「茶番劇」愛して飲んで歌って ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
茶番劇
死期の迫ったジョルジュ不在の中で、回りの人間だけで「あーでもない、こーでもない。」と騒ぎ立てる。そして、騒ぎ立てる人間の方こそが、あっけなくそして滑稽だ。
作品のベースは、「桐島、部活やめるってよ」に通じる「実存主義」なんだと思いました。観客の前には姿を現さないカリスマ的なジョルジュは「神」、ジョルジュに振り回される回りの人は「人類」。コメディ仕立ての演劇にしたのも、滑稽な人類への皮肉からなんでしょうか。
滑稽だと言われても人は思い悩むものなのですね。
いくら、茶番劇だとしても。
だったら、愛して飲んで歌わなきゃ。
コメントする