、近年のクローネンバーグ作品の中でもワーストレベル。 クローネンバーグが色んな意味で“いけない監督”である事だけは分かった。
愛と自由
もし、近親愛はダメだという規範が存在しなかったら、相手が自分と血の繋がっているか知らなかったら、家族を超えた愛を感じることはできるのか。 一家はその状況において愛を感じた。 Libertyというワードが印象的で美しかった。 全てのキャラクターがぶっ飛んでるものの魅力的でもっと見ていたくなった。 何かそれだけを強く求めている人というのはフィクションの世界においてひどく魅力的だなと改めて感じた。
確かに難解だが、なるほどね!
この映画、資金調達がうまくいかず、長年頓挫していたらしい。監督曰く、 興行的にはヒットするような映画ではない。 これはハリウッドを風刺した作品で、前作のコズモポリスよりも難解な作品だ。 との事。 にしても、アメリカで映画を撮るのは今回が初めてのクローネンバーグ監督。初めてというのも驚くが、そもそもそれでこういう話を撮るのは何だか野暮のように思えるが…苦笑 今作でカンヌ女優賞を獲ったジュリアンムーアの役は、当初レイチェルワイズがキャスティングされていたがスケジュールが合わずジュリアンムーアに。 レイチェルワイズはスターリングラードでエロいセックスを見せたあの彼女。 今作の物語の役柄同様に、ジュリアンムーアが第一希望ではなかったというのが面白い。 ハリウッドの話なので、役者の名前が沢山出てくる。それらがわかるとより楽しめるかも。物語には直接的に関係ないと思うけど。 不安定な雰囲気の音楽が小さな音でビミョ〜〜に流れてて、何だかイヤ〜な雰囲気を出しているところが、独特の空気感を作っている。 その辺の空気感は「セックスと嘘とビデオテープ」や「悪の法則」に似ていると思った。 つまり最高!って事。 さて、ここからが本題。 難解とされる今作の謎解きである。 この映画では、 様々なキャラクターが登場し、 様々な物語が複雑に関係し合う。 あーなるほど、そういう事か。ほうほう。 といった感じで少しずつ物語を理解していく。 点と点が結びつき、 やがて全体像が見えてくる構成。 これまさにタイトル通り、星の地図の様。 監督曰く、ハリウッドという街は重力がぶつかり合っている濃密な惑星の様な所であり、一度入るとなかなか抜けられない場所である。 物語はギリシャ神話をベースにしている。 夫婦となったクロノスとレアーは兄と妹であり、その2人の間にできた息子ゼウスの嫁は実姉のヘーラー。 うん。ギリシャ神話の構成にそっくりだ。 あ、だからマップトゥザスターズ。星座なのだね。 確かにベンジー少年は絶対的な権力を持ち、大人にも容赦なくボロカス言ってた。母親でさえこき使ってたし。これぞ正に全知全能のゼウス。全宇宙を支配するだけあるぜ。異様になで肩だけど。 そういえば映画の冒頭で、姉アガサ(=ヘーラー)が運転手の彼に「どこから来たの?」と聞かれた時、ジュピターと答えていた。ジュピターは別名ゼウスだ。なるほどね。 ヘーラーについて調べると、ヘーラーは毎春に聖なる泉で沐浴し、今までの労苦や負の念を全て洗い流して処女性を取り戻し、天界で最も美しくなる。この時期にはゼウスも他の女に目もくれずにヘーラーと愛し合うという。 なるほどそうか! この映画は、沐浴して美しくなって帰ってきたヘーラーが、ゼウスと愛し合うって話なんだ! つまり恋愛映画だったんだ!
評論程でも・・・・
他の方にもありましたが、いったい何を言いたいのか? こちらがもっと掘り下げるべきなのか? 一時は眠気と戦いながら、何があるのかとがんばって観ました。 しかしそのエンディングは・・・
意味がありそうでない感じ…。
けっきょく何が言いたかったのか分からないし、実際のところ、この映画には何の思想もないように感じられた。 たびたび引用されるポール・ エリュアールの詩も、登場人物たちの狂気が具現化されたような幽霊たちも、近親相姦というテーマさえ、意味ありげな空気を出すためだけに用いたギミックに過ぎない印象…。 意味も思想もないならないでいいのだけど、あるように見せかけておいてない、というのが何だか許せない(`‐ω‐´) 個人的には前作「コズモポリス」の不穏な雰囲気が好きだったんだけど、本作についてはそんな深刻さも皆無で残念でした…。 ただ、出演俳優たちの卓越した演技力はとにかく魅力的!
よくわからない
子役の男の子の体型と性格がよかった。 あんな感じなんだろうね。 ストーリー部分は、何がなんだかよくわからない。 恋愛部分も、過去の事件も、兄弟の関係も、幻の関連も、伏線張ってるのかどうかすらもよくわからなかった。 まあ、世の中は伏線がすべて回収されるわけじゃないし、オチがうまくつくわけじゃないけど、それでもね。
ハリウッドスターの裏側はアブノーマル。
クローネンバーグが描くんだから普通ではなくなるよね。スターの裏側っていうか、もう家族関係や 人間関係が全て普通でないもん。 ジュリアンムーア筆頭にまともな登場人物は皆無。みんなネジが外れて常軌をいっしてる。 華やかな芸能界の裏はこんなかっ、て身も蓋もなく描かれてます。 こんなだから役者さん達はさぞ演技のしがいがあったろーなー。ジュリアンムーアなんかあんまり作品選んでいなかった感あったけど、こんだけ強烈な演技だと何でもやってみたい人なのかも。 皆の演技、見る価値ありです。
実名のハリウッドスター達にクスッ!
豪華キャストのわりには普通なジャンキー・ハリウッドセレブ物?的な展開⁉︎ クローネンバーグのミステリアスな雰囲気も薄く、家でDVDで観たら寝ちゃう感じ。 実名で出てくるハリウッドスター達にはクスッと出来たw 前作の『コズモポリス』よりは観れたけど… どうしたいんだか?
後味は悪いけどリアリティあった
じつに救いのない、後味の悪い映画だけど、非常にリアリティを感じたし、観ていて退屈しなかった。ハリウッドにかぎらず、私たちのとなりにも転がっている狂気。侮っちゃいけないと思いながら見ていた。
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