アップルシード アルファ : 特集
SF、ミリタリー、ロボットアクション・ファンよ──
“あなたが期待するアクション”満載の作品はこれだ!
あの伝説の「アップルシード」シリーズに最新作が登場、2015年1月17日に全国公開される(ブルーレイ劇場限定版は同日、ブルーレイ完全限定生産版は2月18日にアニプレックスより発売)。洋画ファン、実写ファンにあっては、「ああ、よくあるアニメね」とスルーする事なかれ──「アップルシード アルファ」は、最新モーション・キャプチャーによって磨き抜かれた実写に匹敵するほどの映像クオリティ。かのジェームズ・キャメロンも絶賛する、SF、ミリタリー、ロボットアクション好きが見逃せないアクション満載の作品だ。
■CGアニメ・アレルギーを取り払え!
“洋画ファンも納得のアクション”を《鑑賞ラインナップ》に入れないか?
SFやアクション、ファンタジーなど、CGによる特殊効果が満載の映画は大好きでも、こと全編フルCGのアニメとなると、つい敬遠してしまうという人も多いかもしれない。しかし、そんな映画ファンの、いわば“CGアニメ・アレルギー”を払拭する作品が登場した。「アップルシード アルファ」は、実写に匹敵する映像とアクションに満ちた、同じ感覚で見られる“アクション映画”。ぜひ鑑賞ラインナップに入れるべき一作なのだ。
「CGアニメ」と聞くと、お約束的な内容を連想しがち。「世界観をあらかじめ分かっていないといけないんじゃないか?」「手掛けている監督やスタッフを知っていなきゃ楽しめないんじゃないか?」と、アニメとそれを取りまくファン特有の世界へのハードルを感じるのも当然だろう。だが、本作に関してはそんな心配は全く無用だ。シリーズ作品ではあるが、仕切り直しのリブート作。何の予備知識もないまっさらな状態でも、充分楽しむことができるのだ。
原作は士郎正宗の傑作コミック。「マトリックス」をはじめ、実写SFにも多大なる影響を与えた「攻殻機動隊」と同じ作者の作品となれば、そのポテンシャルは絶大だ。04年に公開された劇場映画第1作「APPLESEED アップルシード」では、モーション・キャプチャーとアニメを融合させた新映像表現“フル3Dライブアニメ”を実現して世界中の度肝を抜き、07年の続編「エクスマキナ」では「レッドクリフ」のジョン・ウーがプロデュースを買って出て話題をさらった。
そこに存在しないものをリアルなCGで描写して合成するのは、実写映画の世界においても今や常識だ。CGアニメと実写映画の境界は、「登場人物を実際の俳優が演じているかどうか」というだけでしかないとも言える。実写と見間違うばかりのリアルな描写は、本作でも同様。特に、無人兵器に対して戦いを挑むバトルシーンの迫力とリアリティは出色。“アニメ”と意識することなく、まさに“実写アクション映画”と同じ感覚で見入ってしまうのだ。
それでは、どんな作品が好きな人たちに、この「アップルシード アルファ」がおすすめなのかを紹介しよう。まずはSF映画ファン。「ターミネーター」の「世界戦争によって文明が崩壊した近未来」という設定や、「第9地区」のスラム、工業的・機械的なメカ世界が好きなファンなら、本作の世界観にハマるのは確実。「エクスペンダブルズ」「フューリー」などの軍事アクション映画好きには、主人公2人が傭兵であり、現代に近い兵器を駆使したコンバット・アクションが目を引くだろう。そして、メインキャラのひとりが巨体とパワーを誇るサイボーグであり、自立歩行型の巨大兵器が登場するクライマックス展開は、「パシフィック・リム」「トランスフォーマー」といったロボット作品に熱くなるファン層にうってつけだ。
■あの“伝説の作品”が再び──
実写アクション映画ファンを喜ばせる“このアクション”を見よ!
人類最後の世界大戦後、廃墟と化したニューヨーク。元SWAT隊員のデュナン(声の出演:小松由佳)と、そのパートナーで全身サイボーグのブリアレオス(声の出演:諏訪部順一)は、街を仕切る犯罪集団のボス・双角(声の出演:玄田哲章)から依頼された闇の仕事を不本意ながらもこなし、日々の糧を得ていた。
すべての借りを返して自由の身となるため、彼らは街外れで無差別の自動攻撃を繰り返す無人兵器の排除ミッションに当たるが、そこで少女アイリス(声の出演:悠木碧)とオルソン(声の出演:高橋広樹)という護衛の男を助ける。彼らは人類の未来を担う極秘任務の遂行中で、戦闘力を買われたデュナンとブリアレオスは行動を共にすることになる。だが、アイリスたちを追う、謎の武装勢力の姿があった。果たして彼らの目的は? そして危険をはらんだ壮大なミッションの結末とは?
■アクション映画ファンなら、本作の《撮影方法》にも注目すべし!
「猿の惑星」「ホビット」「ロード・オブ・ザ・リング」──
ハリウッド同等の最新モーション・キャプチャーによるリアリティ!
SF映画、アクション映画ファンなら、本作のCGがどのように撮影・構築されているのかにも注目してほしい。屈指の表現力で観客を驚かせたCGキャラクターといえば、「ホビット」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムや、「猿の惑星」シリーズのシーザーが挙げられるが、「アップルシード アルファ」においてもハリウッドと同等のモーション・キャプチャーが使用されているのだ。もちろん、肉体の動きを取り込むだけではなく、顔の表情を取り込むフェイシャル・キャプチャーも導入。キャラクターに“顔の芝居”を反映させている点でもハリウッドと同じだ。ちなみにこのフェイシャル・キャプチャーは04年のロバート・ゼメキス監督作「ポーラー・エクスプレス」で話題となったが、同年の「APPLESEED アップルシード」ですでに採り入れていたことからも、本シリーズがどれほど先鋭的だったかが分かるだろう。
監督は、本シリーズの演出を一貫して手掛けてきたほか、人気シリーズ最新作「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」をハリウッド・スタジオのもとで作り上げた荒牧伸志。CGアニメーション分野では日本トップクラスのクリエイターだ。シリーズ初となった日米合作の本作は、すでに世界では先行公開済み。まさに日本が世界に誇る、ワールドワイドな作品なのだ。
■サウンドトラックもワールドクラス!
中田ヤスタカ(CAPSULE)、Skrillex、DJ Fumiyaほか、
豪華アーティストが本作に参加!
サウンドトラックも、日本人を中心に世界を股にかける豪華アーティストたちが参加したワールドクラスの出来栄えだ。
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースをはじめ、「ライアーゲーム」シリーズのサウンドトラックや「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の挿入楽曲など、国内外数々の音楽制作を手がける中田ヤスタカ自身のユニット「CAPSULE」のほか、EDM界のスーパースターでグラミー賞DJ「Skrillex」、EXILE、J SOUL BROTHERS、西野カナほかのプロデュースでも知られる「AKLO」、RIP SLYMEの「DJ Fumiya」、プロデューサー、作曲家としても活躍する「RAM RIDER」など、ハードで硬質な「アップルシード」の世界観にぴったりなデジタル・サウンドの面々が注目だ。
さらに中田ヤスタカは、日本版メインテーマも担当。荒牧監督は、今回のメンバーに「本当にありがたい事に、とっても素敵なアーティストが集まってくれた。しかもほとんどがこの映画のための書き下ろし曲! これを聞いたら、映像を作る方にもムダに力が入るってモンです」とコメントを寄せている。